目次
はじめに
「ポリフェノールは高血圧に本当に効果があるのだろうか」
「チョコレートやコーヒー、緑茶などに含まれるポリフェノールを摂れば、血圧対策につながるのかな」と気になっていませんか。
健康診断で血圧が高めといわれて食生活を見直そうとしても、テレビやインターネットでは「ポリフェノールが良い」という情報が多く、自分にはどの食品が合うのか分からず、買い物のたびに迷ってしまうことがありますよね。
この記事では、ポリフェノールが血圧へ与える影響や含まれる食品、摂取するときの注意点まで、順を追って説明していきます。
ポリフェノールと高血圧の関係とは?

ポリフェノールは、血管の状態や血流に関わる働きを通じて、血圧に影響する可能性がある成分です。
ここでは、ポリフェノールが血圧に作用すると考えられる理由と、高血圧の人を対象に行われた研究結果を確認していきます。
ポリフェノールが血圧に作用すると考えられる理由
ポリフェノールには、血管の内側で一酸化窒素(NO)がつくられるのを助け、血管を広がりやすくする働きが期待されています。
血管が広がると血液がスムーズに流れやすくなり、血管にかかる圧力がやわらぐため、血圧にも良い影響を与える可能性があります。
また、ポリフェノールの抗酸化作用によって血管への酸化ストレスを抑え、血管の健康を保つことも、血圧への作用が期待される理由の一つです。
高血圧の人を対象にした研究結果
高血圧の人を対象とした研究では、カカオ由来のフラバノールやお茶に含まれるカテキンなどを継続して摂ることで、収縮期血圧や拡張期血圧がわずかに低下したという報告があります。
ただし、変化は数mmHg程度にとどまる研究も多く、誰にでも同じ効果が期待できるわけではありません。
ポリフェノールだけで血圧を下げようとするのではなく、普段の食生活を整えるなかで無理なく取り入れていくとよいでしょう。
ポリフェノール以外にも、食事から取り入れられる成分が気になる方は、カリウムと血圧の関係も確認してみてください。
▶カリウムで血圧が下がるのはなぜ?効果的な摂り方や注意点を解説
ポリフェノールを含む食品や飲み物の取り入れ方
ポリフェノールは、高カカオチョコやココア、緑茶など、身近な食品や飲み物から摂取できます。
ここでは、高カカオチョコやココアの取り入れ方と、緑茶や赤ワインから摂取する際に確認したいポイントを解説します。
高カカオチョコやココアから摂取する方法
ポリフェノールを手軽に取り入れるなら、カカオ分70%以上の高カカオチョコや、砂糖を加えていない純ココアが選択肢になります。
高カカオチョコは糖分や脂質も含むため、一度にたくさん食べるのではなく、商品の表示を確認しながら適量を楽しむことが大切です。
ココアも砂糖やクリームを多く加えるとエネルギー量が増えるため、できるだけ無糖で取り入れるとよいでしょう。
緑茶や赤ワインなどから摂取する際のポイント
緑茶にはカテキン、赤ワインにはレスベラトロールなどのポリフェノールが含まれているため、普段の飲み物から取り入れることもできます。
ただし、緑茶にはカフェインが含まれているので、摂取量が気になる人は飲む量や時間帯を調整するとよいでしょう。
赤ワインはアルコール飲料のため、ポリフェノールを摂るために飲酒量を増やす必要はなく、普段お酒を飲まない人も無理に取り入れる必要はありません。
ポリフェノールを摂るときに注意したいこと
ポリフェノールを含む食品や飲み物でも、量を増やしすぎると糖分やカロリー、カフェイン、アルコールの過剰摂取につながる場合があります。
ここでは、過剰摂取を避けるポイントと、血圧対策として取り入れる際の考え方を解説します。
過剰摂取や糖分の摂りすぎに注意する
ポリフェノールを含む食品でも、健康のためだからと食べ過ぎたり飲み過ぎたりするのは避けたいところです。
高カカオチョコには糖分や脂質、ココア飲料には砂糖、緑茶にはカフェイン、赤ワインにはアルコールが含まれているため、ポリフェノールを意識するあまり摂取量を増やしすぎないようにしましょう。
商品の表示を確認し、普段の食事とのバランスを考えながら無理のない範囲で取り入れることが大切です。
ポリフェノールだけで高血圧が改善するわけではない
ポリフェノールは血圧への良い影響が期待されていますが、摂取するだけで高血圧が改善するわけではありません。
血圧を管理するには、減塩や適度な運動、体重管理、十分な睡眠などもあわせて意識することが大切です。
すでに高血圧の治療を受けている場合は、薬を自己判断で減らしたり中止したりせず、医師の指示に従いながら普段の食生活に取り入れていきましょう。
血圧対策として減塩も始めたい方は、1日の塩分量の目安や無理なく減らす方法を知っておくと取り組みやすくなります。
▶塩分の摂りすぎで血圧が上がるのはなぜ?1日の摂取量の目安と減塩のコツを解説
まとめ
ポリフェノールは、血管を広がりやすくしたり、血管の健康を保ったりする働きから、血圧に良い影響を与える可能性があります。
ただし、摂れば必ず血圧が下がるものではないため、高カカオチョコや純ココア、緑茶などから無理のない範囲で取り入れるとよいでしょう。
血圧が気になる場合は、ポリフェノールだけに頼らず、減塩や適度な運動などの生活習慣も一緒に見直すことが大切です。
高血圧の治療中であれば、医師の指示に従いながら、毎日の食生活を整える方法の一つとして上手に取り入れていきましょう。