高血圧予防と血圧管理

▶低血圧はどこから?血圧の数値の目安と受診を考えたい症状を解説

はじめに

「血圧が低いと言われたけれど、何mmHgから低血圧になるの?」
「朝起きるとふらついたり、立ち上がったときにめまいがしたりするけれど、病院へ行ったほうがいい?」と気になっていませんか。

健康診断や自宅で血圧を測ったときに低い数値が出ても、どのくらいなら様子を見てよいのか、症状がある場合は何科を受診すればよいのか分からず、不安になることもありますよね。

この記事では、低血圧とされる数値の目安や血圧が低くなる原因、注意したい症状、受診を考えるタイミングについて解説します。

低血圧はどこから?

血圧が低めでも、どの数値から低血圧と考えるのか分からない人もいるでしょう。

ここでは、低血圧の数値の目安と血圧の見方について説明します。

低血圧には高血圧のような一律の診断基準はない

低血圧には、高血圧のように特定の数値だけで判断する一律の診断基準はありません。

血圧には個人差があるため、数値だけでなく、体調や症状なども含めて判断することが大切です。

収縮期血圧90mmHg未満が低血圧の目安とされることがある

低血圧の数値としては、収縮期血圧が90mmHg未満であることが一つの目安とされる場合があります。

ただし、90mmHg未満だからといって、必ずしも低血圧と診断されるわけではありません。

血圧の「上」と「下」が示す数値

血圧の「上」は心臓が血液を送り出すときの収縮期血圧、「下」は心臓が広がるときの拡張期血圧を示します。

たとえば「100/60mmHg」の場合、100mmHgが上の血圧、60mmHgが下の血圧です。

血圧が低くても症状がなければ一律に問題とはいえない

血圧の数値が低くても、必ずしも体に問題があるとは限りません。

ここでは、症状がない低血圧の考え方と、確認しておきたい変化について説明します。

もともと血圧が低く自覚症状がない場合もある

もともと血圧が低い人のなかには、めまいやふらつきなどの症状がなく、普段どおり生活できている人もいます。

そのため、血圧の数値だけで判断せず、日常生活に支障となる症状がないかも確認することが大切です。

数値だけでなく症状や普段からの変化も確認する

血圧が低いときは、数値だけでなく、めまいやふらつきなどの症状がないか確認しましょう。

また、普段より急に血圧が低くなっていないかを見るために、日頃から血圧を記録しておくと変化に気づきやすくなります。

低血圧でみられる主な症状

血圧が低いときは、めまいや立ちくらみ、だるさなどの症状がみられることがあります。

ここでは、低血圧でみられる主な症状について説明します。

めまいや立ちくらみ

低血圧では、めまいや立ちくらみがみられることがあります。

特に座った状態や横になった状態から立ち上がったときに、目の前が暗くなったり、体が不安定に感じたりする場合があります。

だるさや疲れやすさ

低血圧では、体のだるさや疲れやすさを感じることもあります。

十分に休んでも体が重く感じるなど、普段と違う状態が続いていないか確認することが大切です。

動悸やふらつき

低血圧では、動悸やふらつきを感じる場合があります。

心臓の鼓動を強く感じたり、立ったときや歩いているときに体が安定しにくかったりする場合は、血圧とあわせて症状を確認しましょう。

低血圧になる主な原因

低血圧は、もともとの体質や自律神経の働きが関係している場合があります。

ここでは、低血圧につながる主な原因について説明します。

体質や自律神経の影響

低血圧には、もともとの体質が関係している場合があります。

また、自律神経による血圧の調節がうまく働かず、立ち上がったときなどに血圧が下がることもあります。

脱水や食事不足などによる一時的な血圧低下

水分が不足して脱水状態になると、体内を循環する血液量が減り、一時的に血圧が下がることがあります。

また、食事を十分に摂れていないときも、体調の変化に伴って血圧が低下する場合があります。

病気や薬の影響で血圧が低下することもある

病気によって心臓の働きや血液量に変化が生じると、血圧が低下することがあります。

また、降圧薬などの作用で血圧が下がる場合もあるため、治療中の病気や服用している薬も確認しておきましょう。

低血圧で医療機関への受診を考えたい症状

血圧が低くても症状がなければ経過をみる場合がありますが、体調不良を繰り返している場合は注意が必要です。

ここでは、低血圧で受診を考えたい症状について説明します。

めまいや立ちくらみを繰り返している

めまいや立ちくらみを何度も繰り返す場合は、医療機関への受診を検討しましょう。

血圧の数値や症状が起きた時間、頻度などを記録しておくと、受診時に状態を伝えやすくなります。

低い血圧や体調不良が続き日常生活に支障がある

血圧が低く、だるさやふらつきなどが続いて日常生活に支障がある場合も、受診を検討する目安です。

仕事や家事がつらいと感じるときは、血圧の数値や症状が続いている期間を医師に伝えましょう。

低血圧で緊急性を考えたい症状

低血圧に加えて、失神や意識状態の異常がある場合は、早急な対応が必要になることがあります。

ここでは、低血圧で緊急性を考えたい症状について説明します。

失神や意識状態の異常がある

低血圧とともに失神したり、呼びかけへの反応が鈍くなったりした場合は、緊急性の高い状態も考えられます。

意識が戻らない、呼びかけに反応しないなどの症状がある場合は、様子を見ず救急要請を検討しましょう。

胸痛や呼吸困難などを伴っている

低血圧に加えて胸痛や呼吸困難がある場合も、緊急性の高い状態が隠れている可能性があります。

胸の強い痛みや息苦しさなどがある場合は、血圧の低さだけが原因と考えず、速やかに救急要請を検討しましょう。

低血圧が気になるときは血圧と症状を記録する

低血圧が気になる場合は、1回の測定値だけで判断せず、普段の血圧と体調の変化を記録しておくことが大切です。

ここでは、血圧の測り方と記録するときのポイントについて説明します。

安静にして正しい姿勢で血圧を測る

血圧を測る前は1〜2分ほど安静にし、椅子の背もたれに背をつけ、脚を組まずに座ります。

上腕式血圧計のカフを巻いた腕を机などに置き、心臓の高さに合わせて、会話や体を動かすことを避けながら測定しましょう。

測定した時間・血圧・症状を一緒に記録する

血圧を測ったら、測定した時間と収縮期・拡張期血圧を記録します。

めまいやふらつきなどの症状も一緒に残しておくと、血圧と体調の変化を振り返りやすくなります。

受診するときは普段の血圧と症状の変化を伝える

受診するときは、普段の血圧と症状が出たときの数値に加え、症状が始まった時期や頻度も医師に伝えましょう。

日頃の記録を持参すると、普段との違いや症状の経過をより具体的に伝えられます。

まとめ

低血圧は、数値だけでなく、めまいや立ちくらみなどの症状や普段との変化もあわせて確認することが大切です。

体調不良が続いて日常生活に支障がある場合は、無理をせず医療機関へ相談しましょう。

低血圧が気になる方は、普段から血圧と体調を記録しておくと、変化に気づきやすく、受診時にも医師へ状況を伝えやすくなります。

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