はじめに
「プラセンタサプリは花粉症に効果があるの?」
「プラセンタ注射とは何が違い、どちらを選べばいいの?」と気になっていませんか。
花粉が飛ぶ季節になると、くしゃみや鼻水が止まらなかったり、目のかゆみで仕事や家事に集中できなかったりしますよね。
この記事では、プラセンタサプリと花粉症の関係や科学的根拠、注射との違い、摂取する際の注意点について解説します。
プラセンタサプリは花粉症に効果がある?

プラセンタサプリは、花粉症によるくしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状を改善する効果が科学的に確立されていません。
ここでは、プラセンタサプリの花粉症への効果について、科学的根拠や研究の限界、治療薬との違いを解説します。
花粉症の症状改善は科学的に確立されていない
プラセンタサプリを摂取することで、花粉症によるくしゃみや鼻水、鼻づまりが改善するという科学的根拠は確立されていません。
プラセンタにはアミノ酸やペプチドなどが含まれていますが、経口摂取によって花粉症の症状が軽減するかどうかは明らかになっていません。
また、効果的な摂取量や摂取期間についても十分なデータがないため、花粉症への効果を過度に期待しないことが大切です。
花粉症への効果について研究で分かっていることと限界
プラセンタに含まれる成分については、免疫反応や炎症との関係を調べる研究が行われています。
一部の研究では、免疫細胞の働きや炎症に関わる物質への影響が報告されていますが、細胞や動物で確認された結果が、そのまま人にも当てはまるとは限りません。
花粉症患者を対象とした質の高い臨床試験も十分ではなく、実際にどの程度の症状改善が期待できるのかは明らかになっていないのが現状です。
プラセンタサプリだけで花粉症を治すことはできない
プラセンタサプリは食品であり、花粉症の治療効果が認められた医薬品ではありません。
継続して摂取しても、花粉症が完治したり、翌年以降に症状が出なくなったりすることは証明されていません。
そのため、サプリだけで症状を改善しようとせず、くしゃみや鼻水などがつらい場合は、医療機関で相談しながら適切な治療を受けることが大切です。
プラセンタと花粉症の関係
プラセンタには、アミノ酸やペプチドなどの成分が含まれており、免疫機能との関係が研究されています。
ここでは、プラセンタの成分とアレルギー反応の関係や、免疫機能への働きと花粉症への効果の違いについて解説します。
プラセンタに含まれる成分とアレルギー反応の関係
プラセンタにはアミノ酸やペプチドなどが含まれており、免疫反応や炎症との関係が研究されています。
花粉症は、花粉に対する免疫反応によってヒスタミンなどが放出され、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどが現れるアレルギー疾患です。
プラセンタ由来の成分が免疫反応に影響を与える可能性は研究されていますが、人の花粉症に対して症状を軽減する効果が確認されているわけではありません。
免疫機能への働きと花粉症への効果は同じではない
プラセンタの成分が免疫細胞や炎症に関わる物質に影響を与えたとしても、それだけで花粉症の症状が改善するとは限りません。
実際の効果を確かめるには、花粉症患者を対象とした臨床試験で、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの変化を調べる必要があります。
しかし、プラセンタサプリには十分な臨床データがないため、免疫機能への働きと花粉症への効果は分けて考えることが大切です。
プラセンタ注射とサプリの違い
プラセンタ注射とプラセンタサプリは、どちらも胎盤由来の成分を使用していますが、成分の由来や製造方法、体内への取り入れ方が異なります。
ここでは、プラセンタ注射とサプリの成分や摂取方法の違い、研究結果を比較する際の注意点、医薬品と食品の違いについて解説します。
プラセンタ注射とサプリでは成分や摂取方法が異なる
プラセンタ注射とサプリは、どちらも胎盤由来の成分を使用していますが、加工方法や体内への取り入れ方が異なります。
プラセンタ注射は、医薬品として製造された製剤を医療機関で皮下または筋肉内に注射する方法です。
一方、サプリは胎盤由来の原料をカプセルや錠剤などに加工した食品で、口から摂取して消化管を通じて吸収されるため、注射とは体内での吸収過程が異なります。
プラセンタ注射の研究結果をサプリに当てはめられない理由
プラセンタ注射を対象とした研究で効果が報告されていても、その結果をサプリにそのまま当てはめることはできません。
注射とサプリでは、成分の加工方法や体内への取り入れ方が異なり、同じ成分でも吸収される量や働きが変わる可能性があるためです。
