高血圧予防と血圧管理

▶お酒を飲むと血圧は上がる?下がる?飲酒による変化と注意点を解説 

はじめに

「お酒を飲むと血圧は上がるの?それとも下がるの?」
「晩酌をしたあとに血圧を測ったら普段と違う数値が出たけれど、大丈夫?」と気になっていませんか。

毎日のようにビールやチューハイなどを飲んでいたり、高血圧を指摘されて家庭血圧を測り始めたりすると、飲酒が血圧にどのような影響を与えるのか心配になりますよね。

この記事では、飲酒後に血圧が上がったり下がったりする理由や、長期間の飲酒による影響、血圧が気になる人がお酒を飲むときの注意点について解説します。

お酒を飲むと血圧は上がる?下がる?

お酒を飲んだあとの血圧は、常に上がる、または下がると一律に決まるわけではありません。

ここでは、飲酒直後・時間経過後・習慣的な飲酒の3つに分けて、血圧がどのように変化するのかを説明します。

飲酒直後は血圧が一時的に下がることがある

飲酒直後は、アルコールによって血管が広がり、血圧が一時的に下がることがあります。

ただし、この状態が長く続くとは限らず、時間の経過とともに血圧が変化することもあります。

時間が経つと血圧が上がることがある

飲酒から時間が経つと、交感神経の働きなどによって心拍数が増え、血圧が上がることがあります。

そのため、飲酒直後に血圧が下がっていても、その数値だけで血圧への影響を判断しないことが大切です。

習慣的な飲酒は血圧上昇につながる

飲酒を習慣的に続けると、長期的には血圧が上がりやすくなります。

特に飲酒量が多い場合は血圧上昇につながるため、飲酒直後の変化だけでなく、普段の飲酒量にも目を向けることが大切です。

お酒を飲んだ後に血圧が変化する理由

お酒を飲んだ後に血圧が上下するのは、アルコールが血管の状態や体の反応に影響するためです。

ここでは、血圧が下がる場合と上がる場合に分けて、その理由を説明します。

アルコールによって血管が広がると血圧が下がる

アルコールを摂取すると血管が広がり、血液が流れるときの抵抗が小さくなるため、血圧が一時的に下がることがあります。

ただし、この変化は飲酒直後にみられるもので、血圧が低い状態が長く続くとは限りません。

アルコールが抜ける過程で血圧が上がることがある

飲酒から時間が経ってアルコールの作用が弱まると、交感神経の働きによって心拍数が増え、血圧が上がることがあります。

そのため、飲酒直後に血圧が下がっていても、その後は反対に上昇する場合があります。

血圧が気になる人が飲酒で注意したいこと

血圧が気になる場合は、飲酒後に測った1回の数値だけで判断せず、普段の飲酒量や飲む頻度も確認することが大切です。

ここでは、飲酒量・休肝日・血圧を測るタイミング・家庭血圧の記録について説明します。

飲酒量の目安を確認して飲みすぎを避ける

飲酒量は、お酒の種類や杯数だけでなく、含まれる純アルコール量で確認します。

生活習慣病のリスクを高める量として、1日当たり男性40g以上、女性20g以上が示されていますが、安全な飲酒量を示す基準ではないため、できるだけ少なくすることが大切です。

休肝日を設けて習慣的な飲酒を見直す

毎日お酒を飲んでいる場合は、飲酒しない日を設けて飲酒頻度を見直してみましょう。

あらかじめ飲まない曜日を決めておくと、無理なく休肝日を取り入れやすくなります。

飲酒直後の血圧だけで判断しない

飲酒直後は血管が広がり、一時的に血圧が下がることがあるため、その数値だけで普段の血圧を判断しないようにします。

家庭血圧は飲酒直後を避け、できるだけ同じ時間や条件で測ることが大切です。

家庭血圧を継続して記録する

家庭血圧は朝と夜の決まった時間に測り、数値を継続して記録しましょう。

飲酒した日もあわせて記録しておくと、飲酒の有無による血圧の変化を振り返りやすくなります。

飲酒量や血圧について医療機関に相談したほうがよいケース

飲酒を続けているなかで血圧が高い状態が続く場合は、飲酒量を含めて医療機関に相談することが大切です。

ここでは、飲酒量や血圧について医療機関に相談したほうがよいケースを説明します。

血圧が高い状態が続いている

家庭血圧で135/85mmHg以上が続いている場合は、血圧と飲酒量を記録して医療機関に相談しましょう。

1回の数値だけで判断せず、同じ条件で測った血圧が繰り返し高くなっていないか確認することが大切です。

降圧薬を服用しながら飲酒している

降圧薬を服用している場合は、飲酒してよい量や頻度を自己判断せず、医師や薬剤師に確認しましょう。

アルコールと薬の作用が重なって血圧が下がりすぎることもあるため、薬を中止したり服用時間を変えたりせず、普段の飲酒量を伝えて相談します。

飲酒量を自分で減らすことが難しい

飲酒量を減らそうとしても決めた量を超えてしまう、飲まない日をつくっても飲んでしまう場合は、医療機関への相談を検討しましょう。

一人で無理に減らそうとせず、普段の飲酒量や頻度を伝え、自分に合った減らし方を相談することが大切です。

まとめ

お酒を飲んだあとの血圧は、飲酒直後には血管が広がって一時的に下がることがありますが、時間が経つと反対に上がる場合があります。

また、習慣的な飲酒や飲みすぎは長期的な血圧上昇につながるため、飲酒直後の数値だけで判断しないことが大切です。

血圧が気になる人は、純アルコール量や飲酒頻度を確認し、休肝日を設けながら、朝と夜の家庭血圧を継続して記録しましょう。

家庭血圧で135/85mmHg以上が続く場合や、降圧薬を服用しながら飲酒している場合、自分で飲酒量を減らすことが難しい場合は、飲酒量や血圧の記録を持参して医師や薬剤師に相談してください。

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