目次
はじめに
「いつもより血圧が急に高くなったけれど、何が原因なの?」
「少し休めば下がるのか、それとも病院へ行ったほうがいい?」と不安になっていませんか。
自宅で血圧を測ったときに普段より高い数値が出たり、健康診断や病院で突然高い値を指摘されたりすると、体に異常が起きているのではないかと心配になりますよね。
この記事では、血圧が急に高くなる主な原因や一時的な上昇との見分け方、血圧が高くなったときの対処法、医療機関へ相談する目安を整理します。
血圧が急に高くなる一時的な原因は?
血圧は常に一定ではなく、そのときの体調や周囲の環境、行動によって一時的に上がることがあります。
ここでは、血圧が急に高くなる一時的な原因について順番に説明します。
緊張やストレスで一時的に血圧が上がる
緊張やストレスを感じると交感神経が活発になり、心拍数の増加や血管の収縮によって血圧が一時的に上がることがあります。
病院での測定や強く緊張する場面では、普段より高い数値が出ることもあります。
緊張が和らぎ安静な状態に戻ると、血圧も落ち着く場合があります。
寒さや急な温度変化で血圧が上がる
寒い場所では、体温を逃がさないように血管が収縮するため、血圧が一時的に上がることがあります。
特に暖かい室内から寒い屋外へ出るなど、急な温度変化がある場面では血圧が変動しやすくなります。
血圧を測るときは、室温を整えてから測定するとよいでしょう。
運動や入浴の直後は血圧が変動しやすい
運動中や運動直後は、筋肉へ多くの血液を送るために心拍数などが増え、血圧も変動しやすくなります。
また、入浴でも温度によって血管が収縮・拡張するため、血圧が変わることがあります。
家庭で血圧を測るときは、運動や入浴の直後を避け、安静にしてから測定しましょう。
睡眠不足や疲労、痛みで血圧が上がることがある
睡眠不足や強い疲労が続くと、交感神経の働きが高まり、血圧が一時的に上がることがあります。
また、強い痛みを感じているときも、心拍数の増加や血管の収縮によって血圧が上がる場合があります。
普段より高い数値が出たときは、睡眠不足や疲労、痛みがなかったか振り返ってみましょう。
喫煙や飲酒、カフェインの影響で血圧が上がることがある
喫煙すると、ニコチンの作用によって交感神経が刺激され、血圧が一時的に上がることがあります。
飲酒は一時的に血圧が下がる場合がある一方、その後に上がることもあります。
また、コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインも、一時的な血圧上昇につながる場合があります。
急に血圧が高くなっても1回の測定だけでは判断できない
血圧は緊張や直前の行動、測定時の姿勢などによって変動するため、1回だけ高い数値が出ても、その結果だけで判断することはできません。
ここでは、急に血圧が高くなったときの確認手順を順番に説明します。
まず座って安静にしてから血圧を測り直す
急に高い数値が出た場合は、すぐに続けて測らず、椅子に座って1〜2分ほど安静にしてから測り直します。
会話をせず、足を組まない姿勢で体を休めることで、直前の動作や緊張による影響を抑えやすくなります。
落ち着いてから再測定し、最初の数値と比べてみましょう。
正しい姿勢と測定方法で数値を確認する
血圧は背もたれのある椅子に座り、両足を床につけた状態で測定します。
カフを上腕の適切な位置に巻き、測定する腕を心臓と同じ高さに保ちましょう。
測定中は会話や体の動きを避け、リラックスした状態で数値を確認します。
何度測っても高い場合は血圧と症状を記録する
安静にして測り直しても高い数値が続く場合は、測定した日時と血圧を記録しておきます。
頭痛や胸痛、息苦しさなどがある場合は、症状の内容も一緒に残しておくとよいでしょう。
血圧と体調の変化を記録しておくことで、医療機関へ相談するときにも状況を伝えやすくなります。
血圧が急に高くなったときの対処法
血圧が急に高くなったときは、慌てて動き回らず、まず座るか横になって安静にし、頭痛や胸痛、息苦しさなどの症状がないか確認します。
ここでは、血圧が急に高くなったときの対処法を順番に説明します。
慌てて動かず安静にして症状の有無を確認する
血圧が急に高くなったときは、歩き回ったり家事を続けたりせず、椅子に座るか横になって安静にします。
体を休めながら、頭痛や胸痛、息苦しさなどの症状がないか確認しましょう。
症状がある場合は、その後に悪化していないか注意して様子をみます。
自己判断で降圧薬を追加して飲まない
降圧薬を服用している場合でも、血圧が高いからといって自己判断で薬を追加するのは避けましょう。
処方された量を超えて服用すると、血圧が下がりすぎて、めまいやふらつきが起こることがあります。
血圧が高いときも、医師から指示された用量と服用回数を守ることが大切です。
血圧が下がっても急上昇を繰り返す場合は経過を確認する
安静にして血圧が下がっても、急な上昇を繰り返す場合は、測定した日時と血圧を記録しておきます。
