はじめに
「妊娠中は血圧をいつ測ればいいの?」
「自宅で測るときは、座り方や腕の位置にも気をつけたほうがいい?」と気になっていませんか。
妊婦健診で血圧を測る機会が増え、自宅でも記録するようになったものの、朝起きてすぐがよいのか、食事や入浴の前後でもよいのか迷うことがありますよね。
この記事では、妊娠中に血圧を測るタイミングや正しい姿勢、測定時の注意点、高い数値が出たときの対応について、順を追って説明していきます。
妊娠中の家庭血圧はいつ測る?
妊娠中に家庭血圧を測る場合、「朝と夜のどちらに測ればよい?」「食事や服薬の前後で時間を変えたほうがよい?」と迷うことがあります。
ここでは、朝と夜に測る基本的なタイミングと、毎日同じ条件で測定するためのポイントを順に説明します。
朝は起床後1時間以内・排尿後・朝食や服薬前に測る
朝の血圧は、起床後1時間以内に排尿を済ませ、朝食や服薬の前に測ります。
毎朝この順番を意識すると測定条件がそろい、血圧の変化を比べやすくなります。
夜は就寝前に測る
夜の血圧は、就寝前を目安に測ります。
毎晩できるだけ同じ時間帯に測る習慣をつけると、日ごとの血圧の変化を確認しやすくなります。
毎日できるだけ同じ時間帯・条件で測る
家庭血圧は、朝と夜それぞれできるだけ同じ時間帯・条件で測ることが大切です。
食事や服薬との前後関係もそろえておくと、毎日の数値を比較しやすくなります。
妊娠中の血圧の正しい測り方
妊娠中に家庭血圧を測っていると、「椅子にはどのように座ればいい?」「腕やカフはどの位置にすれば正確に測れる?」と迷うことがあります。
ここでは、測定前の安静から正しい姿勢、カフと腕の位置、測定中の注意点、朝夜の測定回数と記録方法まで順に説明します。
測定前に椅子に座って1~2分安静にする
血圧を測る前は椅子に座り、1~2分ほど安静にします。
すぐに測り始めず、体を動かしたり話したりせずに、落ち着いてから測定しましょう。
背もたれに背中をつけて脚を組まずに座る
測定するときは椅子の背もたれに背中をつけ、両足を床につけて座ります。
脚は組まず、毎回できるだけ同じ姿勢で測ることを意識しましょう。
カフを巻いた腕を心臓と同じ高さにする
カフを巻いた腕は、心臓と同じ高さになるように置きます。
腕の高さによって測定値に影響することがあるため、測定が終わるまで位置を動かさないようにしましょう。
測定中は話したり動いたりしない
測定中の会話や体の動きは、血圧の数値に影響することがあります。
測定が終わるまでは静かに座り、腕や体を動かさないようにしましょう。
朝と夜にそれぞれ2回測定して記録する
家庭血圧は、朝と夜にそれぞれ2回ずつ測定し、両方の数値を記録します。
毎日同じ方法で記録を続けると、血圧の変化を振り返りやすくなります。
妊娠中に家庭血圧を測るときの注意点
妊娠中に家庭血圧を測っていると、「食事や入浴の後に測っても大丈夫?」「1回だけ血圧が高かったけれど、すぐに心配したほうがいい?」と迷うことがあります。
ここでは、測定を避けたいタイミングや条件をそろえる方法、1回の測定値だけで判断しないためのポイントを順に説明します。
食事・入浴・運動の直後は避ける
食事・入浴・運動の直後は血圧が変化することがあるため、すぐの測定は避けます。
直前にこれらの行動をした場合は、体を休ませて落ち着いてから測りましょう。
測定する腕や姿勢などの条件をなるべくそろえる
血圧は毎回同じ腕で測り、座り方や腕の高さなどもできるだけそろえます。
同じ条件で測定を続けることで、日ごとの数値を比較しやすくなります。
1回だけ高い・低い数値で自己判断しない
血圧が1回だけ高かったり低かったりしても、その数値だけで判断する必要はありません。
同じ条件で測定と記録を続け、気になる数値が繰り返し出る場合は医師に相談しましょう。
妊娠中の家庭血圧は記録して健診時に確認してもらう
妊娠中に家庭血圧を測っていると、「測った数値はどのように残せばいい?」「頭痛やむくみなど、普段と違う症状も記録したほうがいい?」と迷うことがあります。
ここでは、家庭血圧の記録方法から症状を残すポイント、健診時に記録を見せる方法まで順に説明します。
測定日時と血圧の数値を記録する
家庭血圧を測ったら、測定した日時と収縮期血圧・拡張期血圧を記録します。
朝と夜に分けて残しておくと、日ごとの血圧の変化を振り返りやすくなります。
普段と違う症状があれば一緒に記録する
普段と違う症状があった場合は、血圧とあわせて症状の内容や日時も記録しておきます。
血圧と症状を一緒に残しておくと、健診の際にそのときの状態を伝えやすくなります。
家庭血圧の記録を妊婦健診で医師に見せる
妊婦健診では、朝と夜に記録した家庭血圧を医師に見せましょう。
普段と違う症状があった場合も一緒に伝えると、家庭での血圧や体調の変化を確認してもらいやすくなります。
妊娠中に血圧が高かったときの対応
妊娠中に家庭血圧を測って、「いつもより高いけれど、もう一度測ればいい?」「どのくらいの数値なら医療機関に連絡したほうがいい?」と不安になることがあります。
ここでは、高い値が出たときの確認方法や医療機関へ相談する目安、160/110mmHg以上の血圧がみられた場合の対応について順に説明します。
高い値が出たときは医師から指示された連絡基準を優先する
家庭血圧で高い値が出たときは、まず医師から伝えられている連絡基準を確認します。
連絡する血圧値や対応方法について指示がある場合は、その内容に従って医療機関へ連絡しましょう。
高い状態が続く場合は自己判断せず医療機関へ相談する
血圧を測り直しても高い状態が続く場合は、自己判断で様子を見続けず、医療機関へ相談しましょう。
その際は、測定した血圧の数値を伝えると状況を確認してもらいやすくなります。
160/110mmHg以上など高い血圧がみられた場合は速やかに医療機関へ連絡する
収縮期血圧160mmHg以上、または拡張期血圧110mmHg以上の場合は、自己判断で様子を見ず、速やかに医療機関へ連絡します。
連絡する際は、測定した血圧の数値や時刻を伝えましょう。
まとめ
妊娠中の家庭血圧は、朝と夜にできるだけ同じ時間帯・条件で測り、毎日の変化を記録していくことが大切です。
正しい姿勢で落ち着いて測定し、血圧の数値だけでなく、普段と違う症状があれば一緒に記録して妊婦健診で医師に見せましょう。
血圧が高い状態が続くときは自己判断で様子を見続けず、医療機関へ相談してください。
特に160/110mmHg以上がみられた場合は速やかに連絡し、医師から個別の連絡基準を伝えられている場合は、その指示を優先しましょう。毎日の家庭血圧を無理なく記録し、妊娠中の体調管理に役立てていきましょう。