はじめに
「ヒハツは高血圧に効果があるの?」
「毎日の食事にヒハツを取り入れると、血圧を下げる効果が期待できるの?」と気になっていませんか。
健康診断で血圧が高めだと指摘されたり、自宅で血圧を測るたびに数値が気になったりすると、食事からできる対策を始めたいと思いますよね。
この記事では、ヒハツが血圧に働きかける仕組みや期待できる効果、摂取量の目安、取り入れる際の注意点について順を追って説明していきます。
ヒハツとは?

ヒハツは、コショウ科の植物で、香辛料として利用されるほか、血圧への働きが注目されている食品素材です。
ここでは、ヒハツに含まれるピペリンの特徴と、ヒハツ由来の成分が血圧に働きかける仕組みについて順に解説します。
ヒハツに含まれるピペリンの特徴
ヒハツには、黒コショウにも含まれるピペリンという辛み成分が含まれています。
ピペリンは香辛料特有の辛みを生み出す成分で、血管や血流に関係する働きも研究されています。
ただし、ピペリンを摂取するだけで高血圧が改善するとは限りません。
ヒハツ由来ピペリンが血圧に働きかける仕組み
ヒハツ由来のピペリンには、血管の収縮に関わる働きに作用し、血管を広げる可能性があると考えられています。
血管が広がると血液が流れる際の抵抗が小さくなるため、血圧の低下につながる可能性があります。
ただし、こうした働きにはまだ研究段階の部分もあり、誰でも血圧が下がるわけではありません。
ヒハツは高血圧の改善に効果が期待できる?
ヒハツを摂取すると血圧の低下が期待できるのか、また、継続して摂取すれば高血圧の改善につながるのか、気になっている方もいるでしょう。
ここでは、ヒハツ由来ピペリンの血圧への働きや研究結果、効果が期待できる範囲と限界、機能性表示食品として利用する際の注意点について順に解説します。
ヒハツ由来ピペリンの血圧への働きと研究結果
ヒハツ由来ピペリンについては、血圧が高めの人を対象に、継続摂取による血圧への影響を調べる研究が行われています。
研究では血圧の低下が報告されていますが、摂取量や期間、健康状態によって結果が異なる場合があります。
そのため、研究結果を参考にする際は、対象者や摂取条件も確認することが大切です。
血圧への効果が期待できる範囲と限界
ヒハツ由来ピペリンには、血圧が高めの人の血圧を下げる働きが期待されていますが、高血圧を治療する成分ではありません。
血圧の変化には個人差があり、食事や運動などの生活習慣、健康状態によっても効果の現れ方は異なります。
そのため、ヒハツだけに頼るのではなく、日頃の生活習慣を見直しながら血圧を管理することが大切です。
機能性表示食品としての効果と注意点
ヒハツ由来ピペリンを配合した機能性表示食品には、血圧が高めの人の血圧を下げる機能が報告されている商品があります。
ただし、機能性表示食品は事業者が科学的根拠を届け出た食品であり、国が個別に効果を審査・承認した医薬品ではありません。
高血圧の治療に代わるものではないため、降圧薬を服用している場合は自己判断で薬を中止せず、医師に相談しましょう。
ヒハツを配合したサプリメント
ヒハツを配合したサプリメントには、血圧が高めの人向けの商品だけでなく、冷えや末梢血流などに着目した商品もあります。
配合成分や機能性表示の内容は商品によって異なるため、目的に合ったものを選ぶことが大切です。
大正製薬「血圧が高めの方のタブレット(粒タイプ)」
大正製薬の「血圧が高めの方のタブレット(粒タイプ)」は、ヒハツ由来ピペリンを1粒あたり90μg配合した機能性表示食品です。
血圧が高めの人の血圧を下げ、正常な血圧を維持する機能に加え、血管のしなやかさを維持する機能も報告されています。
1日1粒が摂取目安となっており、手軽に続けやすい商品です。
和漢「ヒハツ&ギャバの恵み」
和漢の「ヒハツ&ギャバの恵み」は、ヒハツ由来ピペリン類とGABAを組み合わせた機能性表示食品です。
GABAには血圧が高めの人の血圧を下げる機能が報告されており、ヒハツ由来ピペリン類には末梢血流を整え、冷えを軽減する機能が報告されています。
1日2粒が摂取目安ですが、降圧薬を服用している人は摂取を避ける必要があります。