そのため、サプリによる花粉症への効果を判断するには、実際にサプリを摂取した人を対象とする臨床試験の結果を確認する必要があります。
医薬品のプラセンタ注射と食品のサプリの違い
プラセンタ注射とサプリでは、法律上の分類や認められている効果が異なります。
プラセンタ注射は医薬品として承認されており、決められた効能・効果や用法・用量に従って医療機関で使用されます。
一方、プラセンタサプリは食品に分類され、病気を治療する効果が認められているわけではないため、注射と同じ効果を期待できるとは限りません。
市販されている主なプラセンタサプリ3選
市販のプラセンタサプリには、豚由来のプラセンタを中心に、ビタミンや美容成分などを組み合わせた商品があります。
ここでは、代表的なプラセンタサプリ3商品について、配合成分や摂取目安量、価格などの特徴を紹介します。
DHC「プラセンタ」|豚由来プラセンタと美容ビタミンを配合
DHCの「プラセンタ」は、豚由来のプラセンタ濃縮末に、ビタミンB2やトコトリエノールを組み合わせたサプリメントです。
1日3粒でプラセンタ濃縮末360mgを摂取でき、30日分の通常価格は1,620円(税込)です。
美容や健康維持を目的とした商品ですが、花粉症の症状を改善する効果が確認されているわけではありません。
FRACORA「プラセンタつぶ エクソソーム」|プラセンタと複数の美容成分を配合
FRACORAの「プラセンタつぶ エクソソーム」は、豚由来のプラセンタエキス濃縮粉末に、ビタミン類やヒアルロン酸などを組み合わせたサプリメントです。
1日3粒でプラセンタエキス濃縮粉末380mgを摂取でき、90粒入りの通常価格は3,600円(税込)です。
美容と健康維持を目的に販売されていますが、配合されているエクソソームを含め、花粉症への有効性が確立されているわけではありません。
DHC「生プラセンタ ハードカプセル」|プラセンタと乳酸菌・酵母を配合
DHCの「生プラセンタ ハードカプセル」は、豚由来のプラセンタエキス末に、乳酸菌4種類と酵母菌3種類を組み合わせたサプリメントです。
1日2粒でプラセンタエキス末250mgと乳酸菌・酵母醗酵殺菌末100mgを摂取でき、30日分の通常価格は3,456円(税込)です。
乳酸菌も配合されていますが、花粉症のくしゃみや鼻水などを改善する効果が確認されている商品ではありません。
※いずれの商品も、花粉症の治療を目的とした医薬品ではありません。購入する際は、原材料やアレルギー表示、摂取目安量を確認し、花粉症の症状が気になる場合は医療機関で適切な治療を受けることが大切です。
プラセンタサプリを摂取する際の注意点
プラセンタサプリを摂取する際は、原材料やアレルギーの有無を確認し、体調の変化に注意することが大切です。
ここでは、原材料やアレルギーの確認方法、体調不良が起きた場合の対応、妊娠中・授乳中や服薬中に医師へ相談する必要性について解説します。
原材料やアレルギーの有無を確認する
プラセンタサプリを購入する際は、豚や馬などの胎盤由来成分や、カプセル・錠剤に使われている添加物を確認しましょう。
アレルギーのある成分が含まれていると、発疹やかゆみなどの症状が現れる可能性があります。
原材料が分からない場合や、過去にサプリでアレルギー症状が出たことがある場合は、事前にメーカーや医師へ相談すると安心です。
摂取後に体調不良が起きた場合の対応
プラセンタサプリを飲んだ後に発疹やかゆみ、吐き気などが現れた場合は、すぐに摂取を中止しましょう。
症状が続いたり悪化したりするときは、医療機関を受診し、商品名や摂取量、症状が現れた時間を伝えることが大切です。
また、息苦しさや喉の腫れなどが現れた場合は、重いアレルギー反応の可能性があるため、直ちに救急車を呼んでください。
妊娠中・授乳中や薬を服用している場合は医師に相談する
妊娠中・授乳中の方や薬を服用している方は、プラセンタサプリを取り入れる前に医師や薬剤師へ相談しましょう。
妊娠中・授乳中の安全性や薬との飲み合わせについては、十分に確認されていない部分もあるため、自己判断での摂取は避けることが大切です。
相談する際は、商品の原材料や摂取目安量、服用中の薬を伝えると、適切なアドバイスを受けやすくなります。
まとめ
プラセンタサプリによる花粉症の症状改善は、現時点では科学的に十分な根拠がありません。
免疫機能への働きは研究されていますが、くしゃみや鼻水などの症状が改善したり、花粉症が治ったりするとは限りません。
また、プラセンタ注射とサプリでは成分の加工方法や体内への取り入れ方が異なるため、同じ効果を期待できるわけではありません。
サプリを使用する際は、原材料やアレルギー、摂取目安量を確認し、妊娠中・授乳中や服薬中の方は医師に相談しましょう。
花粉症の症状がつらい場合は、サプリだけに頼らず、医療機関で適切な治療を受けることが大切です。