はじめに カルシウム拮抗薬と免疫抑制剤を同時に使う場面は、移植後に血圧が上がったときや、自己免疫の治療を続けながら心血管のケアが必要なときなど、日常診療で珍しくありません。薬の効き方が重なったり、体内での分解の速さが変わったりすると、思わぬ副作用や効きすぎ・効かなすぎが起こることがあります。本記事は、そのしくみをやさしく解きほぐし、安心して治療を続けるための注意点をまとめます。 本記事でわかること - それぞれの薬がどんな目的で使われるか(例:カルシウム拮抗薬=高血圧や狭心症、免疫抑制剤=臓器移植後や自己 ...