高血圧予防と血圧管理

▶病院でだけ血圧が高いのはなぜ?白衣高血圧の原因と家庭血圧との違い

はじめに

「病院で測ると血圧が高いのに、家では正常なのはなぜ?」
「健診や診察のたびに高い数値が出るけれど、高血圧なの?」と気になっていませんか。

自宅ではそれほど高くないのに、病院で血圧計を前にすると緊張し、いつもより高い数値が出ると、どちらの血圧を基準に考えればよいのか迷いますよね。

この記事では、病院で血圧が高くなる理由や白衣高血圧の特徴、家庭血圧との違い、白衣高血圧が疑われるときの確認方法について、順を追って説明していきます。

病院でだけ血圧が高いのは?

自宅で測ると正常なのに、病院で測ったときだけ血圧が高くなる場合は、白衣高血圧の可能性があります。

ここでは、白衣高血圧がどのような状態なのか、病院で血圧が上がる理由とあわせて説明します。

白衣高血圧

白衣高血圧とは、病院で測ると血圧が高くなるものの、家庭では正常範囲にある状態です。

一般に、診察室血圧が140/90mmHg以上でも、家庭血圧が135/85mmHg未満の場合に疑われます。

病院と家庭の測定値を比べながら確認することが大切です。

病院での緊張やストレスで一時的に血圧が上がることがある

病院で緊張やストレスを感じると、交感神経の働きによって心拍数が増えたり血管が収縮したりし、一時的に血圧が上がることがあります。

そのため、自宅では正常でも、病院で測ると血圧が高くなる場合があります。

病院で測る血圧と家庭血圧には違いがある

病院で測る血圧と自宅で測る家庭血圧は、測定する場所や時間、緊張の程度などの条件が異なるため、同じ数値になるとは限りません。

ここでは、それぞれの血圧の違いと基準値、数値が異なる場合にどちらを参考にするのかについて説明します。

診察室血圧と家庭血圧では測定する環境が異なる

診察室血圧は医療機関で測るのに対し、家庭血圧は自宅で朝や夜など決めた時間に測定します。

病院では移動や待ち時間、診察への緊張などがあるため、自宅で安静にして測る場合とは血圧に差が出ることがあります。

病院と家で数値が違っても測定ミスとは限らない

血圧は、測定する時間や直前の行動、緊張などによって変動します。

そのため、正しく測定していても病院と自宅で異なる数値が出ることがあり、数値が違うだけで測定ミスとは判断できません。

診察室血圧と家庭血圧では高血圧の基準値が異なる

高血圧の基準は、診察室血圧では140/90mmHg以上、家庭血圧では135/85mmHg以上です。

そのため、病院と自宅の血圧を確認するときは、それぞれの基準値と照らし合わせて考えます。

病院と家庭で血圧が違う場合はどちらを参考にする?

病院と家庭で血圧が異なる場合は、診察室血圧だけでなく、日常生活に近い状態で継続して測った家庭血圧も参考にします。

朝と夜など決めた条件で測定した記録を残し、病院と家庭の両方の数値を医師に伝えるとよいでしょう。

白衣高血圧かどうかは家庭血圧を継続して確認する

白衣高血圧が疑われる場合は、病院で測った血圧だけで判断せず、自宅での血圧を継続して確認することが大切です。

ここでは、家庭血圧の測り方と記録方法、診察時に医師へ伝える際のポイントについて説明します。

家庭では朝と夜に決まった条件で血圧を測る

家庭血圧は、朝は起床後1時間以内で朝食や服薬の前、夜は就寝前に測ります。

測定前は1〜2分安静にし、腕を心臓の高さに保って、朝と夜にそれぞれ2回ずつ測定しましょう。

測定した血圧は記録して診察時に医師へ見せる

家庭で測った血圧は、日付や時間とともにすべて記録しておきます。

診察時に医師へ見せることで、家庭での血圧がどのように推移しているかを確認しやすくなります。

病院の血圧だけで白衣高血圧と自己判断しない

病院で血圧が高くても、その数値だけで白衣高血圧とは判断できません。

家庭血圧も一定期間記録し、病院と家庭の測定結果を医師に伝えたうえで判断してもらいましょう。

白衣高血圧でも放置せず経過を確認する

白衣高血圧と判断された場合でも、その後ずっと家庭血圧が正常なままとは限りません。

ここでは、白衣高血圧の経過と、家庭血圧・診察室血圧を継続して確認するポイントについて説明します。

白衣高血圧から持続性高血圧へ移行することがある

白衣高血圧では、はじめは家庭血圧が正常でも、経過とともに家庭でも血圧が高くなり、持続性高血圧へ移行することがあります。

そのため、白衣高血圧と判断されたあとも、定期的に血圧の変化を確認することが大切です。

家庭血圧が高くなってきた場合は医師に相談する

家庭血圧が以前より高くなり、135/85mmHg以上の値が続く場合は、測定記録を持って医師に相談しましょう。

1回の数値だけで判断せず、朝と夜に同じ条件で測った複数日の結果を確認することが大切です。

家庭血圧と診察室血圧を定期的に確認する

白衣高血圧と判断されたあとも、家庭での血圧測定を続けながら、受診時には診察室血圧も確認します。

家庭血圧の記録を診察時に見せることで、以前と比べて血圧に変化がないか確認しやすくなります。

まとめ

病院でだけ血圧が高く、自宅では正常な場合は、白衣高血圧の可能性があります。

診察室血圧と家庭血圧では測定する環境や高血圧の基準値が異なるため、病院で測った1回の数値だけで判断せず、家庭血圧を継続して測定することが大切です。

家庭では朝と夜にできるだけ同じ条件で測り、すべての測定値を記録して診察時に医師へ見せましょう。

また、白衣高血圧と判断されたあとも持続性高血圧へ移行することがあるため、家庭血圧と診察室血圧を定期的に確認し、家庭血圧が高い状態が続く場合は医師に相談しましょう。

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