目次
はじめに
「高血圧と言われたけれど、お酒はどのくらいまでなら飲んでもいいの?」
「毎日の晩酌をやめるのは難しいけれど、量を減らせば大丈夫?」と気になっていませんか。
健康診断で血圧の高さを指摘されたり、家庭血圧を測り始めたりすると、いつものビールやチューハイを控えるべきか迷いますよね。
この記事では、高血圧の人が確認したい飲酒量の目安や、お酒を飲みすぎないための具体的な減らし方を解説します。
高血圧の人はお酒をどのくらい飲める?
高血圧だからといって、すべての人が必ず禁酒しなければならないとは限りません。
ここでは、高血圧の人がお酒を飲む際の考え方と飲酒量の確認方法について説明します。
高血圧だから必ず禁酒が必要とは限らない
高血圧だからといって、必ずしもすべての人が禁酒しなければならないわけではありません。
ただし、飲酒量が多いと血圧が高くなりやすいため、普段どのくらい飲んでいるかを確認し、必要に応じて減らすことが大切です。
治療中の場合は、飲酒を続けてもよいか医師に確認しましょう。
飲酒量は純アルコール量で考える
飲酒量は、お酒を何mL飲んだかだけでなく、含まれる純アルコール量で考えます。
「飲酒量(mL)×アルコール度数(%÷100)×0.8」で計算でき、厚生労働省では生活習慣病のリスクを高める量として、1日当たり男性40g以上、女性20g以上を示しています。
ただし、この量までなら安全という意味ではありません。
「この量までなら安全」とは一律にいえない
アルコールによる血圧への影響は、年齢や性別、体質、血圧の状態、服用している薬などによって異なります。
そのため、「純アルコール○gまでなら安全」と一律に考えるのではなく、自分の状態に合った飲酒量を確認することが大切です。
高血圧の治療中であれば、医師に相談しながら飲酒量を調整しましょう。
高血圧の人の飲酒量の目安はどのくらい?
高血圧の人がお酒を飲む場合は、飲酒量をできるだけ少なく抑えることが大切です。
ここでは、主なお酒の量を例にしながら、飲酒量の目安と純アルコール量の確認方法について説明します。
飲酒量はできるだけ少なくすることが大切
高血圧の人がお酒を飲む場合は、飲酒量をできるだけ少なくすることが大切です。
日本高血圧学会では、節酒の目安として1日当たりの純アルコール量を男性20~30mL以下、女性10~20mL以下としています。
ただし、この量までなら問題ないと考えるのではなく、できる範囲で飲酒量を減らしましょう。
ビール・日本酒・ワインならどのくらいか
純アルコール量20g程度は、ビール(5%)なら500mL、日本酒(15%)なら約1合(180mL)、ワイン(12%)なら約200mLが目安です。
ただし、同じ量でもアルコール度数によって純アルコール量は変わるため、商品の表示を確認しながら飲む量を調整しましょう。
普段の飲酒量を純アルコール量で確認する
純アルコール量は、「飲んだ量(mL)×アルコール度数(%÷100)×0.8」で計算できます。
たとえば、アルコール度数5%のビール500mLなら純アルコール量は20gです。
複数のお酒を飲んだ場合は、それぞれの量を合計して1日の飲酒量を確認しましょう。
お酒の飲みすぎが血圧に与える影響
お酒を継続的に飲みすぎると、血圧が高くなる要因になります。
ここでは、お酒の飲みすぎと食事が血圧に与える影響について説明します。
継続的な飲みすぎは血圧を上げる要因になる
お酒を多く飲む習慣が続くと、血圧が高くなる要因になります。
飲酒量が増えるほど高血圧のリスクも高まりやすいため、普段どのくらい飲んでいるかを純アルコール量で確認することが大切です。
血圧が高い人は、現在の飲酒量を把握し、できる範囲で減らしていきましょう。
お酒と一緒に塩分の多い食事をとりすぎない
