はじめに
「血圧が高いと言われたけれど、何が原因なの?」
「自覚症状がなくても、このまま放っておいて大丈夫?」と気になっていませんか。
健康診断で血圧の数値を指摘されたり、自宅で測った血圧が何日も高かったりすると、塩分の摂りすぎや運動不足、ストレスなど、何が影響しているのか不安になりますよね。
この記事では、血圧が高くなる主な原因や高血圧につながる理由、注意したい症状、医療機関へ相談する目安を整理します。
血圧が高くなるのはなぜ?
血圧は常に同じ数値ではなく、運動した直後や緊張しているときなど、体の状態によって一時的に高くなることがあります。
ここでは、一時的な血圧上昇と高血圧の違いを説明します。
血圧は運動や緊張などでも一時的に高くなる
血圧は、運動した直後や緊張しているときに一時的に高くなることがあります。
心拍数が増え、心臓から送り出される血液量も増えるためです。
そのため、一時的に高い数値が出ても、1回の測定だけで高血圧とは判断できません。
血圧が高い状態が続く場合は高血圧が疑われる
安静にして測定しても血圧が高い状態が続く場合は、高血圧が疑われます。
高血圧の診断基準は、診察室血圧で140/90mmHg以上、家庭血圧で135/85mmHg以上です。
1回の数値だけではなく、繰り返し測定した結果を確認することが大切です。
血圧が高い原因は大きく2つに分けられる
血圧が高い状態が続く原因は、大きく本態性高血圧と二次性高血圧の2つに分けられます。
ここでは、それぞれの特徴と違いを説明します。
生活習慣や遺伝など複数の要因が関係する本態性高血圧
本態性高血圧は、血圧を上げる原因を1つに特定できない高血圧です。
塩分の多い食事や運動不足などの生活習慣に加え、遺伝など複数の要因が重なることで、血圧が高い状態につながると考えられています。
病気など原因を特定できる二次性高血圧
二次性高血圧は、血圧を上げている原因を特定できる高血圧です。
腎臓の病気やホルモンに関わる病気などが原因となり、血圧が高い状態を引き起こすことがあります。
血圧が高くなる主な原因
血圧が高くなる背景には、塩分の摂りすぎや肥満、運動不足、飲酒、喫煙などの生活習慣が関係しています。
ここでは、血圧上昇につながる主な原因をそれぞれ説明します。
塩分の摂りすぎ
塩分を摂りすぎると、体内のナトリウム濃度を保つために水分が保持され、血液量が増えることで血圧が上がりやすくなります。
高血圧の予防や改善では、食塩摂取量を1日6g未満に抑えることが目標とされています。
肥満や運動不足
肥満になると、増えた体組織へ血液を送るために心臓から送り出す血液量が増え、血圧が上がりやすくなります。
また、運動不足は肥満につながりやすく、血圧を調節する働きにも影響することがあります。
飲酒や喫煙
飲酒量が多い状態が続くと、血圧が高くなる原因になります。
また、喫煙するとニコチンによって交感神経が刺激され、血管が収縮するため、一時的に血圧が上がりやすくなります。
ストレスや睡眠不足
強いストレスを感じると交感神経が活発になり、心拍数の増加や血管の収縮によって血圧が上がりやすくなります。
また、睡眠不足が続くことも、血圧を調節する働きに影響する場合があります。
加齢や遺伝的な要因
加齢によって血管の弾力性が低下すると、血液による圧力を受け止めにくくなり、血圧が上がりやすくなります。
また、高血圧には遺伝的な要因も関係しているため、血圧の上がりやすさには個人差があります。
病気などが原因で血圧が高くなることもある
腎臓やホルモンに関わる病気などが原因となり、血圧が高くなる場合もあります。
このように、血圧上昇の原因となる病気を特定できる高血圧を「二次性高血圧」といいます。
血圧が高いときに注意したい症状
高血圧は、自覚症状がないまま続くことが多く、症状だけでは気づきにくい状態です。
ここでは、高血圧で見られる症状の特徴と、速やかな対応が必要なケースを説明します。
高血圧は自覚症状がないことが多い
高血圧は、血圧が高い状態が続いていても、自覚症状が現れないことが多くあります。
そのため、体調に変化がなくても、実際に血圧を測って数値を確認することが大切です。
頭痛やめまいなどがあっても血圧だけが原因とは限らない
血圧が高いときに頭痛やめまいを感じることがありますが、これらは血圧以外の原因でも起こります。
そのため、症状だけで高血圧と判断せず、実際に測定した血圧の数値を確認することが大切です。
強い頭痛や胸痛などを伴う場合は速やかな対応が必要
血圧が高く、強い頭痛や胸痛などを伴う場合は、緊急性の高い状態が隠れている可能性があります。
特に突然の強い頭痛や胸痛がある場合は、自宅で様子を見続けず、救急要請も含めて速やかに対応しましょう。
血圧が高かったときの確認方法と受診の目安
血圧を測って高い数値が出ても、一度の測定結果だけで高血圧と判断することはできません。
ここでは、血圧が高かったときの確認方法と受診を検討する目安を説明します。
一度の測定値だけで高血圧と判断しない
血圧は運動や緊張などの影響で一時的に高くなるため、1回の測定値だけでは高血圧と判断できません。
高い数値が出た場合も、少し安静にしてから測り直し、繰り返し高い状態が続いているかを確認することが大切です。
家庭でも血圧を測って記録する
家庭では、朝は起床後1時間以内の排尿後・朝食や服薬の前、夜は就寝前に血圧を測ります。
測定前に1〜2分ほど安静にし、椅子に座って上腕式血圧計で測定した結果を記録しておくと、日々の変化を確認しやすくなります。
血圧が高い状態が続く場合は医療機関に相談する
家庭血圧で135/85mmHg以上の状態が続く場合は、高血圧が疑われるため医療機関に相談しましょう。
受診時に家庭で記録した血圧を持参すると、普段の血圧の状態を確認する参考になります。
まとめ
血圧が高くなる原因には、塩分の摂りすぎや肥満、運動不足、飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足などの生活習慣に加え、加齢や遺伝的な要因、病気などがあります。
高血圧は自覚症状がないことも多いため、頭痛やめまいがない場合でも、家庭で血圧を測って数値を確認することが大切です。
家庭血圧が135/85mmHg以上の状態が続く場合は、測定した数値を記録して医療機関に相談しましょう。
血圧が高く、突然の強い頭痛や強い胸痛などを伴う場合は、自宅で様子を見続けず速やかに医療機関を受診してください。