目次
はじめに
「更年期になってから血圧が低くなったのはなぜだろう」
「めまいや立ちくらみが続くけれど、更年期の影響なのか、それとも別の病気なのか分からない」と不安に感じていませんか。
健康診断で血圧が低めといわれたり、朝起きたときや立ち上がったときにふらつきを感じたりしても、年齢による変化だからと様子を見るべきか、医療機関を受診したほうがよいのか判断に迷ってしまうことがありますよね。
この記事では、更年期に血圧が低くなると考えられる原因や現れやすい症状、日常生活でできる対処法、受診を検討したい目安について、順を追って説明していきます。
更年期に血圧が低くなることはある?

更年期にはホルモンバランスや自律神経の変化により、めまいや立ちくらみ、だるさが現れ、血圧が低くなったように感じることがあります。
ここでは、更年期に血圧が低く感じる理由と、症状がある場合に確認したい原因について解説します。
更年期の体調変化によって血圧が低く感じることがある
更年期は女性ホルモンの変化に伴って自律神経のバランスが揺らぎやすく、立ち上がったときのめまいや立ちくらみ、だるさなどから「血圧が低くなったのでは」と感じることがあります。
特に、朝起きた直後や長く座ったあとに立ち上がるときは、こうした症状を感じやすい場合があります。
ただし、症状があっても実際に血圧が大きく下がっているとは限らないため、気になるときは家庭用血圧計で朝と夜の血圧を測り、普段の数値を確認してみましょう。
血圧低下の症状がある場合は原因を確認することが大切
血圧が低い状態やめまいが続くときは、更年期によるものと決めつけず、ほかの原因が隠れていないか確認することも大切です。
貧血や脱水のほか、服用している薬が影響している場合もあるため、症状が続いたり日常生活に支障が出たりするときは、医療機関へ相談するとよいでしょう。
血圧測定や必要に応じた検査で原因を確認することで、自分の状態に合った対応につなげやすくなります。
めまいや立ちくらみがあるものの、「どのくらいの血圧なら低血圧と考えるの?」と気になる方は、低血圧の目安や症状についても確認しておくと判断しやすくなります。
▶低血圧はどこから?血圧の数値の目安や症状・受診の目安を解説
更年期で血圧が低いときに考えられる主な原因
更年期に血圧が低くなる背景には、ホルモンバランスの変化に伴う自律神経の乱れが関係していることがあります。
ここでは、自律神経による血圧の変化と、更年期以外に確認したい主な原因について解説します。
自律神経の乱れによって血圧が変化しやすくなる
更年期は女性ホルモンの分泌が変化することで、自律神経のバランスが揺らぎやすくなり、血圧にも変化がみられることがあります。
そのため、朝起きたときや立ち上がったときに、めまいや立ちくらみなどを感じる場合があります。
こうした症状が気になるときは、家庭用血圧計で朝と夜の血圧を測り、普段の数値や変化を確認しておくとよいでしょう。
脱水や貧血など更年期以外の要因が関係することもある
更年期に血圧が低いと感じても、必ずしも更年期による変化だけが原因とは限りません。
水分不足による脱水や貧血などが影響し、めまいや立ちくらみ、だるさにつながっていることもあります。
症状が続くときや日常生活に支障があるときは、無理に様子を見続けず、医療機関で原因を確認してもらうと安心です。
更年期で血圧が低いときに出やすい症状
更年期に血圧が低い状態になると、日常生活の中で体調の変化を感じることがあります。
ここでは、更年期で血圧が低いときに現れやすい主な症状について解説します。
めまいや立ちくらみを感じることがある
更年期に血圧が低くなっていると、立ち上がったときや長く座ったあとに、めまいや立ちくらみを感じることがあります。
血圧が一時的に下がることで、ふらついたり目の前が暗くなったりする場合もあるため、急に動かないよう注意しましょう。
症状が出たときは無理に歩こうとせず、転倒を防ぐためにも安全な場所で座るなどして、落ち着くまで休むことが大切です。
立ち上がったときに症状が出やすい場合は、通常の低血圧との違いや原因を知るために、起立性低血圧について確認しておくとよいでしょう。
▶起立性低血圧とは?原因や症状・対処法を分かりやすく解説
疲れやすさや倦怠感につながることがある
血圧が低いときには、いつもより疲れやすかったり、体が重くだるく感じたりすることがあります。
朝なかなか動き出せない、普段と同じように過ごしていても疲れやすいといった変化を感じる場合は、血圧の状態も確認してみるとよいでしょう。
こうした不調が続くときは、日々の体調とあわせて血圧を記録しておくと、医療機関へ相談する際にも状態を伝えやすくなります。
更年期の血圧低下は放置しても大丈夫?
