目次
はじめに
「このまま帝王切開になるの?」
「できれば経腟分娩を希望しているけれど、赤ちゃんや自分の状態によって変わるの?」と不安になっていませんか。
血圧が高くなり、健診で詳しい検査や入院を勧められると、出産方法まで急に心配になってしまいますよね。
この記事では、帝王切開や経腟分娩が選ばれるケース、出産方法を判断するときに確認されるポイント、緊急での対応が必要になる目安について、順を追って説明していきます。
妊娠高血圧症候群でも必ず帝王切開になるわけではない?
妊娠高血圧症候群と診断されると、「出産は帝王切開になるのでは」と不安になるかもしれません。
母体と胎児の状態や病状の重症度、分娩を急ぐ必要があるかなどを確認しながら、経腟分娩と帝王切開のどちらが適切か判断されます。
母体と胎児の状態が安定していれば経腟分娩が可能な場合もある
治療によって母体の血圧が安定し、重い症状がなく、胎児の心拍や発育にも問題がなければ、経腟分娩を選択できる場合があります。
分娩中も母体の血圧や胎児の心拍などを確認しながら、安全に分娩を続けられるか判断します。
分娩方法は重症度や緊急度などを踏まえて判断される
分娩方法は、血圧の高さや母体の症状、胎児の状態などを踏まえて判断されます。
母体や胎児の状態が悪化し、早めの分娩が必要と判断された場合には、帝王切開が選択されることもあります。
妊娠高血圧症候群でも経腟分娩を検討できるケース
妊娠高血圧症候群と診断されても、母体や胎児の状態が安定していれば、経腟分娩を検討できる場合があります。
ここでは、経腟分娩を検討しやすい具体的なケースを順に説明します。
母体の状態が悪化して早めの出産が必要な場合
血圧が大きく上昇して治療を行っても改善しない場合や、けいれん、強い頭痛、視覚異常などの症状がみられる場合は、母体の状態を優先して早めの出産が必要になることがあります。
経腟分娩を待つことが難しいと判断された場合には、帝王切開が検討されます。
胎児の状態に問題があり速やかな出産が必要な場合
胎児の心拍に異常がみられたり、発育に問題があったりする場合は、胎児の状態を確認しながら出産の時期を判断します。
状態が悪化し、経腟分娩を待つことが胎児への負担になると考えられる場合には、帝王切開が検討されることがあります。
経腟分娩まで待つことが難しいと判断された場合
母体や胎児の状態によって早めの出産が必要となり、分娩誘発などによる経腟分娩を待つ時間がない場合は、帝王切開が検討されます。
医師が母体と胎児の状態や緊急度を確認し、安全性を考えながら適した分娩方法を判断します。
妊娠高血圧症候群でも経腟分娩を検討できるケース
妊娠高血圧症候群でも、母体と胎児の状態が安定していて、出産を急ぐ必要がなければ経腟分娩を検討できる場合があります。
ここでは、どのような条件がそろっていると経腟分娩を検討できるのか、具体的なケースを順に説明します。
母体と胎児の状態が安定している場合
母体の血圧が安定し、強い頭痛や視覚異常、けいれんなどがなく、胎児の心拍にも問題がなければ、経腟分娩を検討できる場合があります。
妊婦健診や入院中の経過を確認しながら、母体と胎児が安定した状態を保てているかをみていきます。
経腟分娩を行う時間的な余裕がある場合
母体や胎児の状態が安定しており、すぐに出産する必要がない場合は、経腟分娩を検討できます。
分娩までの経過をみる時間があるかどうかも確認しながら、安全に出産できる方法が判断されます。
分娩誘発による出産が可能と判断された場合
母体と胎児の状態が安定し、分娩を促す処置が可能と判断された場合は、分娩誘発による経腟分娩を検討することがあります。
子宮口の状態などを確認したうえで分娩誘発を行い、その後も母体と胎児の状態をみながら経過を確認します。
