高血圧予防と血圧管理

▶妊娠高血圧症候群が重症化するとどうなる?症状や母体・赤ちゃんへの影響を解説

はじめに

「妊娠高血圧症候群が重症化すると、母体や赤ちゃんにどんな影響が出るの?」
「血圧が高い状態が続いているけれど、どの症状が出たら急いで相談したほうがいい?」と不安になっていませんか。

妊婦健診で血圧の上昇を指摘されたり、自宅で測った血圧が高い日が続いたりすると、今後さらに悪化しないか、赤ちゃんの発育に影響しないか心配になりますよね。

この記事では、重症化した場合にみられる症状や母体・赤ちゃんへの影響、医療機関へ相談したいサインについて、順を追って説明していきます。

妊娠高血圧症候群の重症化で注意したい症状は?

妊娠高血圧症候群が重症化すると、血圧の上昇だけでなく、母体の脳や肝臓などに関係する症状が現れることがあります。

ここでは、重症化したときに見られる可能性がある症状と、注意したい状態について説明します。

強い頭痛や目が見えにくいなどの症状

強い頭痛が突然現れたり、目が見えにくい、視界がちらつくなどの症状が出たりした場合は注意が必要です。

妊娠高血圧症候群が重症化すると、このような症状が現れることがあります。

症状が急に出た場合や強く続く場合は、様子を見ずに産婦人科へ連絡してください。

みぞおち・上腹部の痛みや吐き気などの症状

みぞおちや右上腹部の痛み、吐き気や嘔吐が続く場合も注意が必要です。

妊娠高血圧症候群が重症化して肝臓に影響すると、このような症状が現れることがあります。

痛みが強い場合や症状が続く場合は、早めに産婦人科へ連絡しましょう。

けいれん・意識の異常・手足の動かしにくさなどの症状

けいれんや意識がもうろうとする、意識を失う、手足が動かしにくいなどの症状がある場合は、緊急性が高い状態です。

特に片側の手足に力が入りにくいなどの異常が現れた場合も注意が必要です。

このような症状がみられたときは、速やかに医療機関へ連絡してください。

重症化すると起こることがある合併症

妊娠高血圧症候群が重症化すると、母体だけでなく赤ちゃんにも影響が及び、合併症につながることがあります。

ここでは、重症化によって起こることがある主な合併症を、母体と赤ちゃんに分けて説明します。

子癇やHELLP症候群など母体への影響

妊娠高血圧症候群が重症化すると、けいれん発作を起こす子癇につながることがあります。

また、肝臓や血液に影響が及ぶことで、赤血球の破壊や肝酵素の上昇、血小板の減少を伴うHELLP症候群を発症することもあります。

いずれも母体の状態が急激に悪化する可能性があるため、速やかな医療的対応が必要です。

胎児発育不全や常位胎盤早期剥離など赤ちゃんへの影響

妊娠高血圧症候群が重症化すると、胎盤への血流が不足し、赤ちゃんに酸素や栄養が届きにくくなることがあります。

その結果、赤ちゃんの発育が遅れる胎児発育不全につながるほか、胎盤が出産前にはがれる常位胎盤早期剥離が起こることもあります。

症状がなくても妊婦健診での確認が重要

妊娠高血圧症候群は、本人が体調の変化を感じていなくても、妊婦健診で血圧の上昇や尿検査の異常が見つかることがあります。

ここでは、妊婦健診で確認する項目と、自覚症状がない場合の対応について説明します。

血圧や尿検査などで重症化の兆候を確認する

妊婦健診では血圧を測定し、尿検査で尿たんぱくの有無などを確認します。

血圧の上昇や尿たんぱくがみられた場合は、必要に応じて血液検査などを行い、重症化の兆候がないかを調べます。

自覚症状がなくても異常が見つかることがあるため、健診で検査結果を確認することが大切です。

自覚症状がなくても自己判断で様子を見ない

妊娠高血圧症候群は、自覚症状がないまま血圧の上昇や尿検査の異常が見つかることがあります。

症状がないからといって妊婦健診を延期せず、定期的に受診することが大切です。

異常を指摘された場合は、医師から案内された受診間隔や検査に沿って経過を確認しましょう。

突然の強い頭痛・視覚異常・上腹部痛がある

突然の強い頭痛や、目が見えにくい、視界がちらつくなどの症状がある場合は注意が必要です。

みぞおちや上腹部の強い痛みも、妊娠高血圧症候群の重症化に伴って現れることがあります。

このような症状がみられた場合は、様子を見続けず産婦人科へ連絡してください。

けいれん・意識障害・手足の異常がある

けいれんや意識がもうろうとする、意識を失うなどの症状がある場合は、緊急性が高い状態です。

また、手足が動かしにくい、片側の手足に力が入りにくいといった異常にも注意が必要です。

このような症状がみられた場合は、速やかに医療機関へ連絡してください。

まとめ

妊娠高血圧症候群が重症化すると、強い頭痛や視覚異常、みぞおち・上腹部の痛み、けいれん、意識の異常などが現れることがあります。

母体では子癇やHELLP症候群、赤ちゃんでは胎児発育不全や常位胎盤早期剥離などにつながる可能性があるため、症状の変化に注意が必要です。

また、自覚症状がなくても血圧や尿検査などで異常が見つかることがあるため、妊婦健診を予定どおり受けることが大切です。

突然の強い頭痛や視覚異常、上腹部痛、けいれん、意識障害、手足の動かしにくさなどがある場合は、自己判断で様子を見ず、速やかに産婦人科や医療機関へ連絡してください。

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