エスビー食品「スパイスサプリ ヒハツ 冷え・むくみケア」
エスビー食品の「スパイスサプリ ヒハツ 冷え・むくみケア」は、ヒハツ由来ピペリン類に加え、蒸し生姜粉末やラフマ葉エキスを配合した機能性表示食品です。
ヒハツ由来ピペリン類には、冷えによって低下した末梢血流を整え、手足の冷えや夕方の脚のむくみを軽減する機能が報告されています。
血圧への効果ではなく、冷えや一時的な脚のむくみが気になる人に向けた商品です。
なお、ヒハツを配合したサプリメントでも、血圧への働きが認められているとは限りません。和漢の商品はGABAによる血圧への機能が報告されていますが、ヒハツ由来ピペリン類については冷えやむくみに関する表示です。商品を選ぶ際は、どの成分にどのような機能が報告されているかを確認しましょう。
高血圧対策でヒハツを摂取するときの注意点
高血圧対策としてヒハツを取り入れる場合は、血圧への働きだけでなく、摂取量や健康状態に応じた注意点も確認することが大切です。
ここでは、適切な摂取目安量の守り方、持病や服薬がある場合の注意点、高血圧の治療を継続する重要性について順に解説します。
商品に記載された摂取目安量を守る
ヒハツを含むサプリメントや機能性表示食品は、パッケージに記載された1日の摂取目安量を守ることが大切です。
多く摂取しても血圧への効果が高まるとは限らず、体調に影響する可能性もあります。
また、商品によってヒハツ由来ピペリンの含有量が異なるため、複数の商品を併用する際は成分表示も確認しましょう。
持病がある人や薬を服用している人は医師に相談する
持病がある人や降圧薬などを服用している人は、ヒハツを摂取する前に医師や薬剤師へ相談しましょう。
ピペリンには薬の吸収や代謝に影響する可能性があり、飲み合わせに注意が必要です。
相談する際は、商品の成分表示や1日の摂取量を伝えると、適切な判断につながります。
高血圧の治療中は自己判断で薬を中断しない
高血圧の治療中は、ヒハツを摂取していても自己判断で降圧薬を減らしたり、中止したりしないようにしましょう。
血圧が下がった場合でも、薬の効果や体調の変化が影響している可能性があり、ヒハツだけで管理できるとは限りません。
薬の調整を希望する場合は、家庭で測定した血圧の記録をもとに医師へ相談することが大切です。
ヒハツ以外に取り組みたい高血圧対策
高血圧対策では、ヒハツなどの食品素材を取り入れるだけでなく、毎日の食事や運動習慣を見直すことも大切です。
ここでは、減塩を意識した食事への変え方、ウォーキングなどの有酸素運動を続ける方法、家庭で血圧を測定して変化を確認するポイントについて順に解説します。
減塩を意識した食事に変える
高血圧対策では、毎日の食事で塩分を摂りすぎないように意識することが大切です。
日本高血圧学会では、高血圧の人に1日6g未満の食塩摂取を推奨しています。
しょうゆやみその使用量を減らしたり、食品の栄養成分表示を確認したりすると、無理なく減塩に取り組みやすくなります。
ウォーキングなどの有酸素運動を続ける
血圧を管理するには、ウォーキングなどの有酸素運動を習慣にすることも大切です。
体調に問題がなければ、息が少し弾む程度の運動を1日30分程度、または週180分以上を目安に続けるとよいでしょう。
最初は無理のないペースで歩き、体調に合わせて少しずつ運動時間を増やしてみてください。
家庭で血圧を測定して変化を確認する
家庭で血圧を測定する習慣をつけると、日々の変化を把握しやすくなります。
朝は起床後1時間以内の朝食・服薬前、夜は就寝前を目安に、椅子に座って1〜2分安静にしてから測定しましょう。
測定した数値を記録しておくと、血圧の変化を確認できるだけでなく、受診時に医師へ相談する際にも役立ちます。
まとめ
ヒハツ由来ピペリンには、血圧が高めの人の血圧を下げる働きが期待されています。
ただし、効果には個人差があり、高血圧の治療に代わるものではありません。
ヒハツを取り入れる際は摂取目安量を守り、持病がある人や薬を服用している人は医師や薬剤師に相談しましょう。
また、減塩や適度な運動、家庭での血圧測定を習慣にし、日々の生活の中で無理なく血圧管理を続けることが大切です。