目次
はじめに
「血圧はいくつから高血圧になるの?」
「病院と自宅で数値が違うけれど、どちらを基準に考えればいい?」と気になっていませんか。
健康診断で血圧が高いと指摘されたり、自宅で測った数値がいつもより高かったりすると、このまま様子を見てよいのか、医療機関へ相談したほうがよいのか迷いますよね。
この記事では、高血圧の診断基準をはじめ、家庭血圧と診察室血圧の違いや数値を見るときのポイントについて、順を追ってわかりやすく説明していきます。
血圧はいくつから高血圧?
高血圧の基準は、病院や健診などで測る診察室血圧と、自宅で測る家庭血圧で異なります。
ここでは、診察室血圧と家庭血圧それぞれの基準を確認していきます。
診察室血圧
病院や健診で測る診察室血圧では、最高血圧が140mmHg以上、または最低血圧が90mmHg以上の場合に高血圧に該当します。
両方ではなく、どちらか一方が基準以上の場合も含まれます。
家庭血圧
自宅で測る家庭血圧では、最高血圧が135mmHg以上、または最低血圧が85mmHg以上の場合に高血圧に該当します。
診察室血圧よりも低い基準が設定されている点に注意しましょう。
上と下のどちらか一方が基準以上でも高血圧に該当する
高血圧は、最高血圧と最低血圧の両方が高い場合だけではありません。
上または下の血圧のどちらか一方でも基準以上であれば、高血圧に該当します。
血圧の数値はどこから高い?血圧値の分類
血圧は「高血圧かどうか」だけでなく、数値に応じて正常血圧、正常高値血圧、高値血圧、Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度高血圧などに分類されます。
ここでは、血圧値ごとの分類と、高血圧に該当する数値の範囲を確認していきます。
正常血圧・正常高値血圧・高値血圧の範囲
診察室血圧では、120/80mmHg未満が正常血圧です。
最高血圧120~129mmHgかつ最低血圧80mmHg未満は正常高値血圧、最高血圧130~139mmHgまたは最低血圧80~89mmHgは高値血圧に分類されます。
Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度高血圧の基準
診察室血圧では、140~159/90~99mmHgがⅠ度、160~179/100~109mmHgがⅡ度、180/110mmHg以上がⅢ度高血圧の目安です。
最高血圧と最低血圧が異なる区分に当てはまる場合は、より高い区分で判断します。
130台の血圧は高血圧に該当するのか
診察室で最高血圧が130~139mmHgの場合、最低血圧が90mmHg未満であれば「高値血圧」に分類され、高血圧には該当しません。
ただし、最低血圧が90mmHg以上であれば、最高血圧が130mmHg台でも高血圧に該当します。
家庭血圧と診察室血圧では高血圧の基準が異なる
家庭で測る血圧と病院で測る血圧では、高血圧と判断する基準値が異なります。
ここでは、家庭血圧の基準が低く設定されている理由や、数値が異なる場合の考え方、白衣高血圧と仮面高血圧について説明します。
家庭血圧の基準が診察室血圧より低い理由
家庭血圧は、普段の生活環境で安静にして測るため、診察室血圧より低くなる傾向があります。
そのため、高血圧の基準は診察室血圧の140/90mmHg以上に対し、家庭血圧では135/85mmHg以上に設定されています。
家庭と病院で血圧が違う場合はどちらを重視する?
家庭血圧と診察室血圧に差がある場合は、家庭血圧を優先して判断します。
家庭血圧は朝と夜に継続して測れるため、記録した数値を医師に伝え、日頃の血圧の状態を確認してもらいましょう。
診察室だけ高い白衣高血圧と家庭だけ高い仮面高血圧
診察室血圧だけが高い場合は「白衣高血圧」、反対に家庭血圧だけが高い場合は「仮面高血圧」と呼ばれます。
診察室と家庭で数値に差があるときは、両方の測定値を確認することが大切です。
血圧の数値から高血圧か判断するときのポイント
血圧は測る時間や体調、測定時の状況によって変動するため、1回の数値だけで高血圧かどうかを判断するものではありません。
最高血圧と最低血圧のどちらか一方だけが高い場合も含め、血圧の数値を確認する際のポイントを説明します。
1回の測定値だけで高血圧と判断しない
血圧は時間帯や体調、測定時の状況によって変動するため、1回高い数値が出ただけでは高血圧とは判断しません。
できるだけ同じ条件で継続して測り、複数回の測定値から確認することが大切です。
家庭血圧は継続して測定した値で判断する
家庭血圧は朝と夜にできるだけ同じ条件で測り、1機会につき原則2回の測定値を記録します。
継続して測定した値をもとに、平均値が135/85mmHg以上かどうかを確認します。
上の血圧と下の血圧のどちらか一方が高い場合も確認が必要
最高血圧と最低血圧は、それぞれ基準値と照らして確認します。
上と下の血圧のどちらか一方だけでも基準以上であれば、高血圧に該当します。
血圧が高かったらいつ受診する?医療機関へ相談する目安
血圧が高い数値を示したときは、家庭血圧や診察室血圧がどの程度高いのか、同じような数値が続いているのかを確認することが大切です。
ここでは、家庭血圧と診察室血圧の数値をもとに、医療機関へ相談する目安を説明します。
家庭血圧135/85mmHg以上が続く場合
家庭血圧の平均値が135/85mmHg以上の状態が続く場合は、医療機関へ相談しましょう。
朝と夜の血圧を継続して記録しておくと、受診時に普段の血圧の状態を医師へ伝えやすくなります。
診察室血圧140/90mmHg以上を指摘された場合
診察や健診で140/90mmHg以上を指摘された場合は、医療機関で血圧の状態を確認してもらいましょう。
健診で受診を勧められた場合も、自己判断で様子を見続けず、案内に沿って受診することが大切です。
著しく高い血圧や症状がある場合は早めに医療機関へ相談する
血圧が著しく高い場合は、速やかに医療機関へ相談します。
特に胸の痛みや息苦しさ、激しい頭痛、手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、様子を見続けず救急受診を検討しましょう。
まとめ
高血圧は、診察室では140/90mmHg以上、家庭では135/85mmHg以上が基準です。
ただし、1回の数値だけで判断せず、家庭血圧を継続して測り、自分の血圧の傾向を確認することが大切です。
高い状態が続く場合は、測定値を記録して医療機関へ相談しましょう。血圧が著しく高く、胸の痛みや激しい頭痛などがある場合は、早めの受診を心がけてください。