妊娠高血圧症候群の出産方法を決める判断の目安
妊娠高血圧症候群の出産方法は、帝王切開か経腟分娩かを一律に決めるのではなく、母体と胎児の状態を確認しながら判断されます。
ここでは、出産方法を決める際に確認される主な目安を順に説明します。
妊娠週数と出産する時期
妊娠高血圧症候群では、妊娠週数と母体・胎児の状態を確認しながら、出産する時期を判断します。
状態が安定していれば妊娠週数に応じて経過をみますが、悪化した場合は早めの出産が検討されることもあります。
妊娠高血圧症候群の重症度や母体の状態
血圧の高さに加えて、強い頭痛や視覚異常、けいれんなどの症状、肝機能や腎機能の異常がないかを確認します。
母体の状態が悪化している場合は、妊娠週数も踏まえながら早めの出産が必要か判断されます。
胎児の発育や健康状態
超音波検査による胎児の発育や、胎児心拍などを確認しながら健康状態をみていきます。
発育が十分でない場合や心拍に異常がみられる場合は、母体の状態や妊娠週数と合わせて出産時期を検討します。
緊急に出産する必要があるか
母体や胎児の状態が急激に悪化した場合は、緊急に出産する必要があるかを判断します。
経腟分娩を待つことが難しい場合には帝王切開を検討するなど、母体と胎児の安全を考えて出産方法が選ばれます。
経腟分娩を予定していても緊急帝王切開になることがある
妊娠高血圧症候群では、経腟分娩を予定していても、分娩中の母体や胎児の状態によっては急きょ帝王切開へ変更することがあります。
ここでは、どのような状況で緊急帝王切開が検討されるのかを説明します。
分娩中に母体の状態が悪化した場合
分娩中に血圧が大きく上昇して治療を行っても改善しない場合や、けいれん、強い頭痛、視覚異常などがみられた場合は、早めの出産が必要になることがあります。
母体の状態から経腟分娩を続けることが難しいと判断された場合には、緊急帝王切開が検討されます。
胎児の状態に変化がみられた場合
分娩中に胎児の心拍に異常が続く場合は、胎児の状態を確認しながら、速やかな出産が必要か判断します。
経腟分娩を待つことが難しく、早めに出産する必要があると判断された場合には、緊急帝王切開が検討されます。
出産方法について主治医に確認しておきたいこと
妊娠高血圧症候群では、病状や妊娠週数によって出産方法の方針が変わることがあるため、「今はどの方法を想定しているのか」「途中で帝王切開に変わる可能性はあるのか」と不安に感じることもあります。
ここでは、診察時に確認しておきたいポイントを順に説明します。
現時点で想定されている出産方法を確認する
診察時に、現時点では経腟分娩と帝王切開のどちらを予定しているのか、主治医に確認しておきましょう。
経腟分娩を予定している場合は、分娩誘発の予定や出産時期の目安についても聞いておくと、今後の流れを把握しやすくなります。
帝王切開へ切り替える可能性と判断基準を確認する
経腟分娩を予定している場合は、どのような状態になったら帝王切開へ切り替えるのか、主治医に確認しておきましょう。
母体の血圧や症状、胎児の状態など、判断の目安をあらかじめ聞いておくと、途中で方針が変わった場合にも状況を理解しやすくなります。
まとめ
妊娠高血圧症候群と診断されても、必ず帝王切開になるわけではなく、母体と胎児の状態が安定していれば経腟分娩を検討できる場合があります。
出産方法は、妊娠週数、血圧や母体の症状、胎児の発育や心拍、出産を急ぐ必要性などを確認して判断されます。
一方、母体や胎児の状態が悪化し、経腟分娩を待つことが難しい場合には、予定していた分娩方法から緊急帝王切開へ変更されることもあります。
主治医に現在予定している出産方法と帝王切開へ切り替える判断基準を確認し、状態が変化した場合の対応まで把握しておきましょう。