目次
はじめに
「花粉症に効くサプリはあるの?」
「乳酸菌やビタミンDなどの成分を摂れば、くしゃみや鼻水を軽減できるの?」と気になっていませんか。
花粉が飛ぶ季節になると、朝から鼻水やくしゃみが続いたり、目のかゆみで仕事や家事に集中できなかったりすることもありますよね。
この記事では、花粉症とサプリメントの関係をはじめ、代表的な成分の研究結果、自分に合った商品の選び方、摂取する際の注意点を解説します。
花粉症に効くサプリメントはある?

花粉症の症状を和らげるために、乳酸菌やビタミンDなどを含むサプリメントを取り入れたいと考える方もいるでしょう。
ここでは、サプリメントによる花粉症への効果の限界と、研究で症状緩和の可能性が示されている成分について解説します。
花粉症への治療効果が確立されたサプリメントはない
現時点では、花粉症のくしゃみや鼻水、鼻づまりなどに対して、治療効果が十分に確立されたサプリメントはありません。
サプリメントは食品に分類されるため、花粉症治療薬のように症状を改善する効果が認められているわけではありません。
一部の成分で症状の改善が報告されていますが、研究対象者や試験期間が限られている場合もあるため、治療薬の代わりとして使用することは避けましょう。
研究で症状緩和の可能性が示されている成分もある
花粉症に関する研究では、乳酸菌やビタミンDなどの成分について、症状を和らげる可能性が検討されています。
特定の乳酸菌を摂取した試験では、くしゃみや鼻水などの症状が改善した例があり、ビタミンDについても免疫機能との関係が研究されています。
ただし、研究結果は成分の種類や摂取量などによって異なるため、誰にでも同じ効果が期待できるわけではありません。
花粉症への効果が研究されている主な成分
花粉症の症状緩和を目的としたサプリメントには、乳酸菌やビタミンD、甜茶、シソエキスなどの成分が使用されています。
ここでは、乳酸菌・ビタミンD・甜茶・シソエキスについて、花粉症への効果に関する研究状況を解説します。
乳酸菌|特定の菌株とアレルギー症状に関する研究
乳酸菌は、腸内環境だけでなく、免疫機能やアレルギー症状との関係についても研究されています。
花粉症に関する研究では、L-92乳酸菌やL-137乳酸菌などの特定の菌株について、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどへの影響が調べられています。
一部の研究では症状の改善が報告されていますが、結果は菌株の種類や摂取量によって異なるため、すべての乳酸菌に同じ効果が期待できるわけではありません。
ビタミンD|免疫機能との関係と研究状況
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けるだけでなく、免疫細胞の働きを調整する役割も持っています。
アレルギー性鼻炎に関する研究では、血液中のビタミンD濃度が低い人ほど症状が強い傾向や、補充によって症状が改善した例が報告されています。
ただし、研究結果にはばらつきがあり、ビタミンDを摂取すれば花粉症の症状が改善するという十分な根拠は確立されていません。
甜茶・シソエキス|花粉症への効果に関する研究状況
甜茶やシソエキスは、花粉症対策を目的とした健康食品やサプリメントにも使われている植物由来の成分です。
甜茶に含まれるポリフェノールや、シソに含まれるロスマリン酸などが研究されており、一部の試験ではくしゃみや鼻水などの症状が改善した例も報告されています。
ただし、臨床試験の数や参加人数が限られているため、花粉症の症状を確実に和らげる効果があるとは判断できません。
花粉症対策で検討したい市販サプリメント5選
花粉症対策に関連するサプリメントには、乳酸菌やビタミンD、甜茶エキス、シソ由来成分などを配合した商品があります。
ここでは、花粉症との関係が研究されている成分を中心に、市販サプリメント5商品を紹介します。
DHC「甜茶」|甜茶エキスとシソの実油を配合
DHCの「甜茶」は、甜茶エキス末にシソの実油やメリッサエキス末、イチョウ葉エキス末を組み合わせたサプリメントです。
1日4粒を目安に、甜茶エキス末600mgとシソの実油600mgを摂取でき、30日分が販売されています。
甜茶由来成分にはアレルギー反応との関係を調べた研究がありますが、花粉症の症状を確実に改善する効果は確認されていません。
DHC「シソの実油」|α-リノレン酸を配合
DHCの「シソの実油」は、シソの種子から抽出した油を配合したサプリメントです。
1日3粒でシソの実油900mgを摂取でき、そのうち495mgが必須脂肪酸のα-リノレン酸にあたります。
シソ由来成分はアレルギー反応との関係が研究されていますが、α-リノレン酸の摂取によって花粉症の症状が改善するという十分な根拠はありません。
DHC「ビタミンD」|免疫機能に関わるビタミンDを補給
DHCの「ビタミンD」は、1日1粒でビタミンD3を25μg(1,000IU)摂取できるサプリメントです。
ビタミンDは免疫機能の調整に関わる栄養素で、アレルギー性鼻炎との関係も研究されています。
ただし、花粉症の症状緩和に関する研究結果は一致しておらず、摂取量を増やせば効果が高まるわけではないため、過剰摂取には注意しましょう。
アサヒ「アレルケア」|L-92乳酸菌を配合
アサヒの「アレルケア」は、独自のL-92乳酸菌を配合したサプリメントです。
1日2粒でL-92乳酸菌20.7mgを摂取でき、60粒入りの30日分が販売されています。
L-92乳酸菌については花粉症やアレルギー性鼻炎の症状緩和に関する研究が報告されていますが、すべての人に同じ効果が期待できるわけではなく、花粉症治療薬の代わりになるものではありません。
DHC「シソの葉エキス」|ロスマリン酸を含むシソエキスを配合
