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▶妊娠高血圧腎症とは?症状・原因・診断基準をわかりやすく解説

はじめに

「妊娠高血圧腎症って、どんな病気なの?」
「血圧が高いと言われたけれど、赤ちゃんや自分の体に影響はないの?」と不安に感じていませんか。

妊婦健診で血圧の高さや尿蛋白を指摘されると、このまま妊娠を続けられるのか、治療や入院が必要になるのか気になりますよね。

この記事では、妊娠高血圧腎症の症状や原因、診断基準についてわかりやすく解説します。

妊娠高血圧腎症とは?

妊娠高血圧腎症は、妊娠中にみられる高血圧に加えて、蛋白尿や母体の臓器障害などを伴う状態です。

ここでは、妊娠高血圧腎症の位置づけと、妊娠高血圧との違いについて説明します。

妊娠高血圧症候群の一つに分類される

妊娠高血圧腎症は、妊娠高血圧症候群に含まれる病型の一つです。

妊娠20週以降に高血圧がみられ、蛋白尿や母体の臓器障害などを伴う場合に診断されます。

高血圧の基準は、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上です。

妊娠高血圧との違い

妊娠高血圧は、妊娠20週以降に高血圧がみられるものの、蛋白尿や母体の臓器障害を伴わない状態です。

一方、妊娠高血圧腎症では、高血圧に加えて蛋白尿や臓器障害などが認められます。

両者は、高血圧以外の症状や検査所見があるかどうかで区別されます。

妊娠高血圧腎症でみられる症状

妊娠高血圧腎症では、高血圧や蛋白尿がみられるほか、頭痛やむくみ、目の見え方の異常などが現れることがあります。

ここでは、妊娠高血圧腎症でみられる主な症状について説明します。

高血圧や蛋白尿がみられる

妊娠高血圧腎症では、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上の高血圧がみられ、尿検査で蛋白尿が確認されることもあります。

どちらも自分では気づきにくいため、血圧測定や尿検査で確認することが大切です。

頭痛・むくみ・目の見え方の異常などが現れることがある

妊娠高血圧腎症では、頭痛や顔・手足のむくみ、目がかすむ、光がちらつくなどの症状が現れることがあります。

症状の現れ方には個人差があるため、普段とは違う体調の変化がみられた場合は注意が必要です。

自覚症状がなく妊婦健診で気づく場合もある

妊娠高血圧腎症は、自覚症状がないまま、妊婦健診の血圧測定や尿検査で気づくこともあります。

そのため、体調に変化がなくても妊婦健診を受け、血圧や尿の状態を確認することが大切です。

妊娠高血圧腎症が起こる原因

妊娠高血圧腎症が起こる原因は、現在も完全には解明されていません。

発症する可能性が高くなるとされる条件もあるため、ここでは考えられている原因とリスクが高くなる人について説明します。

原因は完全には解明されていない

妊娠高血圧腎症の原因は、現在も完全には解明されていません。

一つの原因で起こるのではなく、胎盤の形成や血管の働きなど、複数の要因が関係すると考えられています。

胎盤の形成や血管の異常が関係すると考えられている

妊娠高血圧腎症には、妊娠初期に胎盤へ血液を送る血管が十分に形成されないことが関係すると考えられています。

胎盤への血流が不足すると母体の血管にも影響が及び、血圧の上昇や蛋白尿などにつながるとされています。

妊娠高血圧腎症のリスクが高くなる人

妊娠高血圧腎症は、初めての妊娠や多胎妊娠、過去に発症したことがある場合などにリスクが高くなります。

また、妊娠前から高血圧や腎臓病、糖尿病がある場合や、肥満がある場合も注意が必要ですが、当てはまるからといって必ず発症するわけではありません。

妊娠高血圧腎症の診断基準

妊娠高血圧腎症の診断では、妊娠20週以降の血圧が基準となり、あわせて蛋白尿や母体の臓器障害、子宮胎盤機能不全の有無を確認します。

ここでは、診断に用いられる血圧の基準と、あわせて確認される所見について説明します。

妊娠20週以降に血圧140/90mmHg以上となった場合が診断の基準になる

妊娠高血圧腎症では、妊娠20週以降に収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上となることが診断基準の一つです。

160/110mmHg以上になると重症の高血圧に該当し、ほかの検査結果なども確認しながら診断します。

蛋白尿の有無や母体の臓器障害・子宮胎盤機能不全などを確認する

高血圧が確認された場合は、尿検査で蛋白尿の有無を調べるほか、血液検査などで腎機能や肝機能などを確認します。

また、胎児超音波検査などを行い、子宮胎盤機能不全がないかも確認します。

蛋白尿がなくても妊娠高血圧腎症と診断される場合がある

妊娠高血圧腎症では、必ずしも蛋白尿がみられるとは限りません。

蛋白尿がなくても、母体の臓器障害や子宮胎盤機能不全などが認められる場合は、妊娠高血圧腎症と診断されることがあります。

妊娠高血圧腎症が重症化すると母体や赤ちゃんに影響することがある

妊娠高血圧腎症が重症化すると、母体にさまざまな合併症が起こる可能性があります。

ここでは、重症化した場合に考えられる母体と赤ちゃんへの影響について説明します。

母体に合併症が起こる可能性がある

妊娠高血圧腎症が重症化すると、けいれんを起こす子癇や、肝機能障害・血小板減少などを伴うHELLP症候群が起こることがあります。

また、脳出血や腎機能障害などにつながる可能性もあるため、母体の状態を注意深く確認することが大切です。

胎児の発育や状態に影響することがある

妊娠高血圧腎症によって胎盤への血流が低下すると、胎児に届く酸素や栄養が不足し、発育に影響することがあります。

また、胎児の状態や母体の症状によっては、早い時期に分娩が必要になる場合もあります。

妊娠高血圧腎症で早めに医療機関へ相談したい症状

妊娠高血圧腎症では、強い頭痛や目の見え方の異常、みぞおち周辺の痛みなどが現れることがあります。

ここでは、早めに医療機関へ相談したい症状や健診での指摘について説明します。

強い頭痛や目の見え方の異常がある

強い頭痛が続く場合や、目がかすむ、光がちらつくなどの異常がある場合は、妊娠高血圧腎症が重症化している可能性があります。

症状が急に現れた場合や強くなっている場合も、自己判断で様子を見続けず、早めに医療機関へ相談しましょう。

みぞおち周辺の痛みや急な体調変化がある

みぞおち周辺や右上腹部の強い痛みは、妊娠高血圧腎症の重症化に伴って現れることがあります。

急に体調が悪くなった場合も、自宅で様子を見続けず、早めに医療機関へ連絡しましょう。

妊婦健診で血圧や尿蛋白の異常を指摘された

妊婦健診で血圧や尿蛋白の異常を指摘された場合は、医師の指示に従って必要な診察や検査を受けます。

自覚症状がなくても、指示された受診や検査を自己判断で延期せず、きちんと経過を確認することが大切です。

まとめ

妊娠高血圧腎症は、妊娠20週以降に高血圧がみられ、蛋白尿や母体の臓器障害、子宮胎盤機能不全などを伴う状態です。

自覚症状がない場合もありますが、強い頭痛や目の見え方の異常、みぞおち周辺の痛みなどが現れることもあります。

妊婦健診で血圧140/90mmHg以上や蛋白尿を指摘された場合は、医師の指示に従って必要な検査や診察を受けましょう。

重症化すると母体や胎児に影響する可能性があるため、普段と異なる症状がある場合も自己判断で様子を見続けず、早めに医療機関へ相談することが大切です。

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