はじめに
「立ちくらみやめまいがあるけれど、低血圧と貧血のどちらなの?」
「症状が似ていて、自分では見分けられない」と気になっていませんか。
この記事では、低血圧と貧血の違いをはじめ、それぞれに現れやすい症状や原因、血圧測定や血液検査による見分け方を整理します。
どのような場合に医療機関へ相談したほうがよいのかも含め、順を追って説明していきます。
低血圧と貧血は異なる状態?
低血圧と貧血は、めまいや立ちくらみなど似た症状がみられることがありますが、体の中で起きている状態は異なります。
ここでは、それぞれの状態を確認したうえで、症状や原因、確認方法の違いを比較して説明します。
低血圧は血圧が低い状態
低血圧は、血液を全身へ送り出すときの血圧が低い状態です。
一律の診断基準はありませんが、一般に収縮期血圧が90mmHg未満の場合が目安とされています。
血圧が低いことで脳への血流が一時的に減ると、めまいや立ちくらみなどが現れることがあります。
貧血は血液中のヘモグロビン濃度が基準を下回った状態
貧血は、血液中のヘモグロビン濃度が基準を下回った状態です。
ヘモグロビンには酸素を全身へ運ぶ役割があるため、不足すると体に十分な酸素が届きにくくなります。
その結果、めまいや立ちくらみ、息切れ、動悸、倦怠感などが現れることがあります。
低血圧と貧血の違いを状態・症状・原因・確認方法で比較
低血圧と貧血は、どちらもめまいや立ちくらみが起こることがありますが、その原因は異なります。
低血圧は血圧の低下、貧血はヘモグロビンの不足が症状に関係するため、症状だけでは区別しにくいことがあります。
低血圧は血圧測定、貧血は血液検査で確認するのが基本です。
低血圧と貧血にみられる症状の違い
低血圧と貧血では、現れやすい症状に違いがあります。
ここでは、それぞれにみられる症状と共通する症状を順に説明します。
低血圧では立ちくらみやめまいが起こることがある
低血圧では、立ち上がったときに立ちくらみやめまいが起こることがあります。
血圧が低下して脳への血流が一時的に減ると、目の前が暗くなったり、ふらついたりすることがあります。
特に、座った状態や横になった状態から立ち上がった直後は症状が出やすくなります。
貧血では息切れや動悸・疲れやすさがみられることがある
貧血では、息切れや動悸、疲れやすさがみられることがあります。
ヘモグロビンが減少すると全身へ運ばれる酸素の量も少なくなるため、体を動かしたときに息が切れたり、動悸を感じたりすることがあります。
また、普段より疲れやすく感じる場合もあります。
めまいやだるさなど共通する症状もある
低血圧と貧血は、どちらもめまいやだるさが現れることがあり、症状だけでは区別しにくい場合があります。
低血圧は血圧の低下、貧血はヘモグロビンの減少が関係しているため、似た症状があっても原因は同じとは限りません。
そのため、症状だけで低血圧や貧血と判断しないことが大切です。
低血圧と貧血が起こる原因の違い
低血圧と貧血は、原因にも違いがあります。低血圧はもともとの体質に加えて、脱水や病気などによって血圧が下がることで起こる場合があります。
ここでは、低血圧と貧血それぞれの主な原因を順に説明します。
低血圧は体質や脱水・病気などが原因になる
低血圧は、もともと血圧が低い体質のほか、脱水や病気などが原因で起こることがあります。
脱水によって体内の水分や血液量が減ると、血圧が下がりやすくなります。
また、心臓や内分泌系などの病気が関係している場合もあります。
貧血は鉄不足や出血・病気などが原因になる
貧血は、鉄不足や出血、病気などによってヘモグロビンが不足することで起こります。
鉄が不足するとヘモグロビンを十分につくれず、出血が続く場合も赤血球やヘモグロビンが失われます。
また、病気によって赤血球を十分につくれないことなどが原因になる場合もあります。
低血圧と貧血を見分ける方法
低血圧と貧血は、めまいやだるさなど共通する症状があるため、症状だけで見分けるのは難しい場合があります。
ここでは、低血圧と貧血を確認する方法を順に説明します。
症状だけで低血圧と貧血を判断するのは難しい
低血圧と貧血は、どちらもめまいや立ちくらみ、だるさなどが現れるため、症状だけで判断するのは難しいです。
低血圧は血圧の低下、貧血はヘモグロビン濃度の低下が関係しており、体の中で起きている状態は異なります。
そのため、血圧測定や血液検査で確認することが大切です。
低血圧は血圧測定で確認する
低血圧かどうかを確認するには、血圧を測定します。
一律の診断基準はありませんが、一般に収縮期血圧が90mmHg未満の場合が目安とされています。
血圧の数値だけでなく、立ちくらみやめまいなどの症状があるかもあわせて確認します。
貧血は血液検査で確認する
貧血かどうかは、血液検査でヘモグロビン濃度などを測定して確認します。
ヘモグロビン濃度の基準値は性別や年齢、妊娠の有無などによって異なるため、検査結果の基準範囲と照らして確認します。
低血圧や貧血が疑われるときの受診の目安
低血圧や貧血が疑われる場合は、症状の種類や強さ、続く期間を確認して受診を判断します。
ここでは、症状ごとの受診の目安を説明します。
めまいや立ちくらみなどの症状を繰り返す場合
めまいや立ちくらみを繰り返す場合は、医療機関を受診して原因を確認しましょう。
立ち上がるたびにふらついたり、日常生活に支障が出たりする場合は、血圧測定や血液検査などが必要になることがあります。
症状が起きた時間や状況を記録しておくと、受診時に伝えやすくなります。
息切れや動悸・強い倦怠感が続く場合
息切れや動悸、強い倦怠感が続く場合も、医療機関への受診を検討しましょう。
以前より歩行や階段で息切れや動悸が起こりやすくなった場合や、休んでも強い倦怠感が続く場合は、症状をそのままにせず原因を確認することが大切です。
失神や強い胸痛などがある場合は速やかに受診する
失神や強い胸痛、呼吸が苦しいなどの症状がある場合は、様子を見続けず速やかな受診が必要です。
特に、意識が戻らない、強い胸痛や呼吸困難が続くなど緊急性が高い場合は、自分で移動せず119番へ連絡して救急車を要請してください。
まとめ
低血圧と貧血は、めまいや立ちくらみ、だるさなど共通する症状がありますが、低血圧は血圧が低い状態、貧血は血液中のヘモグロビン濃度が基準を下回った状態です。
症状だけで見分けることは難しいため、低血圧は血圧測定、貧血は血液検査で確認します。
めまいや立ちくらみを繰り返す場合や、息切れ・動悸・強い倦怠感が続く場合は、医療機関を受診して原因を確認しましょう。
失神や強い胸痛、呼吸困難などがある場合は、様子を見続けず速やかな受診が必要です。