目次
はじめに
「自分は1日にどのくらい塩分をとっているの?」
「減塩しているつもりだけれど、本当に塩分を減らせているか調べる方法はある?」と気になっていませんか。
健康診断で血圧の高さを指摘され、しょうゆやみそ汁を控えていても、外食や加工食品まで含めると実際の摂取量が分からず、減塩できているのか判断しにくいことがありますよね。
この記事では、食事記録を使った確認方法や尿検査の種類、それぞれで分かることや注意点を整理します。
1日の塩分摂取量を調べる方法は?
1日にどのくらい塩分をとっているかを確認する方法には、主に食事記録と尿検査があります。
ここでは、それぞれの方法で塩分摂取量をどのように確認するのかを説明します。
食事記録では食べたものから食塩相当量を確認する
食事記録では、1日に食べた食品や料理、調味料の量を記録し、それぞれの食塩相当量を確認します。
加工食品や市販の調味料は、栄養成分表示の「食塩相当量」をもとに、実際に食べた量に合わせて計算しましょう。
朝食から間食までを合計すると、1日に食事からとった塩分量の目安が分かります。
尿検査では尿中のナトリウムから塩分摂取量を推定する
尿検査では、尿中に排泄されたナトリウム量から、1日の塩分摂取量を推定できます。
24時間蓄尿では、24時間分の尿をため、尿量とナトリウム濃度から1日あたりの排泄量を算出します。
その値を食塩相当量に換算することで、普段どのくらい塩分をとっているかを確認できます。
食事記録から1日の塩分摂取量を調べる方法
食事記録から塩分摂取量を調べる場合は、1日に食べた食品や料理だけでなく、しょうゆやドレッシングなどの調味料も記録します。
ここでは、食事内容の記録方法から食塩相当量の計算方法、計算するときの注意点まで説明します。
食べた食品・料理・調味料を記録する
食事記録では、朝食・昼食・夕食・間食ごとに、食べた食品や料理、その量を記録します。
しょうゆやドレッシングなどの調味料も、できるだけ使用量まで残しておきましょう。
食塩相当量を計算しやすくするため、食事をしたタイミングで記録しておくと安心です。
栄養成分表示から食塩相当量を計算する
市販食品は、パッケージの栄養成分表示にある「食塩相当量」を確認します。
「1食当たり」「100g当たり」などの単位を確認し、実際に食べた量に合わせて計算しましょう。
食品や調味料ごとの数値を合計すると、1日に摂取した食塩相当量の目安が分かります。
外食や手作り料理は正確な計算が難しい場合がある
外食は栄養成分が公表されていないこともあり、食塩相当量を正確に把握できない場合があります。
手作り料理も、調味料の使用量や食べた量が分からないと正確な計算は難しくなります。
そのため、食事記録から計算した塩分摂取量は、あくまで目安として考えるとよいでしょう。
尿検査から1日の塩分摂取量を調べる方法
尿検査では、尿中に排泄されたナトリウムの量を測定し、その結果から1日の塩分摂取量を推定します。
ここでは、24時間蓄尿と随時尿で塩分摂取量を調べる方法について説明します。
24時間蓄尿で1日の塩分摂取量を推定する
24時間蓄尿では、開始時の尿を捨て、その後24時間に排泄した尿をすべて専用の容器に集めます。
集めた尿の量とナトリウム濃度から1日のナトリウム排泄量を調べ、食塩相当量に換算します。
1日にどのくらい塩分を摂取しているかを把握する方法の一つです。
随時尿で塩分摂取量を簡便に推定する
随時尿では、1回採取した尿のナトリウムやクレアチニンなどから、1日の塩分摂取量を推定します。
24時間分の尿を集める必要がないため手軽ですが、実際の1日の排泄量を測定する方法ではありません。
そのため、算出された塩分摂取量は推定値として確認しましょう。
食事記録と尿検査は目的に合わせて使い分ける
塩分摂取量を調べる方法は、何を確認したいかによって選び方が変わります。
ここでは、それぞれの方法がどのような目的に向いているのかを説明します。
普段の食生活を自分で振り返るなら食事記録
普段の食生活を振り返りたい場合は、食事記録が役立ちます。
食べた食品や料理、調味料とその量を記録すると、どの食事から食塩を多くとっているかを確認できます。
1日の食塩相当量も計算できるため、食生活を見直すきっかけになるでしょう。
手軽に塩分摂取量を推定するなら随時尿
手軽に塩分摂取量の目安を確認したい場合は、随時尿を使う方法があります。
1回採取した尿のナトリウムやクレアチニンなどから、1日の塩分摂取量を推定できます。
ただし、実際の摂取量を直接測定したものではないため、結果は推定値として確認しましょう。
より正確に把握するなら24時間蓄尿
1日の塩分摂取量をより正確に把握したい場合は、24時間蓄尿が用いられます。
24時間に排泄した尿をすべて集め、尿中のナトリウム量から塩分摂取量を推定します。
随時尿より手間はかかりますが、1日の摂取量をより正確に評価できる方法です。
調べた塩分摂取量を確認するときの注意点
食事記録や尿検査で塩分摂取量を調べても、1日分の結果だけで普段の摂取量を決めつけることはできません。
ここでは、測定結果を見るときの注意点と、判断に迷った場合の相談先について説明します。
1日だけの結果で普段の摂取量を判断しない
塩分摂取量は、食べたものや調味料の量によって日ごとに変わります。
尿中に排泄されるナトリウム量にも変動があるため、1日分の食事記録や尿検査だけで普段の摂取量を判断するのは難しいでしょう。
できれば複数日の結果を確認し、全体的な傾向を見ることが大切です。
食事記録と尿検査の結果が一致しないこともある
食事記録は食べたものから食塩相当量を計算するのに対し、尿検査は尿中のナトリウム量から塩分摂取量を推定します。
確認する方法が異なるため、同じ日の結果でも数値が一致しないことがあります。
多少の違いがあることを踏まえて、結果を確認しましょう。
検査結果の判断に迷ったら医師や管理栄養士に相談する
尿検査の結果をどう判断すればよいか迷ったときは、検査を受けた医療機関の医師に相談しましょう。
食事内容や塩分のとり方を見直したい場合は、管理栄養士に相談する方法もあります。
食事記録や検査結果を持参すると、実際の数値を確認しながら相談できます。
まとめ
1日の塩分摂取量は、食事記録や尿検査を使って確認できます。
食生活を振り返りたいときは食事記録、手軽に目安を知りたいときは随時尿、より正確に把握したいときは24時間蓄尿など、目的に合わせて方法を選びましょう。
塩分摂取量は日によって変わるため、1回の結果だけで判断せず、普段の傾向を見ることも大切です。
摂取量が多いと感じたら食事内容を振り返り、どこから塩分をとっているかを確認することから始めてみてください。
数値の見方や減塩方法に迷う場合は、医師や管理栄養士に相談しながら無理のない範囲で見直していきましょう。