頭痛や胸痛、息苦しさなどがあった場合は、症状が出た時間や内容も一緒に残しておきましょう。
記録を続けることで、血圧が上がる頻度や症状との関係を確認しやすくなります。
血圧の急上昇を繰り返す場合は病気や薬の影響も確認する
緊張や運動などの一時的な原因がないのに血圧の急上昇を繰り返す場合は、そのまま様子を見続けず医療機関への受診を検討する必要があります。
ここでは、血圧の急上昇を繰り返す場合に確認したいポイントを説明します。
一時的な原因がなくても高い状態が続く場合は受診する
緊張や運動などの影響がない状態でも、高い血圧が繰り返し確認される場合は、医療機関への受診を検討しましょう。
家庭血圧では135/85mmHg以上が高血圧の目安となるため、同じ条件で測定した数値を記録しておくことが大切です。
受診時に測定日時と血圧の記録を伝えると、普段の状態を確認する参考になります。
服用している薬や市販薬が血圧に影響することがある
処方薬や市販薬のなかには、血圧に影響を与えるものがあります。
血圧の急な上昇を繰り返す場合は、使用している薬の商品名や服用量などを確認しておきましょう。
自己判断で薬を中止せず、医師や薬剤師に相談して血圧への影響を確認することが大切です。
病気が隠れている可能性があるため自己判断で原因を決めつけない
血圧の急な上昇を繰り返す場合は、一時的な変動だけでなく、病気が関係している可能性もあります。
「疲れやストレスのせい」と自分だけで判断せず、測定した血圧や体調の変化を医師に伝えましょう。
必要に応じて検査を受け、血圧が上がる原因を確認することが大切です。
血圧が急に高くなったときに病院を受診する目安
血圧が急に高くなった場合は、数値だけでなく、安静にして測り直したあとの血圧や症状の有無も確認して受診を判断します。
ここでは、血圧が急に高くなったときの受診の目安を症状ごとに説明します。
安静にして測り直しても高い状態が続く場合は医療機関へ相談する
血圧が高かった場合は、椅子に座って1〜2分ほど安静にしてから、同じ条件でもう一度測定します。
家庭血圧で135/85mmHg以上が繰り返し確認される場合は、測定日時と数値を記録して医療機関へ相談しましょう。
1回の数値だけで判断せず、高い状態が続いているかを確認することが大切です。
頭痛やめまいなどの症状が続く場合は早めに受診する
血圧が急に高くなり、安静にしても頭痛やめまいなどが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
受診する際は、血圧の数値だけでなく、症状が始まった時間や続いている時間も確認しておくと、状態を伝えやすくなります。
胸痛や息苦しさ、麻痺やろれつが回らない症状がある場合は救急受診を検討する
血圧が急に高くなり、胸痛や息苦しさ、手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、救急受診を検討します。
特に症状が突然現れた場合は、血圧が下がるまで自宅で様子を見続けず、速やかに医療機関を受診することが大切です。
激しい頭痛や意識障害がある場合は速やかに救急要請する
突然の激しい頭痛や意識障害がある場合は、血圧を何度も測り直して様子を見ず、速やかに119番へ連絡しましょう。
自分で車を運転することは避け、可能であれば症状が始まった時刻を確認して救急隊へ伝えます。
血圧の急上昇を繰り返さないために家庭血圧を記録する
血圧の急な上昇を繰り返している場合は、普段の血圧がどの程度なのかを家庭で継続して確認することが大切です。
ここでは、家庭血圧を記録するときのポイントを説明します。
毎日できるだけ同じ時間と条件で血圧を測る
家庭血圧は、毎日できるだけ同じ時間帯と条件で測ることが大切です。
朝は起床後1時間以内で排尿後、朝食や服薬の前、夜は就寝前を目安にし、椅子に座って1〜2分安静にしてから測定します。
時間や姿勢をそろえることで、日ごとの血圧の変化を比較しやすくなります。
血圧の数値と症状を記録して受診時に医師へ伝える
家庭で血圧を測ったら、測定した日時と血圧の数値を記録しておきましょう。
頭痛やめまいなどがあった場合は、症状の内容や出た時間も一緒に残しておくと安心です。
受診時に記録を見せることで、血圧の変化や症状との関係を医師に伝えやすくなります。
まとめ
血圧は、緊張やストレス、寒さ、運動、睡眠不足、喫煙、飲酒などの影響によって一時的に急上昇することがあります。
普段より高い数値が出たときは、椅子に座って1〜2分安静にしてから正しい姿勢で測り直し、血圧の数値と症状を記録しましょう。
家庭血圧で135/85mmHg以上が繰り返し確認される場合や、頭痛・めまいなどが続く場合は医療機関へ相談することが大切です。
胸痛や息苦しさ、手足の麻痺、ろれつが回らない、突然の激しい頭痛、意識障害などがある場合は自宅で様子を見続けず、速やかに救急受診や119番への連絡を検討してください。