目次
はじめに
「乳酸菌 シロタ株は免疫力にどのように関係するの?」
「ヤクルトなどでシロタ株を摂ると、免疫機能の維持に役立つの?」と気になっていませんか。
風邪をひきやすいと感じたり、季節の変わり目に体調を崩しやすかったりすると、毎日の食生活から免疫機能を支える方法を取り入れたいと思うことがありますよね。
この記事では、乳酸菌 シロタ株が免疫機能に働く仕組みや、これまでに報告されている研究結果、摂取するときに知っておきたいポイントを順を追って説明していきます。
乳酸菌 シロタ株は免疫機能の維持に役立つ?

乳酸菌 シロタ株が免疫機能の維持にどのように関係するのかを知るには、まずシロタ株の特徴や腸内での働きを理解することが大切です。
ここでは、乳酸菌 シロタ株の基本的な特徴から、腸への到達、継続摂取と免疫機能の関係まで順に説明します。
乳酸菌 シロタ株とはどのような乳酸菌?
乳酸菌 シロタ株は、1930年に代田稔博士によって発見された乳酸菌で、正式には「Lacticaseibacillus paracasei Shirota」と呼ばれています。
胃酸や胆汁などの消化液に耐える性質を持ち、生きたまま腸に届くことが特徴です。
乳酸菌のなかでも、シロタ株という特定の菌株として研究が重ねられています。
シロタ株は生きたまま腸に到達する
シロタ株は、胃酸や胆汁などの消化液に耐え、生きたまま腸に届くことが確認されています。
腸に到達したシロタ株は、腸内細菌との関わりを通じて腸内環境に働きかけます。
このように、生きたまま腸に届く性質が、シロタ株の特徴の一つです。
シロタ株の継続摂取と免疫機能の関係
シロタ株は、継続して摂取することで免疫機能にどのような影響があるのか研究されています。
特に、NK細胞の活性などを指標として、免疫細胞の働きとの関係が調べられています。
ただし、誰でも免疫力が高まるわけではなく、研究結果は対象者や摂取条件によって異なる点に注意が必要です。
乳酸菌 シロタ株が免疫機能に関わる仕組み
乳酸菌 シロタ株と免疫機能の関係を理解するには、免疫細胞が多く存在する腸とシロタ株の関わりを知ることが大切です。
ここでは、腸に集まる免疫細胞、シロタ株による働きかけ、cDC(樹状細胞)の活性化を通じた免疫機能との関係について順に説明します。
免疫細胞の多くは腸に集まっている
腸には、体内に入ってくる細菌や異物などから体を守るため、多くの免疫細胞が集まっています。
樹状細胞やT細胞、B細胞などが存在し、腸内の情報を受け取りながら免疫機能を支えています。
そのため、腸内で乳酸菌と免疫細胞がどのように関わるのかが注目されています。
シロタ株は腸内で免疫細胞に働きかける
シロタ株は生きたまま腸に届き、腸管に存在する免疫細胞との関わりが研究されています。
腸内で免疫細胞に認識されることで、免疫応答に関わる細胞の働きに影響を与える可能性があります。
こうした働きが、シロタ株と免疫機能の関係を理解するうえで重要とされています。
cDC(樹状細胞)の活性化を通じて免疫機能の維持を助ける
cDC(従来型樹状細胞)は、病原体などの情報をT細胞に伝え、免疫応答を促す役割を持つ免疫細胞です。
シロタ株は、このcDCの活性化に関わる可能性が研究されています。
cDCは免疫細胞同士の情報伝達を担うため、シロタ株もその働きを通じて免疫機能の維持に関わる可能性があります。
乳酸菌 シロタ株とNK細胞にはどのような関係がある?
