目次
はじめに
「ストレスがたまると血圧が上がるのはなぜ?」
「一時的に血圧が高くなっただけなら、病院に行かなくても大丈夫なの?」と気になっていませんか。
仕事で緊張する場面が続いたり、家事や育児で疲れがたまったりしたときに、血圧を測ると普段より高い数値が出て驚くことがありますよね。
この記事では、ストレスで血圧が上がる理由や血圧を落ち着かせるための対処法、注意したい症状と受診の目安について解説します。
ストレスで血圧が上がるのはなぜ?

ストレスを感じると血圧が上がるのは、自律神経の一つである交感神経が活発になり、心臓や血管の働きが変化するためです。
ここでは、ストレスによって交感神経が活発になる仕組みと、血圧が一時的に上昇する理由について順に解説します。
ストレスによって交感神経が活発になると血圧が上がる
ストレスを感じると、自律神経の一つである交感神経が活発になり、血圧が上がりやすくなります。
交感神経が刺激されると、アドレナリンなどが分泌され、心拍数が増えたり血管が収縮したりします。
そのため、仕事で緊張したときや強い不安を感じたときには、一時的に血圧が高くなることがあります。
ストレスによる血圧上昇は一時的な場合がある
ストレスによって上がった血圧は、緊張や不安が和らぐと元の数値に戻ることがあります。
気持ちが落ち着くにつれて交感神経の働きも穏やかになり、心拍数や血管の状態が通常に近づくためです。
ただし、安静にしても血圧が高い状態が続く場合は、一時的な上昇とは限らないため、日頃から血圧を測って確認することが大切です。
ストレスによる一時的な血圧上昇と高血圧の違い
ストレスによって血圧が上がった場合は、一時的な変化なのか、高血圧の状態が続いているのかを確認することが大切です。
ここでは一時的な血圧上昇と高血圧の違いや、家庭血圧による確認方法について順に解説します。
白衣高血圧や職場高血圧では特定の場面で血圧が上がる
白衣高血圧とは、家庭では血圧が正常でも、病院での緊張によって140/90mmHg以上になる状態です。
一方、職場高血圧は、仕事中のストレスや緊張によって血圧が高くなる状態で、仮面高血圧の一種に含まれます。
どちらも特定の場面で血圧が上がるため、家庭での測定に加えて、必要に応じて仕事中の血圧も確認することが大切です。
家庭血圧を朝晩測定して血圧の変化を確認する
ストレスによる一時的な血圧上昇かどうかを確認するには、家庭で朝と夜の血圧を継続して測ることが役立ちます。
朝は起床後1時間以内の朝食前、夜は就寝前に、椅子に座って1〜2分ほど安静にしてから、それぞれ原則2回測定しましょう。
5〜7日間の測定結果を平均し、135/85mmHg以上になる場合は、高血圧の可能性があるため医療機関に相談することをおすすめします。
ストレスで血圧が上がったときの対処法
ストレスによって血圧が上がったときは、慌てずに安静にして、心身の緊張を和らげることが大切です。
ここでは血圧が上がったときの対処法と、ストレスをためにくくする生活習慣について順に解説します。
安静にして落ち着いてから血圧を測り直す
ストレスで血圧が上がったときは、まず椅子に座って5分ほど安静にし、気持ちが落ち着いてから測り直しましょう。
測定時は足を組まず、腕を心臓の高さに保ち、できるだけリラックスした姿勢をとることが大切です。
一時的な血圧上昇であれば安静にすることで下がる場合もあるため、測定結果を記録して変化を確認しましょう。
深呼吸や休息で緊張を和らげる
ストレスで血圧が上がったときは、ゆっくり深呼吸をしたり、静かな場所で休んだりすると、緊張が和らぐことがあります。
鼻からゆっくり息を吸い、口から時間をかけて吐く呼吸を1〜2分ほど繰り返すと、気持ちが落ち着きやすくなります。
また、仕事中に強いストレスを感じた場合は、作業を一度中断して短い休憩をとることもおすすめです。
睡眠や適度な運動でストレスをためにくくする
ストレスによる血圧上昇を防ぐには、十分な睡眠と適度な運動を日頃から心がけることが大切です。
睡眠は6時間以上を一つの目安に、自分に合った休息時間を確保すると、心身の疲れを和らげやすくなります。
また、ウォーキングなどの有酸素運動を1日30分程度、無理のない範囲で続けることも、ストレスの軽減や血圧管理に役立ちます。
ストレスによる血圧上昇で病院を受診する目安
ストレスによって血圧が上がった場合でも、高い数値が続くときや体調に異変があるときは、医療機関への相談が必要です。
ここでは、家庭血圧の数値から判断する受診の目安と、救急車を呼ぶべき危険な症状について順に解説します。
胸痛や呼吸困難、麻痺などの症状がある場合は救急車を呼ぶ
血圧が高いときに胸の痛みや強い息苦しさ、手足の麻痺などが現れた場合は、心筋梗塞や脳卒中の可能性があるため、すぐに119番へ連絡しましょう。
特に、血圧が180/120mmHg以上で激しい頭痛や胸痛、呼吸困難などを伴う場合は、緊急の対応が必要です。
ただし、血圧がこの数値より低くても、突然こうした症状が現れた場合は、ストレスが原因だと自己判断せず、救急車を呼ぶことが大切です。
まとめ
ストレスで血圧が上がるのは、交感神経が活発になり、心拍数の増加や血管の収縮が起こるためです。一時的な上昇であれば、緊張が和らぐと元に戻ることもあります。
血圧が上がったときは、安静にしてから測り直し、深呼吸や休息で緊張を和らげましょう。日頃から十分な睡眠や適度な運動を心がけることも大切です。
家庭血圧の平均が135/85mmHg以上の場合は医療機関に相談し、胸痛や呼吸困難、手足の麻痺などが現れた場合は、すぐに119番へ連絡しましょう。