高血圧予防と血圧管理

アルコールで血圧が低下する原因と対処法|飲酒後のめまいやふらつきへの注意点

はじめに

「お酒を飲んだあとに血圧が下がることはあるの?」
「飲酒後にめまいやふらつきが起きたけれど、そのまま様子を見ても大丈夫なの?」と不安に感じていませんか。

普段は問題なく過ごしていても、お酒を飲んだあとに立ちくらみがしたり、急に体がふらついたりすると、「アルコールが原因なのか、それとも別の病気なのか」と心配になり、慌てて調べ始める方も多いでしょう。

この記事では、アルコールで血圧が低下する原因や飲酒後にめまいやふらつきが起こる理由、注意したい症状や対処法について、順を追って説明していきます。

アルコールで血圧が低下したときの対処方法は?

飲酒後にめまいやふらつきが現れた場合は、転倒を防ぎながら体を休め、症状が悪化しないか確認することが大切です。

ここでは、血圧が低下したときに行いたい対処方法を順番に確認していきましょう。

めまいやふらつきがある場合は横になって安静にする

飲酒後にめまいやふらつきを感じたときは、無理に歩こうとせず、安全な場所で横になって体を休めましょう。

ふらついた状態で動くと転倒してけがをするおそれがあるため、症状が落ち着くまでは安静に過ごすことが大切です。

少し楽になってきてもすぐに動き回らず、体調を確認しながらゆっくり休んでください。

急に立ち上がらず姿勢をゆっくり変える

横になったあとに起き上がるときは、急に立ち上がらず、いったん座ってからゆっくりと姿勢を変えましょう。

急に体を起こすと血圧が下がり、めまいやふらつきが強くなることがあります。

立ち上がったあともすぐに歩き出さず、その場で体調を確かめてからゆっくり動くと安心です。

水分補給を行い体調の変化を確認する

飲酒後は水分が不足しやすいため、水などを少しずつ飲みながら体調の変化を確認しましょう。

一度にたくさん飲もうとせず、無理のない範囲でこまめに水分を補うことが大切です。

めまいやふらつきが少しずつ落ち着いているかを確認しながら、引き続き安静に過ごしてください。

意識がぼんやりするなど危険な症状がある場合は受診する

呼びかけへの反応が鈍い、意識がぼんやりしている、自力で立てないといった症状がある場合は、そのまま様子を見続けず医療機関への受診を検討してください。

意識を失ったり、呼びかけても反応しなかったりする場合は、速やかな救急要請が必要です。

症状が強いときは無理に一人で帰宅せず、周囲の人に助けを求めながら安全を優先して対応しましょう。

アルコールで血圧が低下する理由とは?

アルコールを飲んだあとに血圧が下がることがあるのは、体の中で起こる変化が関係しています。

ここでは、飲酒後に血圧が低下する仕組みと、その後の血圧の変化について順番に確認していきましょう。

飲酒直後は血管が広がり血圧が下がることがある

アルコールを飲むと一時的に血管が広がり、血液が流れやすくなることで血圧が下がることがあります。

その影響で、飲酒後にめまいやふらつきを感じる人もいます。

特に空腹の状態で飲んだときや、短時間に多くのお酒を飲んだときは体調が変化しやすいため、無理をせず様子をみることが大切です。

血圧低下は一時的で、その後上昇する場合がある

飲酒直後に血圧が下がっても、その状態がずっと続くわけではなく、時間がたつと元の値に戻ったり、反対に上昇したりすることがあります。

アルコールが体内で代謝される過程では、自律神経の働きなども関係するため、血圧は一定ではありません。

そのため、飲酒後に血圧が下がったからといって「血圧が改善した」と考えず、一時的な変化として捉えることが大切です。

アルコールによる血圧低下で注意したいケース

アルコールによる血圧の変化は、服用している薬や飲酒時の体調によって強く現れることがあります。

ここでは、飲酒による血圧低下に注意したい状況について確認していきましょう。

降圧薬を服用している場合は血圧の変化に注意する

降圧薬を服用している人がお酒を飲むと、アルコールの影響が重なり、血圧が普段より下がることがあります。

そのため、立ちくらみやめまい、ふらつきなどが起こらないか、いつも以上に体調の変化に気を配ることが大切です。

飲酒する場合も自己判断で薬を中止したり量を変えたりせず、気になる症状があるときは医師や薬剤師に相談しましょう。

降圧薬を飲んでいると、「薬を飲んだ日はお酒を控えたほうがよいのか」「どのくらいなら飲んでもよいのか」と迷うこともあるでしょう。飲酒との付き合い方を詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。
▶高血圧でもお酒は飲める?1日の飲酒量の目安と注意点

大量飲酒や体調不良時の飲酒は避ける

短時間に多くのお酒を飲んだときや、発熱や下痢などで体調を崩しているときは、血圧が下がってめまいやふらつきが起こりやすくなることがあります。

特に水分が不足している状態では、立ち上がったときにふらついて転倒する可能性もあるため注意が必要です。

体調がすぐれない日は無理に飲まず、普段から飲み過ぎを避けながら楽しむようにしましょう。

血圧への影響を考えると、お酒の種類よりも「どのくらい飲むか」が気になる方も多いでしょう。適量や飲み方の目安を確認したい場合は、こちらで詳しく解説しています。
高血圧の人におすすめのお酒はある?飲酒量の目安と飲み方のポイント

まとめ

飲酒後に血圧が下がってめまいやふらつきを感じたときは、無理に動かず、安全な場所で横になって体を休めましょう。

症状が落ち着いてきても急に立ち上がらず、水分を少しずつ補いながら様子をみることが大切です。

また、降圧薬を服用している人や体調がすぐれないときは、飲酒によって血圧が下がりやすくなることがあります。

意識がぼんやりする、呼びかけへの反応が鈍いなど普段と違う症状がみられた場合は、一人で無理に対応せず、早めに周囲の人や医療機関へ助けを求めてください。

飲酒直後の血圧低下は一時的なもので、高血圧が改善したわけではありません。血圧を下げる目的でお酒を飲むのではなく、体調を優先しながら無理のない飲み方を心がけましょう。

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