乳酸菌 シロタ株とNK細胞の関係を理解するには、まずNK細胞がどのような免疫細胞なのかを知ることが大切です。
ここでは、NK細胞の役割やシロタ株との関係を確認したうえで、研究結果を「免疫力が高くなる」と単純に捉えないためのポイントについて順に説明します。
NK細胞は体を守る免疫細胞の一つ
NK細胞は、ウイルスに感染した細胞や異常な細胞を見つけて攻撃する免疫細胞の一つです。
特定の抗原を事前に認識しなくても、異常のある細胞を直接攻撃できることが特徴です。
そのため、NK細胞の活性は、体を守る免疫機能を調べる指標の一つとして研究されています。
シロタ株の継続摂取によるNK活性への作用が研究されている
シロタ株は、継続して摂取することでNK細胞の活性にどのような影響があるのか研究されています。
研究では、一定期間シロタ株を摂取した人のNK活性を測定し、その変化を調べています。
こうした研究を通じて、シロタ株の継続摂取と免疫機能の関係が検討されています。
研究結果は「免疫力が高くなる」と単純に捉えない
シロタ株の摂取によってNK活性に変化がみられても、必ずしも免疫力が高まるとは限りません。
NK活性は免疫機能を調べる指標の一つであり、数値の変化がそのまま感染症の予防につながるわけではないためです。
そのため、研究結果は対象者や摂取期間などの条件も踏まえて理解することが大切です。
乳酸菌 シロタ株の免疫機能に関する研究結果
乳酸菌 シロタ株の免疫機能への働きを知るには、実際にどのような条件で研究が行われ、どのような結果が確認されているのかを見ることが大切です。
ここでは、シロタ株を継続摂取した試験の内容や確認されている研究結果、結果を見る際に注意したいポイントについて順に説明します。
シロタ株を継続摂取した試験
シロタ株の免疫機能への働きを調べた研究では、健康な成人9人がシロタ株を含む発酵乳を3週間継続して摂取しました。
摂取後にはNK活性の有意な上昇が確認され、その状態はその後3週間維持されました。
特に、もともとNK活性が低かった人ほど、大きな変化がみられています。
研究結果から確認されていること
シロタ株の研究では、継続摂取によってNK活性が上昇した結果が報告されています。
また、健康な高齢者30人を対象とした4週間の試験でも、NK活性の有意な上昇が確認されました。
さらに、2025年に公表された研究では、健康な成人200人を対象に、cDCの活性化や上気道感染症の発症・症状への影響が報告されています。
研究結果を見るときに注意したいこと
シロタ株の研究では免疫細胞への働きが報告されていますが、すべての試験で同じ結果が得られているわけではありません。
実際に、健康な男性68人を対象とした4週間の試験では、NK細胞の数や機能に有意な変化は確認されませんでした。
そのため、研究結果は対象者や摂取期間などの条件を踏まえ、誰でも同じ効果が得られるわけではないことを理解しておきましょう。
乳酸菌 シロタ株を摂取できるおすすめ商品
乳酸菌 シロタ株を摂取できる商品には、ヤクルトの乳酸菌飲料があります。
ここでは、免疫機能の維持や腸内環境を意識したい人に向けて、代表的な3商品を紹介します。
Y1000|免疫機能の維持を意識したい人におすすめ
Y1000は、乳酸菌 シロタ株を1本(110ml)あたり1,100億個含む乳酸菌飲料です。
機能性表示食品として、一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレス緩和や睡眠の質の向上に関する機能が表示されています。
免疫機能への働きに関心がある場合も、商品自体に表示されている機能と、シロタ株に関する研究結果を区別して確認することが大切です。
ヤクルト400W免疫お通じ|免疫機能と腸内環境を意識したい人におすすめ
ヤクルト400W免疫お通じは、乳酸菌 シロタ株とガラクトオリゴ糖を組み合わせた乳酸菌飲料です。
健康な人の免疫機能の維持をサポートする機能や、腸内環境を改善する機能が表示されています。
免疫機能だけでなく、おなかの調子も意識して商品を選びたい人に向いています。
Newヤクルト|毎日の腸内環境ケアを続けたい人におすすめ
Newヤクルトは、乳酸菌 シロタ株を1本(65ml)あたり200億個含む特定保健用食品です。
生きたまま腸に届く乳酸菌 シロタ株の働きによって、腸内環境を改善し、おなかの調子を整える効果が認められています。
免疫機能の維持に関する表示はありませんが、毎日の腸内環境ケアを目的に乳酸菌 シロタ株を取り入れたい人に向いています。
まとめ
乳酸菌 シロタ株は、腸まで生きて届き、腸管の免疫細胞に働きかけることが研究されている乳酸菌です。
cDC(樹状細胞)やNK細胞との関係も研究されており、継続摂取によってNK活性の上昇などが確認された試験があります。
一方で、研究によって結果が異なる場合もあり、NK活性などの変化だけから「免疫力が高まる」と一律に判断することはできません。
シロタ株と免疫機能の関係を考えるときは、研究の対象者や摂取期間、測定された指標などを確認し、毎日の健康管理の一つとして捉えることが大切です。