目次
はじめに
「腎機能が低下すると、カリウムを控えたほうがいいの?」
「野菜や果物はどのくらいまで食べていい?」と気になっていませんか。
健康診断や血液検査で腎機能について指摘されたり、医師から食事内容に気をつけるよう言われたりすると、バナナやいも類、野菜など普段食べている食品を減らすべきか迷いますよね。
この記事では、腎機能とカリウムの関係、カリウム制限が必要になる場合、摂取量を考える際の目安や食事で注意したいポイントを整理します。
腎機能が低下するとカリウム制限が必要になる?
腎機能が低下すると、体内のカリウムを十分に排出できなくなる場合があります。
ここでは、腎機能が低下した場合のカリウム制限の考え方と、制限が必要かを判断するときに確認される項目について説明します。
全員がカリウム制限をするわけではない
腎機能が低下していても、すべての人がカリウムを制限するわけではありません。
腎臓からカリウムを排出する力が保たれ、血清カリウム値が基準範囲内であれば、制限が必要ない場合もあります。
そのため、腎機能が低下しているという理由だけで、野菜や果物を自己判断で減らさないことが大切です。
カリウム制限が必要かは血清カリウム値なども含めて判断する
カリウム制限が必要かどうかは、腎機能だけでなく、血清カリウム値や治療内容なども確認して判断します。
血清カリウム値が高い状態では不整脈などにつながるおそれがあるため、検査結果をもとに摂取量を調整することがあります。
自己判断で制限せず、医師や管理栄養士から指示された量に合わせましょう。
腎機能が低下したときのカリウム摂取量の目安
腎機能が低下したときのカリウム摂取量は、すべての人が同じ量に制限するわけではありません。
ここでは、カリウム摂取量を決める際の考え方と、制限が必要な場合の確認方法について説明します。
カリウム摂取量は腎機能や血清カリウム値などを踏まえて調整する
カリウムの摂取量は、腎機能の程度や血清カリウム値、治療内容などを踏まえて調整します。
腎機能が低下していても、カリウムを排出する力や血清カリウム値には個人差があるため、必要な摂取量は一人ひとり異なります。
そのため、検査結果などを確認せず、自己判断で1日の摂取量を決めないことが大切です。
カリウム制限が必要な場合は医師や管理栄養士の指示を確認する
カリウム制限が必要な場合は、医師や管理栄養士から示された1日の摂取量を確認します。
自己判断で多く摂ったり必要以上に減らしたりせず、指示された範囲に合わせて調整しましょう。
摂取量が分からない場合は、1日あたり何mgを目安にすればよいか医師や管理栄養士に確認してください。
カリウム制限が必要になったら何を食べればいい?
カリウム制限が必要になった場合は、カリウムを多く含む食品をすべて避けるのではなく、食品の種類や1回に食べる量を確認しながら調整します。
ここでは、カリウムの多い食品の選び方や調理方法、果物・飲み物を摂る際のポイントについて説明します。
カリウムの多い食品は量や種類に注意する
カリウム制限が必要な場合でも、カリウムを多く含む食品をすべて避ける必要はありません。
食品ごとの含有量を確認し、食べる量や種類を調整することで、カリウムの摂取量を抑えられます。
医師や管理栄養士から1日の摂取量を指示されている場合は、その範囲に収まるように調整しましょう。
野菜やいも類は調理方法でカリウムを減らせる
野菜やいも類のカリウムは水に溶けやすいため、切って水にさらしたり、たっぷりの湯でゆでたりすると減らせます。
ゆで汁にはカリウムが溶け出しているため、料理には使わずに捨てましょう。
ただし、調理してもすべてのカリウムがなくなるわけではないため、食べる量にも注意が必要です。
果物や飲み物も摂取量を確認する
果物や飲み物にもカリウムが含まれているため、食事以外から摂る量にも気を配りましょう。
果物は1回に食べる量だけでなく、1日に食べる回数も含めて調整します。
飲み物も栄養成分表示などを確認し、カリウムを含む場合は飲む量を調整することが大切です。
カリウム制限をするときの注意点
カリウム制限が必要な場合でも、自己判断で摂取量を大幅に減らしたり、カリウムを含む食品をすべて避けたりする必要はありません。
ここでは、カリウム制限を続ける際に避けたい自己判断と、食品や薬・サプリメントについて確認したいポイントを説明します。
自己判断で極端にカリウムを制限しない
カリウム制限が必要でも、自己判断で摂取量を大幅に減らす必要はありません。
必要な制限量は腎機能や血清カリウム値などによって異なるため、医師や管理栄養士から示された1日の摂取量に合わせて調整します。
指示された量が分からない場合は、自分で決めずに医師や管理栄養士へ確認しましょう。
カリウムを含む食品を一律に避ける必要はない
カリウムはさまざまな食品に含まれているため、カリウムを含むという理由だけですべて避ける必要はありません。
食品ごとの含有量と1回に食べる量を確認し、1日の摂取量が指示された範囲に収まるように調整します。
食品を一律に避けるのではなく、含まれる量を見ながら選ぶことが大切です。
薬やサプリメントなども医療者に確認する
薬やサプリメントのなかには、血清カリウム値に影響するものがあります。
使用しているものがある場合は、商品名や使用量を医師や薬剤師に伝え、問題がないか確認しましょう。
自己判断で使用を始めたり中止したり、使用量を変更したりしないことが大切です。
腎機能低下とカリウム制限についてよくある疑問
腎機能が低下すると、「必ず血清カリウム値が高くなるのか」「食事のカリウムを減らせば数値も下がるのか」と疑問に感じることがあります。
ここでは、腎機能と血清カリウム値の関係、食事による制限の考え方、制限を続ける期間について説明します。
腎機能が低下していればカリウム値が高くなる?
腎機能が低下していても、必ず血清カリウム値が高くなるわけではありません。
血清カリウム値は、腎臓から排出する力だけでなく、食事からの摂取量や使用している薬などにも影響されます。
そのため、腎機能だけで判断せず、血液検査で血清カリウム値を確認することが大切です。
カリウムの摂取量を減らせば血清カリウム値は下がる?
食事から摂るカリウムを減らしても、必ず血清カリウム値が下がるとは限りません。
血清カリウム値には腎臓からの排出量や薬なども関係するため、食事だけでは十分に下がらない場合があります。
そのため、検査結果を確認しながら、医師や管理栄養士の指示に合わせて摂取量を調整しましょう。
カリウム制限はいつまで続ける?
カリウム制限を続ける期間は一律ではなく、血清カリウム値や腎機能、治療内容などを確認しながら判断します。
血清カリウム値が基準範囲内になっても、自己判断で制限をやめたり摂取量を増やしたりしないことが大切です。
制限を続けるかどうかは、検査結果をもとに医師や管理栄養士へ確認しましょう。
まとめ
腎機能が低下していても、すべての人にカリウム制限が必要なわけではなく、必要な摂取量は血清カリウム値や治療内容などによって異なります。
自己判断で野菜や果物を避けたり、カリウムを極端に減らしたりせず、自分の状態に合った量を知ることが大切です。
カリウム制限が必要な場合は、食品の種類や食べる量、調理方法を工夫しながら、指示された範囲で食事を整えていきましょう。
1日の摂取量や制限を続ける期間に迷ったときは、医師や管理栄養士に確認し、検査結果に合わせて無理なく続けていくことが大切です。