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▶妊娠高血圧症候群の治療方法は?入院や分娩が必要になる基準を解説

はじめに

「妊娠高血圧症候群と診断されたら、どんな治療をするの?」
「血圧がどのくらい高くなると、入院や分娩が必要になるの?」と不安に感じていませんか。

妊婦健診で血圧の高さを指摘されたり、自宅で測った血圧がいつもより高かったりすると、このまま自宅で過ごしてよいのか、赤ちゃんへの影響はないのか気になりますよね。

この記事では、妊娠高血圧症候群の主な治療方法や、入院を検討する状態、分娩の時期を判断するときのポイントについて解説します。

妊娠高血圧症候群の治療方法は?

妊娠高血圧症候群の治療は、血圧の数値だけでなく、母体の症状や検査結果、胎児の発育や状態を確認しながら決めます。

ここでは、妊娠高血圧症候群で行われる主な治療方法について説明します。

母体と胎児の状態を確認しながら治療方針を決める

妊娠高血圧症候群では、血圧や症状、尿蛋白、血液検査などから母体の状態を確認します。

胎児についても超音波検査などで発育や健康状態を確認し、その結果をもとに妊娠を継続するか、治療を行いながら経過をみるか、分娩を検討するかを判断します。

必要に応じて安静や降圧薬による治療を行う

血圧や母体・胎児の状態に応じて、安静や降圧薬による治療を行います。

降圧薬を使用する場合は、血圧が下がりすぎないよう様子を確認しながら、薬の種類や量を調整していきます。

子癇の予防・治療では硫酸マグネシウムを使用することがある

子癇を起こすリスクが高い場合や、けいれんが起きた場合には、予防や再発防止のために硫酸マグネシウムを使用することがあります。

投与中は呼吸状態や尿量などを確認しながら、安全に治療を続けられるよう管理します。

妊娠高血圧症候群で入院が必要になる基準

妊娠高血圧症候群では、血圧の程度や母体・胎児の状態を確認し、外来で経過をみるか入院して管理するかを判断します。

ここでは、妊娠高血圧症候群で入院が必要になる基準について説明します。

外来管理と入院管理はどのように判断される?

外来か入院かは、血圧だけでなく、母体の症状や検査結果、胎児の発育や健康状態を確認して判断します。

母体と胎児の状態が安定していれば外来で経過をみることもありますが、血圧の上昇や検査結果の異常がみられる場合は、入院して詳しく状態を確認します。

重症の場合は原則として入院管理が検討される

収縮期血圧160mmHg以上または拡張期血圧110mmHg以上の重症域では、原則として入院管理が検討されます。

入院後は血圧を繰り返し測定しながら、母体と胎児の状態を継続して確認します。

母体の臓器障害や胎児の状態も入院判断に関係する

血圧だけでなく、母体の腎機能や肝機能に異常がある場合や、胎児の発育や健康状態に問題がみられる場合も、入院を検討することがあります。

母体と胎児の状態を総合的に確認しながら、必要な管理方法を判断します。

妊娠高血圧症候群で分娩が必要になる基準

妊娠高血圧症候群では、母体と胎児の状態や妊娠週数を確認しながら、妊娠を継続するか分娩するかを判断します。

ここでは、妊娠高血圧症候群で分娩が必要になる基準について説明します。

母体や胎児に危険がある場合は妊娠週数にかかわらず分娩を検討する

血圧を十分にコントロールできない場合や、母体の臓器障害が悪化している場合は、妊娠週数にかかわらず分娩を検討します。

胎児の発育や健康状態に問題があり、妊娠を続けることによる危険が高いと判断された場合も、状態に応じて分娩の時期を決めます。

妊娠37週以降は病型や重症度に応じて分娩を検討する

妊娠37週以降は、妊娠高血圧症候群の病型や重症度、母体と胎児の状態を確認しながら分娩の時期を判断します。

重症域の高血圧や母体・胎児の状態に悪化がみられる場合は、分娩が検討されます。

妊娠37週未満では母体と胎児の状態をみながら妊娠継続を判断する

妊娠37週未満では、母体と胎児の状態が安定していれば、慎重に経過を確認しながら妊娠を継続することがあります。

一方、母体や胎児の状態が悪化し、妊娠を続ける危険が高いと判断された場合は、37週未満でも分娩を検討します。

妊娠高血圧症候群の分娩方法はどう決まる?

妊娠高血圧症候群だからといって、必ず帝王切開になるわけではありません。

ここでは、経腟分娩と帝王切開をどのように判断するのか説明します。

経腟分娩が可能か母体と胎児の状態から判断する

妊娠高血圧症候群でも、母体と胎児の状態が安定していれば、経腟分娩が選択されることがあります。

分娩中は母体の血圧や症状、胎児の心拍数などを確認しながら、安全に分娩を続けられるか判断します。

緊急性や胎児の状態によっては帝王切開が選択される

母体の状態が悪化して早めの分娩が必要な場合や、胎児の状態から経腟分娩を続けることが難しい場合は、帝王切開が選択されることがあります。

母体と胎児の状態や分娩の進み具合を確認しながら、適した分娩方法を判断します。

妊娠高血圧症候群で早めに受診・相談したい症状

妊娠高血圧症候群では、血圧の数値だけでなく、普段と異なる症状にも注意が必要です。

ここでは、早めの受診・相談を検討したい症状について説明します。

強い頭痛や目の見え方の異常がある

強い頭痛が続く場合や、目がかすむ、光がちらつくなどの異常がある場合は、妊娠高血圧症候群が悪化している可能性があります。

休んでも改善しない場合は、次回の妊婦健診を待たずに医療機関へ連絡してください。

みぞおち付近の痛みや急激な体調変化がある

みぞおち付近や右上腹部に強い痛みがある場合は、妊娠高血圧症候群に伴う肝機能障害などが関係していることがあります。

急に体調が悪くなった場合も、自宅で様子を見続けず医療機関へ連絡しましょう。

胎動が少ないなど胎児の変化を感じる

普段より胎動が明らかに少ない、または感じなくなった場合は、胎児の状態を確認する必要があります。

いつもと違う変化を感じたときは、自己判断で様子を見続けず医療機関へ連絡してください。

まとめ

妊娠高血圧症候群の治療は、血圧の数値だけでなく、妊娠週数や母体の症状・検査結果、胎児の状態を確認しながら決めます。

血圧が160/110mmHg以上の重症域にある場合や、母体の臓器障害、胎児の状態に異常がある場合は、入院管理や分娩が検討されます。

分娩方法は必ずしも帝王切開になるわけではなく、母体と胎児の状態や緊急性を踏まえて経腟分娩が可能か判断されます。

強い頭痛や目の見え方の異常、みぞおち付近の痛み、胎動の減少などがある場合は、次回の妊婦健診を待たず医療機関へ相談しましょう。

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