高血圧予防と血圧管理

▶妊娠高血圧は血圧いくつから治療する?降圧薬を使う目安を解説

はじめに

「妊娠中の血圧が高くなってきたけれど、いくつから治療が必要になるの?」
「降圧薬を使うと赤ちゃんへの影響はない?」と不安になっていませんか。

妊婦健診や自宅で血圧を測ったときに140/90mmHg以上の数値が出たり、医師から血圧を注意して見るように言われたりすると、どの程度まで上がると薬が必要になるのか気になりますよね。

この記事では、妊娠高血圧で治療を考える血圧の目安や、降圧薬が検討されるケース、妊娠中に使用される主な薬と注意点について紹介します。

妊娠高血圧は血圧いくつから治療する?

妊娠中の高血圧では、血圧の数値によって診断の目安や治療の緊急度が異なります。

ここでは、140/90mmHg以上と160/110mmHg以上で対応がどのように変わるのかを説明します。

140/90mmHg以上は妊娠中の高血圧に該当する

妊娠中は、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上になると、高血圧に該当します。

ただし、1回の測定だけで判断するのではなく、繰り返し血圧を測りながら推移を確認することが大切です。

高い状態が続く場合は、医師が血圧の状態を確認し、必要な対応を判断します。

160/110mmHg以上は速やかな降圧治療が必要になる

収縮期血圧160mmHg以上または拡張期血圧110mmHg以上は、妊娠中の重症高血圧に該当します。

この状態が続くと母体への負担が大きくなるため、医療機関で速やかに状態を確認し、必要に応じて降圧治療を行います。

治療では、妊娠中の状態に合わせて医師が適切な降圧薬を選び、血圧を管理します。

妊娠高血圧で降圧薬を使う目安

妊娠高血圧で降圧薬を使うかどうかは、血圧の高さに加えて母体の状態を確認して判断します。

ここでは、血圧の数値ごとの降圧薬使用の目安と、治療判断で確認されるポイントについて説明します。

160/110mmHg以上では速やかに降圧薬を使用する

妊娠中に収縮期血圧160mmHg以上または拡張期血圧110mmHg以上となった場合は、重症高血圧として速やかな降圧治療が必要です。

母体の合併症リスクが高まるため、医療機関で状態を確認しながら、医師の管理のもとで降圧薬を使用します。

140/90mmHg以上でも降圧薬が検討される場合がある

収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上では、血圧の推移や母体の状態によって降圧薬が検討されることがあります。

一度の測定だけで決めるのではなく、高い状態が続いているかを確認したうえで、医師が治療の必要性を判断します。

血圧の数値だけでなく母体の状態も含めて判断する

降圧薬を使用するかどうかは、血圧の数値だけで決まるものではありません。

血圧が高い状態がどの程度続いているかに加え、母体の症状や臓器への影響なども確認しながら、医師が治療の必要性を判断します。

妊娠高血圧と高血圧合併妊娠で治療の目安は異なる

妊娠中に高血圧が認められた場合は、血圧が上がった時期によって分類や治療の考え方が異なります。

ここでは、妊娠20週以降に高血圧が認められた場合と、妊娠前から高血圧がある場合に分けて治療の目安を説明します。

妊娠20週以降に高血圧が認められた場合

妊娠20週以降に初めて140/90mmHg以上となった場合は、妊娠高血圧症候群に該当するかを確認します。

特に160/110mmHg以上の重症高血圧では、母体の合併症を防ぐため、速やかな降圧治療が必要です。

140/90mmHg以上の場合も、血圧の推移や母体の状態を見ながら治療の必要性を判断します。

妊娠前から高血圧がある場合は治療基準が異なる

妊娠前から高血圧がある場合や妊娠20週未満に高血圧が確認された場合は、高血圧合併妊娠として管理します。

妊娠前からの血圧や降圧薬の使用状況、妊娠中の経過などを確認しながら、医師が治療の継続や開始を判断します。

妊娠20週以降に初めて高血圧となった場合とは対応が異なることがあるため、これまでの血圧の経過も大切です。

妊娠中に血圧が高いときの受診・相談の目安

妊娠中に血圧が高い場合は、数値の高さや症状の有無によって受診・相談の緊急度が異なります。

ここでは、血圧の数値と症状から受診・相談を判断する目安について説明します。

140/90mmHg以上が続く場合は産婦人科に相談する

妊娠中に140/90mmHg以上が繰り返し測定される場合は、産婦人科へ相談しましょう。

1回だけ高い場合は安静にして再測定し、それでも高い状態が続く場合は、測定した血圧を産婦人科へ伝えてください。

160/110mmHg以上は速やかに医療機関へ連絡する

妊娠中に160/110mmHg以上を測定した場合は、重症高血圧にあたるため、速やかに医療機関へ連絡します。

次の妊婦健診まで待たず、測定した血圧を伝えて医療機関の指示を受けましょう。

強い頭痛や目のちらつきなどを伴う場合は早急に相談する

強い頭痛や目のちらつきなどがある場合は、血圧の数値だけで様子を見ず、早めに医療機関へ相談しましょう。

妊娠高血圧症候群の重症化に伴って現れることがあるため、症状が続く場合は次の妊婦健診を待たずに連絡することが大切です。

妊娠中の降圧薬は自己判断で使用しない

妊娠中に降圧薬を使用する場合は、血圧の数値だけでなく妊娠週数や母体の状態などを確認したうえで、医師が薬の種類や使用量を判断します。

ここでは、妊娠中の降圧薬の選び方と、すでに薬を服用している場合の対応について説明します。

妊娠中に使用する降圧薬は医師が状態に応じて選ぶ

妊娠中に降圧薬が必要な場合は、血圧や妊娠週数、母体の状態などを確認したうえで、医師が適した薬を選びます。

薬の種類や使用量は状態によって異なるため、自分で調整せず、医師の指示に沿って服用することが大切です。

すでに降圧薬を服用している場合も自己判断で中止・変更しない

妊娠前から降圧薬を服用している場合も、妊娠が分かったからといって自己判断で中止や変更をしないようにしましょう。

妊娠中の使用に注意が必要な薬もあるため、服用している薬の名前や使用量を医師に伝え、継続や変更について相談することが大切です。

まとめ

妊娠中は140/90mmHg以上が高血圧の目安となり、160/110mmHg以上では速やかな対応が必要です。

降圧薬の使用は、血圧の推移や妊娠週数、母体の状態などを確認したうえで医師が判断します。

高血圧が続く場合や強い頭痛、目のちらつきなどがある場合は産婦人科へ相談し、服用中の降圧薬も自己判断で中止・変更しないことが大切です。

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