お酒を飲むときに塩分の多い食事が重なると、1日の食塩摂取量が増えやすくなります。
高血圧の人は1日6g未満が推奨されているため、おつまみや食事の「食塩相当量」も確認しましょう。
飲酒するときも、塩分をとりすぎないよう意識することが大切です。
高血圧の人がお酒を減らす具体的な方法
飲酒量を減らしたい場合は、我慢だけに頼るのではなく、飲み方や日々の習慣を変えることが大切です。
ここでは、高血圧の人が無理なく飲酒量を減らすための具体的な方法について説明します。
飲む前にその日の量を決めておく
お酒を飲み始める前に、その日に飲む量を決めておきましょう。
飲む分だけを用意しておくと、追加で缶や瓶を開けるのを防ぎやすくなります。
飲んだ量を純アルコール量に換算して記録しておくと、普段の飲酒量も把握しやすくなります。
飲酒しない日を設ける
毎日お酒を飲んでいる場合は、週のなかに飲酒しない日を設けるのも方法のひとつです。
「月曜日と木曜日」などあらかじめ曜日を決めておくと、無理なく習慣に取り入れやすくなります。
カレンダーなどに記録しながら続けてみましょう。
食事をとりながらゆっくり飲む
お酒だけを続けて飲むのではなく、食事をとりながらゆっくり楽しむことも大切です。
一口飲んだらグラスを置くなど、次の一口まで少し間隔を空けると飲むペースを抑えやすくなります。
最初に決めた量を超えないよう、時間をかけて飲みましょう。
ノンアルコール飲料などを取り入れる
普段飲んでいるお酒の一部をノンアルコール飲料に置き換えると、純アルコールの摂取量を減らしやすくなります。
たとえば2本飲んでいる場合は、1本をノンアルコール飲料に替える方法があります。
商品を選ぶときは表示を確認し、アルコール分0.00%のものを選びましょう。
高血圧の人がお酒について医師に相談したほうがよいケース
高血圧の人のなかには、飲酒量を自己判断で調整するのではなく、医師に相談したほうがよい場合があります。
ここでは、高血圧の人がお酒について医師に相談したほうがよいケースを説明します。
降圧薬などを服用している
降圧薬を服用している人は、飲酒してよいか自己判断せず、処方した医師に相談しましょう。
アルコールと薬の作用が重なることで血圧が下がり、めまいやふらつきが現れる場合があります。
受診時には、服用している薬と普段の飲酒量を伝えて確認してください。
血圧が高い状態が続いている
家庭血圧で135/85mmHg以上の状態が続いている場合は、飲酒量も含めて医師に相談しましょう。
朝と夜の血圧を継続して測り、普段の飲酒量や頻度とあわせて伝えると、状態を確認してもらいやすくなります。
必要に応じて、どの程度お酒を減らしたほうがよいか相談してください。
自分で飲酒量を減らすことが難しい
飲む量や飲まない日を決めても続けることが難しく、飲酒量を減らせない場合は医師に相談しましょう。
受診時には、1日に飲む量や飲酒する日数、減らそうとしても飲んでしまう状況などを伝えます。
一人で無理に続けようとせず、医師と相談しながら自分に合った方法を考えていきましょう。
まとめ
高血圧の人がお酒を飲む場合は、「何杯まで」と考えるのではなく、飲んだ量とアルコール度数から純アルコール量を確認することが大切です。
飲酒量が増えるほど血圧が高くなりやすいため、飲む前にその日の量を決める、飲酒しない日を設ける、ノンアルコール飲料に置き換えるなどの方法で、できるだけ飲酒量を減らしましょう。
降圧薬を服用している場合や、家庭血圧で135/85mmHg以上の状態が続いている場合、自分で飲酒量を減らせない場合は、飲酒量や頻度を医師に伝えて相談してください。
普段から血圧と飲酒量を記録し、自分の血圧や治療内容に合った飲み方を確認することが重要です。