DHCの「シソの葉エキス」は、赤ジソと青ジソ由来のエキスにシソの実油を組み合わせたサプリメントです。
1日2粒でシソエキス240mgとシソの実油190mgを摂取でき、ロスマリン酸も3.2mg含まれています。
ロスマリン酸にはアレルギーに関する基礎研究がありますが、この商品を飲むことで花粉症のくしゃみや鼻水が改善するという十分な臨床的根拠はありません。
※紹介した5商品はいずれも花粉症の治療薬ではありません。研究対象の成分と実際の商品の配合量・組成は異なる場合があるため、購入する際は公式サイトで最新の表示を確認しましょう。
花粉症サプリメントを選ぶ際の確認ポイント
花粉症の症状緩和を期待してサプリメントを選ぶ際は、配合成分や含有量、機能性表示の内容を確認することが大切です。
ここでは、配合成分と含有量の確認方法、機能性表示の見方、価格や摂取目安量を踏まえた選び方について解説します。
配合成分と1日あたりの含有量を確認する
花粉症サプリメントを選ぶ際は、商品パッケージや公式サイトで配合成分と1日あたりの含有量を確認しましょう。
乳酸菌なら菌株名や菌数、ビタミンDならμg(マイクログラム)単位の含有量などを確認すると、商品の違いが分かりやすくなります。
ただし、含有量が多いほど花粉症への効果が高まるとは限らないため、成分の種類と含有量の両方を比較することが大切です。
機能性表示と花粉症への治療効果を区別する
機能性表示食品は、事業者が科学的根拠に基づく機能性を消費者庁へ届け出た食品であり、国が個別に効果を審査・承認したものではありません。
商品を選ぶ際は、パッケージに記載された機能性を確認し、花粉症の症状に関する表示なのかを確かめましょう。
また、機能性表示食品は医薬品ではないため、表示されている機能を花粉症治療薬の効果と同じように考えないことが大切です。
継続しやすい価格と摂取目安量を確認する
花粉症サプリメントを選ぶ際は、販売価格だけでなく、1日あたりの費用や摂取目安量も確認しましょう。
例えば、30日分で3,000円なら1日100円、4,500円なら150円となるため、内容量をそろえると費用の違いが分かりやすくなります。
また、1日に飲む粒数も商品によって異なるため、無理なく続けられる価格と摂取量のものを選ぶとよいでしょう。
花粉症サプリメントを飲むときの注意点
花粉症の症状緩和を期待してサプリメントを取り入れる際は、配合成分や摂取量だけでなく、安全に使用するための注意点も確認することが大切です。
ここでは、過剰摂取やアレルギーへの注意点、薬との併用時の確認事項、サプリメントだけに頼らず適切な花粉症治療を受ける重要性について解説します。
過剰摂取やアレルギーに注意する
花粉症サプリメントを飲む際は、商品に記載された1日の摂取目安量を守ることが大切です。
摂取量を増やしても効果が高まるとは限らず、ビタミンDなどを過剰に摂取すると、吐き気や食欲不振などの体調不良につながる場合があります。
また、アレルギーの原因となる成分が含まれていることもあるため、購入前に原材料やアレルギー表示を確認し、異常を感じた場合は使用を中止して医療機関に相談しましょう。
薬との併用や妊娠中・子どもの使用は医師・薬剤師に相談する
花粉症サプリメントを薬と併用する場合は、成分によって薬の作用に影響する可能性があるため、事前に医師や薬剤師へ相談しましょう。
花粉症治療薬だけでなく、ほかの病気で薬を服用している場合も、サプリメントの配合成分を伝えて確認することが大切です。
また、妊娠中や授乳中、子どもの使用については安全性が十分に確認されていない商品もあるため、自己判断での使用は避けましょう。
サプリメントだけで花粉症の治療を済ませない
花粉症サプリメントは食品であり、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどを治療する医薬品の代わりにはなりません。
一部の成分では症状を和らげる可能性が研究されていますが、サプリメントだけで十分な効果が得られるとは限りません。
鼻づまりで眠れない、くしゃみや鼻水で日常生活に支障が出ている場合は、医療機関で相談し、症状に合った治療を受けることが大切です。
花粉症の症状がつらい場合は医療機関で相談する
花粉症によるくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが続く場合は、サプリメントだけに頼らず、医療機関で相談することが大切です。
ここでは、サプリメントと花粉症治療薬の違いや、医療機関を受診する目安について解説します。
症状が続く場合や日常生活に支障がある場合は受診する
花粉症によるくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどが続く場合は、耳鼻咽喉科やアレルギー科などで相談しましょう。
特に、鼻づまりで眠れない、くしゃみや鼻水で仕事や勉強に集中できないなど、日常生活に支障が出ている場合は早めの受診が大切です。
また、市販薬を使っても症状が改善しない場合は、医療機関で症状に合った薬や治療方法を相談するとよいでしょう。
まとめ
花粉症に関連するサプリメントには、乳酸菌やビタミンD、甜茶、シソエキスなど、アレルギー症状との関係が研究されている成分があります。
一部では症状の改善も報告されていますが、花粉症への治療効果が十分に確立されているわけではありません。
サプリメントを選ぶ際は、配合成分や含有量、機能性表示、価格などを比較し、無理なく続けられる商品を選びましょう。
また、摂取目安量を守り、薬との併用やアレルギーにも注意が必要です。
サプリメントは治療薬の代わりにはならないため、症状が続く場合や日常生活に支障がある場合は医療機関に相談し、自分に合った花粉症対策を取り入れましょう。