はじめに
「血圧を測るときだけ数値が高く出てしまうけれど、緊張が原因なのだろうか」
「家庭で測るときも、できるだけ正しい血圧を確認するにはどうすればいいのだろう」と気になっていませんか。
健康診断や病院で血圧計に腕を入れた瞬間に緊張したり、測定結果を見ることへの不安から体に力が入ったりすると、普段より高い数値が出てしまうことがありますよね。
この記事では、血圧を測るときに緊張してしまう原因や、高く出やすい場合の対処法、正しい測り方について順を追って説明していきます。
血圧を測る時に緊張すると高くなる理由は?

血圧を測る場面で緊張すると、普段より高い数値が出ることがあります。
ここでは、緊張による血圧上昇の理由と、医療機関で起こりやすい白衣高血圧について説明します。
緊張すると一時的に血圧が上がる仕組みは?
緊張すると交感神経が活発になり、心拍数が増えたり血管が収縮したりするため、一時的に血圧が上がることがあります。
そのため、測定前に不安や緊張を感じていると、普段より高い数値が出ることもあります。
緊張が和らぐと血圧も落ち着き、普段の値に近づく場合があります。
病院で血圧が高く出る白衣高血圧とは
白衣高血圧とは、病院や健診では血圧が高くなるものの、自宅では正常な値になる状態です。
診察室での緊張によって、一時的に血圧が上がることが原因の一つと考えられています。
そのため、病院で血圧が高かった場合は、家庭血圧もあわせて確認することが大切です。
「病院では高いのに自宅では正常」という状態がどこまで心配なのか気になる方は、白衣高血圧の基準や放置した場合のリスクも確認しておくと安心です。
▶白衣高血圧とは?基準値や原因・放置するリスクをわかりやすく解説
血圧を測る時に緊張しないための方法
血圧を測る時の緊張を抑えるには、測定直前の過ごし方や測定中の姿勢を整えることが大切です。
正しい測定環境を作るために、測定前の準備や避けたい行動、測定中に意識したいポイントを確認していきます。
測定前に1〜2分座って安静にする
血圧を測る前は、椅子に座って1〜2分ほど安静にします。
歩いた直後や体を動かした後は、一時的に血圧が高くなることがあるためです。体を落ち着かせてから測ることで、普段に近い血圧を確認しやすくなります。
トイレを済ませてから血圧を測る
尿意がある場合は、血圧を測る前にトイレを済ませておきましょう。
膀胱に尿がたまっていると、血圧の数値に影響することがあります。できるだけリラックスした状態で測れるよう、排尿後に測定するのがおすすめです。
カフェイン・喫煙・運動直後の測定を避ける
カフェインの摂取や喫煙、運動の直後は、一時的に血圧が変化することがあります。
そのため、直後の測定は避け、少し時間を空けてから測ることが大切です。毎回できるだけ同じ条件で測ると、血圧の変化も比較しやすくなります。
H深呼吸をしすぎず自然な呼吸で落ち着く
血圧を測るために、何度も深呼吸をする必要はありません。
意識的に呼吸を変えると、普段とは異なる状態で測ることになります。肩の力を抜き、自然に呼吸しながら測定しましょう。
「深呼吸をすると血圧は下がる?」「測定中はどのように呼吸すればいい?」と迷う場合は、呼吸による血圧への影響も確認してみてください。
圧測定で息を止めると血圧は下がる?深呼吸との違いと正しい測り方
測定中は会話せず体の力を抜く
測定中は会話や体を動かすことを避け、楽な姿勢で静かに過ごします。
話したり体に力が入ったりすると、血圧の数値に影響することがあります。測定が終わるまでは、できるだけリラックスした状態を保ちましょう。
緊張による血圧の上振れを防ぐ正しい測り方
正しい姿勢や測定方法で血圧を測ることは、緊張による一時的な数値の上昇を抑え、本来の血圧を確認するために重要です。
ここでは、血圧を測る時に意識したい姿勢や測定の手順について説明します。
背もたれを使って足を組まずに座る
血圧を測るときは、背もたれのある椅子に座り、両足を床につけて足を組まないようにします。
足を組んだり体に力が入ったりすると、血圧の数値に影響することがあります。背中を背もたれに預け、楽な姿勢で測定しましょう。
腕を心臓の高さに合わせて測定する
測定する腕は、心臓と同じくらいの高さに合わせます。
腕の位置が低すぎたり高すぎたりすると、血圧の数値に影響することがあります。机などに腕を置き、力を抜いた状態で測定しましょう。
1〜2分間隔で2回測って記録する
血圧は測るたびに変動するため、1〜2分ほど間隔を空けて2回測定し、数値を記録します。
毎日の血圧を記録しておくと、普段の状態や変化を確認しやすくなります。
病院で緊張して血圧が高くなる時の判断方法
病院で血圧を測ると高い数値が出ても、測定時の緊張による一時的な上昇なのか、普段から血圧が高い状態なのかを確認することが大切です。
ここでは、病院で血圧が高く出た時に確認したいポイントや、その後の対応について説明します。
家庭血圧を測って普段の数値を確認する
病院で血圧が高く出た場合は、自宅でも血圧を測って普段の数値を確認しましょう。
朝や夜など決まった時間に継続して測ることで、病院以外での血圧の状態を把握しやすくなります。
家庭では正常な値が続く場合、病院での緊張によって一時的に高くなっている可能性があります。
病院の血圧と家庭血圧の違いを医師に伝える
病院と家庭で血圧の数値に差がある場合は、家庭で測った記録を医師に見せましょう。
いつ測った数値なのかも記録しておくと、普段の血圧を判断する参考になります。
家庭でも高い場合は放置せず相談する
病院だけでなく家庭でも血圧が高い状態が続く場合は、医療機関に相談しましょう。
一時的な緊張ではなく、普段から血圧が高い可能性もあるため、自己判断で様子を見続けず、測定した記録を持って受診することが大切です。
家庭でも高い数値が続き、「どのくらいの血圧なら受診したほうがいいの?」と迷う場合は、血圧の数値ごとの目安を確認しておくと判断しやすくなります。
▶血圧はいくつから危険?受診を考えたい数値の目安と対応方法
まとめ
血圧は緊張によって一時的に高くなることがあり、病院や健康診断では普段より高い数値が出る場合があります。
そのため、1回の結果だけで判断せず、落ち着いた状態で正しく測ることが大切です。
病院で高い数値が出て気になる場合は、家庭でも血圧を測り、普段の状態を確認してみましょう。
家庭でも高い状態が続く場合や数値に不安がある場合は、測定した記録を持って医療機関に相談すると安心です。