更年期の血圧低下は一時的な体調変化として現れる場合もありますが、症状が続いているのに放置するのは適切ではありません。
ここでは、血圧低下の経過を確認する目安と、別の原因を考える必要があるケースについて解説します。
一時的な変化の場合もあるが症状が続く場合は確認が必要
更年期に感じる血圧の変化は、一時的な体調の揺らぎとして現れることもあります。
ただし、めまいや立ちくらみ、強いだるさなどが何日も続く場合は、そのまま様子を見続けず、体調を確認することが大切です。
家庭で朝と夜の血圧を測り、症状が現れる時間帯や頻度も記録しておくと、変化を把握しやすくなり、医療機関へ相談する際にも役立ちます。
別の病気や体調不良が隠れている可能性もある
更年期による不調だと思っていても、血圧が低く感じる背景には、貧血や脱水など別の原因が関係していることもあります。
特に、血圧が低い状態とともにめまいやだるさなどが続くときは、更年期だけが原因と決めつけないことが大切です。
気になる症状がなかなか改善しない場合は、医療機関で相談し、原因に合った対応につなげていきましょう。
更年期で血圧が低いときの対処法
更年期で血圧が低く感じるときは、日常生活の工夫によって症状の悪化を防げる場合があります。
ここでは、更年期の血圧低下による不調を軽減するための具体的な対処法について解説します。
水分補給や食事管理で体調変化を防ぐ
水分が不足すると血圧が下がりやすくなり、めまいや立ちくらみなどの不調につながることがあります。
のどが渇いてから一度に飲むのではなく、日頃からこまめな水分補給を心がけるとよいでしょう。
また、食事を抜くことが続かないよう、できる範囲で1日3食を規則正しく摂り、体調を整えていくことも大切です。
急な立ち上がりを避けて血圧低下による不調を防ぐ
急に立ち上がると血圧が一時的に下がり、めまいや立ちくらみを感じることがあります。
朝起きるときや椅子から立ち上がるときは、すぐに動き出さず、体の様子をみながらゆっくり姿勢を変えるようにしましょう。
特にふらつきやすいときは、手すりや家具につかまるなど転倒にも気をつけながら、無理のないペースで動くことが大切です。
更年期で血圧が低いときに確認したい受診の目安
更年期による血圧低下は様子を見られる場合もありますが、症状の強さや続く期間によっては医療機関への相談が必要です。
ここでは、受診を検討したい症状の目安と、早めの対応が必要なケースについて解説します。
日常生活に影響する症状が続く場合は相談する
めまいや立ちくらみ、だるさなどが続き、家事や仕事、外出に支障を感じるようであれば、無理に我慢せず医療機関へ相談しましょう。
受診する際は、家庭で測った血圧の記録に加えて、症状が現れた時間帯やそのときの状況を伝えると、原因を確認する手がかりになります。
症状がなかなか改善しないときは、更年期によるものと決めつけず、ほかの原因も含めて確認してもらうことが大切です。
強いめまいや失神などがある場合は早めに受診する
強いめまいで立っていられない場合や、意識を失うようなことがあった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
こうした症状には更年期以外の原因が関係していることもあるため、「少し休めば大丈夫」と自己判断で様子を見続けないことが大切です。
いつもとは明らかに違う症状を感じたときは、早めに状態を確認してもらい、必要な検査や治療につなげましょう。
まとめ
更年期には、女性ホルモンの変化に伴ってめまいや立ちくらみなどが現れ、血圧が低くなったように感じることがあります。
ただし、脱水や貧血など別の原因が隠れていることもあるため、「更年期だから」と決めつけずに体調をみていくことが大切です。
まずは無理のない範囲で水分補給や規則正しい食事を心がけ、血圧や症状の変化を確認してみましょう。
つらい症状が続く場合や、強いめまい・失神などがある場合は我慢せず、早めに医療機関へ相談してください。