高血圧予防と血圧管理

低GI食品の選び方|血糖値を上げにくい主食・おかず・間食一覧

血糖値を上げやすい人ほど“どの食品を選ぶか”が重要です。同じ炭水化物でもGI値(血糖上昇スピード)が低い食品を選ぶだけで、食後の急上昇を大きく抑えることができます。この記事では、主食・おかず・間食をすべて表で整理し、ひと目で選べる形にまとめ直しました。

低GI食品を選ぶだけでは血糖値のコントロールは不十分です。“どの順番で食べるか”によって糖の吸収スピードが大きく変わり、同じメニューでも血糖値の上がり方に差が出ます。

▶ 太りにくい食事の順番|血糖値を上げない基本ルールと実践例
野菜 → たんぱく質 → 主食が最も血糖値を上げにくい理由と、実践でどう組み立てればいいかをわかりやすく解説した記事です。

GI値とは?(まずここだけ理解すればOK)

GI値=食後の血糖値が上がるスピード。

ポイント

● 高GI:70以上(血糖値が急上昇)
● 中GI:56〜69
● 低GI:55以下(血糖値がゆるやかに上がる)

低GI食品を中心に選ぶだけで、血糖値コントロールが一気に楽になります。

低GI食品を選ぶ目的は「血糖値スパイクを防ぐこと」。まずは血糖値スパイクの仕組みを理解しておくと、食品選びの効果がさらに高まります。

▶ 血糖値スパイクとは?原因・症状・今日からできる対策を完全ガイド
食後の急上昇がなぜ危険なのか、どんな生活習慣で血糖値が乱れるのか、今日からできる改善策をまとめた基礎記事です。

■ 低GIの主食一覧(置き換える効果が最も大きい)

主食GI値特徴・ポイント
玄米55白米より食物繊維が多く、吸収がゆっくり
雑穀米約55もち麦・押し麦で食物繊維UP
そば54麺類では最も低GI。うどんより優秀
全粒粉パン50〜55食パンより血糖値が上がりにくい
オートミール55食物繊維(水溶性)が豊富
春雨32低GI代表。スープやサラダで使いやすい

注意(高GI主食)
白米・食パン・うどん → GI80前後(血糖値が急上昇しやすい)


■ 血糖値を上げにくい野菜一覧(最初に食べると効果大)

野菜・食材GI値特徴
ブロッコリー15食物繊維が多い
ほうれん草15調理方法を選ばず使える
キャベツ20噛み応えがあり満腹感◎
ごぼう45食物繊維が非常に豊富
オクラ28ネバネバ成分が吸収をゆっくりに
きのこ類15糖質ほぼゼロ
海藻類12水溶性食物繊維が強力
もやし22価格が安く使い勝手が良い

※じゃがいも・にんじんはGIが高めのため食べすぎ注意。


■ 低GIのおかず一覧(たんぱく質系が安定)

食材GI値特徴・ポイント
魚(サバ・鮭など)0〜20低GI&高たんぱく
鶏むね肉・ささみ0〜20脂質が少なく食後も安定
30糖質ほぼゼロで血糖値に影響しにくい
豆腐42消化もよく万能
納豆33たんぱく質+食物繊維
厚揚げ35満腹感が高い
チーズ0〜20間食にも◎

たんぱく質食品は血糖値をほとんど上げないため、主食に偏る食生活のバランス調整に最適。


■ 低GIの間食一覧(空腹をうまくコントロール)

間食GI値特徴
ナッツ類15糖質が低い。腹持ち◎
無糖ヨーグルト約25たんぱく質・乳酸菌がとれる
高カカオチョコ(70%〜)30〜40砂糖が少なく血糖値が安定しやすい
チーズ0〜20糖質が極めて少ない
ゆで卵0〜20間食に最適な定番

※砂糖入りお菓子・ジュースは高GIでスパイクの原因。


■ 低GI食品を選ぶコツ(表では伝わらない“本質”)

① 主食の置き換えが最も効く

白米 → 玄米
食パン → 全粒粉パン
うどん → そば

この置き換えだけで効果は大きく変わります。

② 食物繊維+たんぱく質の組み合わせが最強

野菜 → たんぱく質 → 主食の順番で食べると、低GI効果が最大化。

③ GI値だけに頼らない

GI値はあくまで指標の1つ。
調理法・食べるスピード・食べる順番のほうが影響が大きいこともあります。


まとめ|低GI食品は“置き換え”と“順番”で効果が最大化する

低GI食品を選ぶだけでも血糖値の急上昇は抑えられますが、特に主食の置き換えは即効性があります。

さらに、野菜から食べてたんぱく質を加える「食べる順番の工夫」と組み合わせれば、同じメニューでも血糖値の上がり方は大きく変わります。すべてを完璧にする必要はなく、できる範囲で低GI食品を取り入れるだけでも毎日の体調が安定しやすくなります。

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