目次
はじめに
「R-1ヨーグルトを毎日食べると免疫力が上がるの?」
「風邪をひきにくくする効果はある?」と気になっていませんか。
スーパーやコンビニでR-1ヨーグルトを見かけたり、家族や知人が体調管理のために続けていたりすると、自分も取り入れたほうがよいのか迷いますよね。
この記事では、R-1ヨーグルトに使われている乳酸菌の特徴や免疫機能との関係、これまでに行われた研究の内容を紹介します。
R-1ヨーグルトは免疫力に効果がある?
R-1ヨーグルトと免疫機能の関係を知るには、まずR-1に含まれる乳酸菌がどのような特徴を持つのかを確認する必要があります。
ここでは、R-1ヨーグルトと免疫機能の関係を整理したうえで、「免疫力が上がる」と単純に断定できない理由について説明します。
R-1ヨーグルトと免疫機能の関係
R-1ヨーグルトに使われる1073R-1乳酸菌は、免疫機能との関係について研究されています。
高齢者を対象に、1073R-1乳酸菌で発酵したヨーグルトを1日100g、12週間摂取した研究では、唾液中IgAなどの免疫に関わる指標が調べられています。
「免疫力が上がる」と単純に断定できるわけではない
R-1ヨーグルトの研究では、唾液中IgAやNK活性など、免疫に関わる指標が調べられています。
ただし、こうした指標に変化が見られても、「免疫力が上がる」と一律に判断できるわけではありません。
研究によって対象者や摂取期間なども異なるため、結果は条件を踏まえて見ることが大切です。
R-1ヨーグルトに使われている乳酸菌の特徴
R-1ヨーグルトの特徴を知るには、使用されている乳酸菌「OLL1073R-1株」と、その乳酸菌がつくるEPSについて確認することが大切です。
ここでは、OLL1073R-1株の特徴からEPSがつくられる仕組み、免疫機能との関係まで順を追って説明します。
R-1乳酸菌「OLL1073R-1株」とは
R-1乳酸菌「OLL1073R-1株」は、ヨーグルトの発酵に使われる乳酸菌の一種です。
免疫機能との関係について研究されており、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)などへの作用が調べられています。
R-1乳酸菌がつくるEPSとは
EPSは、OLL1073R-1株がつくる「菌体外多糖」と呼ばれる物質です。
糖がつながってできた多糖体で、OLL1073R-1株がつくるものは「R-1 EPS」と呼ばれています。
EPSと免疫機能の関係
R-1 EPSは、NK細胞の活性など免疫機能との関係が研究されています。
ヒトを対象とした研究では、R-1 EPSを含むヨーグルトを摂取した大学陸上選手で、激しい運動後のNK活性の低下が抑えられたことが報告されています。
R-1ヨーグルトと免疫機能に関する研究内容
R-1ヨーグルトと免疫機能の関係については、特定の対象者を対象にした研究が行われています。
ここでは、それぞれの研究でどのような結果が報告されているのかを分けて説明します。
高齢者を対象にした風邪の罹患リスクやIgAに関する研究
高齢者を対象とした研究では、OLL1073R-1株で発酵したヨーグルトを継続して摂取した群で、牛乳を摂取した群より風邪の罹患リスクが低く、NK活性の上昇も確認されています。
また、別の研究では、1日100gを12週間摂取したところ、インフルエンザウイルスに結合する唾液中IgAへの影響が確認されました。
大学陸上選手を対象にしたNK活性に関する研究
大学陸上部の男子選手を対象とした研究では、OLL1073R-1株などで発酵したヨーグルトを2週間摂取しています。
その結果、激しい運動によって起こるNK活性の低下が、プラセボ群と比べて抑えられたことが報告されています。
R-1ヨーグルトの研究結果を見るときの注意点
R-1ヨーグルトの研究結果を確認するときは、研究でどのような人が、どのくらいの量を、どの期間摂取したのかを確認する必要があります。
また、R-1ヨーグルトは医薬品ではないため、研究結果だけをもとに病気の治療や予防を期待することはできません。
研究対象者や摂取条件によって結果は異なる
R-1ヨーグルトの研究は、対象者の年齢や人数、1日の摂取量、摂取期間などの条件がそれぞれ異なります。
そのため、研究結果を見るときは、どのような人がどのくらいの期間摂取したのかもあわせて確認することが大切です。
研究結果がすべての人に当てはまるとは限らない
研究で免疫に関わる指標に変化が見られても、すべての人に同じ結果が得られるとは限りません。
年齢や健康状態、生活習慣などによっても異なるため、研究結果は実際に調べられた条件の範囲で捉える必要があります。
R-1ヨーグルトは医薬品ではない
R-1ヨーグルトはあくまで食品であり、病気の治療を目的とした医薬品ではありません。
免疫機能との関係が研究されていても、病気を治したり予防したりできると考えず、毎日の食生活に取り入れる食品の一つとして考えましょう。
まとめ
R-1ヨーグルトに使われているOLL1073R-1株は、菌体外多糖(EPS)をつくる乳酸菌で、NK細胞の活性や唾液中IgAなど、免疫機能に関する研究が行われています。
高齢者や大学陸上選手を対象とした研究では、風邪の罹患リスクやNK活性などに関する結果が報告されていますが、研究ごとに対象者、摂取量、摂取期間、評価項目が異なります。
そのため、研究結果だけをもとに「R-1ヨーグルトを食べれば免疫力が上がる」「病気を予防できる」と一律に判断することはできません。
R-1ヨーグルトを取り入れる場合は食品として摂取し、研究で確認された対象者や摂取条件を確認したうえで、結果を自分に当てはめすぎないことが大切です。