高血圧予防と血圧管理

▶食塩感受性とは?塩分で血圧が上がりやすい人の特徴と調べ方

はじめに

「同じように塩分をとっていても、血圧が上がりやすい人と上がりにくい人がいるの?」
「自分が食塩感受性かどうか、調べる方法はある?」と気になっていませんか。

健康診断で血圧の高さを指摘され、減塩を始めたところ血圧が変化したり、外食や塩分の多い食事が続いたあとに血圧が高くなったりすると、塩分の影響を受けやすい体質なのではと考えることがありますよね。

この記事では、食塩感受性とは何か、塩分で血圧が上がりやすい人にみられる特徴、自分が当てはまるかを調べる方法について整理します。

食塩感受性とは?

食塩感受性とは、塩分の摂取量が増えたり減ったりしたときに、血圧がどの程度変化するかを示す性質です。

ここでは、食塩感受性が高い場合の血圧変化と、個人差について説明します。

食塩感受性が高い人は塩分摂取による血圧変化が大きい

食塩感受性が高い人は、食塩の摂取量が増えると血圧が上がりやすく、反対に減らすと血圧が下がりやすい傾向があります。

同じ量の食塩を摂っても、食塩感受性が低い人より血圧が大きく変化しやすいのが特徴です。

食塩感受性には個人差があり明確に二分できるものではない

食塩感受性には個人差があり、「高い人」と「低い人」に明確に分けられるものではありません。

食塩摂取量を変えたときの血圧の変化には幅があるため、食塩感受性は有無ではなく、血圧がどの程度変化するかで捉えます。

食塩感受性が高い傾向にある人の特徴

食塩感受性の程度には個人差がありますが、高齢者や高血圧の人、腎機能が低下している人などでは、塩分摂取による血圧の変化が大きくなりやすい傾向があります。

ここでは、食塩感受性が高い傾向にある人の特徴と、自己判断が難しい理由について説明します。

高齢者や高血圧の人は食塩感受性が高い傾向がある

高齢者や高血圧の人は、食塩摂取量が増えると血圧が上がりやすく、食塩感受性が高い傾向があります。

特に高齢になると、腎臓からナトリウムを排泄する働きが低下しやすく、塩分摂取による血圧の変化が大きくなる場合があります。

腎機能が低下している人は塩分の影響を受けやすい

腎機能が低下すると、摂取したナトリウムを十分に排泄しにくくなり、体内に水分がたまりやすくなります。

その結果、血液量が増えて血圧が上昇しやすくなるため、塩分の摂りすぎには注意が必要です。

肥満や糖尿病などがある人も注意が必要

肥満や糖尿病がある人も、食塩感受性が高い傾向があります。

ナトリウムを体内に保持しやすくなることなどから、食塩摂取量が増えると血圧が上がりやすくなる場合があります。

特徴だけで食塩感受性かどうかを自己判断するのは難しい

高齢、高血圧、腎機能の低下、肥満、糖尿病などに当てはまっても、食塩感受性が高いとは一概にいえません。

食塩による血圧の変化には個人差があるため、年齢や持病だけで自己判断するのは難しいでしょう。

食塩感受性を調べる方法

食塩感受性は、塩分の摂取量を変えたときに血圧がどの程度変化するかを確認することで評価されます。

ここでは、研究で用いられる評価方法と一般診療での検査の現状、日常生活で確認できる情報について説明します。

研究では食塩摂取量を変えて血圧の変化を評価する

研究では、食塩摂取量を多くした期間と少なくした期間で血圧を測定し、どの程度変化するかを比較して食塩感受性を評価します。

ただし、食塩摂取量や実施期間、判定基準などは研究によって異なります。

一般診療で食塩感受性を簡単に判定できる検査は限られている

一般診療では、採血や尿検査などで食塩感受性を簡単に判定できる標準的な検査は確立されていません。

評価には食塩摂取量を調整しながら血圧の変化を確認する必要があるため、日常診療で研究と同じ方法を行うのは難しいのが現状です。

家庭血圧と普段の食塩摂取状況を記録して医師に相談する

食塩による血圧への影響が気になる場合は、朝と夜の家庭血圧と、普段の食事や調味料の摂取状況を記録しておくとよいでしょう。

血圧の変化が気になるときは、その記録を医師に見せながら相談してみてください。

食塩感受性が気になる人が塩分と血圧を管理するポイント

食塩感受性が気になる場合でも、食塩感受性が高いかどうかだけで塩分や血圧の管理方法を決める必要はありません。

ここでは、塩分摂取の見直し方、家庭血圧の確認方法、医療機関を受診するタイミングについて説明します。

食塩感受性の有無にかかわらず過剰な塩分摂取を控える

食塩感受性が高いかどうかにかかわらず、食塩を摂りすぎないことが大切です。

高血圧の人は1日6g未満を目安に、普段の食事に含まれる食塩量を確認しながら無理のない範囲で減塩を続けましょう。

家庭血圧を継続して測定して変化を確認する

血圧の変化を確認するため、家庭血圧は毎日できるだけ同じ条件で測定しましょう。

朝は起床後1時間以内・排尿後・朝食や服薬前、夜は就寝前に測り、1回の数値だけで判断せず複数日の変化を確認します。

血圧が高い状態が続く場合は医療機関を受診する

家庭血圧で135/85mmHg以上が続く場合は、減塩だけで様子を見続けず、医療機関に相談しましょう。

受診時に家庭血圧の記録を持参すると、血圧の推移や今後の対応について医師に相談しやすくなります。

まとめ

食塩感受性とは、食塩の摂取量によって血圧がどの程度変化するかを示すもので、その程度には個人差があります。

高齢者や高血圧の人などは食塩の影響を受けやすい傾向がありますが、自分で食塩感受性が高いかどうかを判断するのは難しいでしょう。

そのため、食塩感受性の程度にかかわらず、普段から塩分を摂りすぎないよう意識することが大切です。

家庭血圧も継続して記録し、高い状態が続く場合や血圧の変化が気になる場合は、記録を持って医師に相談してみてください。

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