目次
はじめに
「塩化マグネシウムを摂ると血圧は下がるのだろうか」
「食品やサプリメントから取り入れる場合、どのくらいの量なら安全なのか分からない」と感じていませんか。
健康診断で血圧が高めだと指摘され、毎日の食事でできる対策を探していると、にがりなどにも含まれる塩化マグネシウムの働きが気になることがありますよね。
この記事では、塩化マグネシウムによる血圧への効果が期待される理由や摂取方法、取り入れる前に確認したい注意点について順を追って説明していきます。
塩化マグネシウムで血圧は下がる?

塩化マグネシウムを摂れば、血圧が下がるのではないかと期待する方もいるでしょう。
ここでは、期待できる範囲と高血圧の治療薬との違いを説明します。
塩化マグネシウムだけで血圧が下がるとは言えない
塩化マグネシウムを摂取したからといって、すべての人の血圧が下がるわけではありません。
マグネシウムの補給によって血圧がわずかに低下した研究はありますが、その程度には個人差があり、結果にもばらつきがあります。
そのため、塩化マグネシウムを飲んだあとの1回の測定値だけで、血圧への効果を判断しないようにしましょう。
血圧に関係するのはマグネシウムの働き
血圧との関係が研究されているのは、塩化マグネシウムに含まれている「マグネシウム」の働きです。
マグネシウムは筋肉や神経の働きに関わるほか、カルシウムやカリウムの移動にも関係し、血管の収縮や弛緩を調整する役割があります。
ただし、マグネシウムが不足していない場合は、摂取量を増やしたからといって血圧が大きく下がるとは限りません。
高血圧の治療薬の代わりにはならない
塩化マグネシウムは、高血圧の治療に使われる降圧薬の代わりになるものではありません。
すでに降圧薬を服用している場合は、自己判断で薬を減らしたり中止したりせず、医師から指示された飲み方を続けることが大切です。
塩化マグネシウムを一緒に取り入れたい場合は、使用する製品や1日の摂取量を医師や薬剤師に伝え、併用しても問題がないか確認しておくと安心です。
塩化マグネシウムが血圧に影響すると考えられる理由
塩化マグネシウムと血圧の関係には、含まれているマグネシウムの働きが関わっています。
ここでは、血管への働きとマグネシウム不足の観点から説明します。
血管を広げる働きがあるとされている
マグネシウムは、血管の壁をつくる筋肉へのカルシウムの流入に関わり、血管の緊張をやわらげる働きがあるとされています。
血管が適度に広がると血液が流れるときの抵抗が小さくなるため、血圧を調整する働きにもつながります。
ただし、塩化マグネシウムを摂取すれば必ず血管が広がり、血圧が下がるというわけではありません。
マグネシウム不足の改善が血圧に関係する場合がある
マグネシウムが不足すると血管が収縮しやすくなり、血圧の調整に影響することがあります。
血清マグネシウム濃度が低い場合はマグネシウム不足が疑われ、不足している人が必要な量を補うことで、血圧に変化がみられる可能性があります。
一方で、もともと不足していない人が摂取量を増やしても、同じように血圧が下がるとは限らないため、必要以上に摂取するのは避けましょう。
塩化マグネシウムを摂取するときの注意点
塩化マグネシウムは、量や体の状態を確認せずに摂取すると体調不良につながる場合があります。
ここでは、安全に取り入れるために確認しておきたい点を説明します。
過剰摂取は下痢などの原因になる
塩化マグネシウムを一度に多く摂ると、腸内に水分が集まり、下痢や腹痛、吐き気などが起こることがあります。
サプリメントなど通常の食品以外から摂るマグネシウムには上限量が設けられているため、商品に記載されたマグネシウム量や1日の摂取目安量を確認しておくことが大切です。
体調に変化を感じた場合は無理に続けず、いったん摂取を控えて様子をみましょう。
腎機能が低下している人は医師に相談する
腎機能が低下している場合は、余分なマグネシウムを体外へ排出しにくくなり、血液中に蓄積するおそれがあります。
腎臓の病気で通院している人や、健康診断などで腎機能の低下を指摘されている人は、自己判断で塩化マグネシウムを取り入れないことが大切です。
使用を考えている場合は、商品名や1回の摂取量、1日の摂取回数などを医師に伝え、摂取しても問題がないか確認しておきましょう。
塩化マグネシウムを取り入れるときのポイント
塩化マグネシウムは、誰にでも同じように必要なものではありません。普段の食事やマグネシウムの不足状況を踏まえて、取り入れる意味があるかを判断する必要があります。
ここでは、摂取が選択肢になる人と、効果に期待しすぎないための考え方を説明します。
取り入れる意味がある人
塩化マグネシウムを取り入れる意味があるのは、食事から十分なマグネシウムを摂れていない人や、医師から不足を指摘されている人です。
血液検査などでマグネシウム不足が確認された場合は、自己判断で量を決めるのではなく、医師の指示に沿って必要な分を補うようにしましょう。
不足が確認されていない場合は、すぐにサプリメントなどを増やすのではなく、まず普段の食事からどのくらい摂れているかを見直すことが大切です。
マグネシウムを食事から補いたい場合は、どのような食品に多く含まれているのかを知っておくと、サプリメントを使う前に普段の食生活を見直しやすくなります。
▶マグネシウムが多い食べ物は?効率よく摂る方法や1日の摂取量を解説
塩化マグネシウムに期待しすぎないことが大切
塩化マグネシウムを摂取したからといって、血圧が必ず下がるわけではありません。
摂取した直後の数値だけで効果を判断せず、できるだけ同じ条件で家庭血圧を測り、日々の変化を確認していくことが大切です。
また、高血圧の治療を受けている場合は、降圧薬を自己判断で減らしたり中止したりせず、医師から指示された治療を続けながら取り入れ方を相談しましょう。
塩化マグネシウムだけでなく食事から血圧対策を始めたい方は、まず塩分の摂り方を見直してみるのもよいでしょう。
▶塩分を摂りすぎると翌日の血圧は上がる?血圧への影響と対処法を解説
まとめ
塩化マグネシウムに含まれるマグネシウムは血圧の調整に関わる栄養素ですが、摂取すれば必ず血圧が下がるわけではありません。
血圧対策として取り入れる場合も、効果を期待して量を増やすのではなく、商品の摂取目安量を守ることが大切です。
特に腎機能が低下している人や降圧薬を服用している人は、自己判断で取り入れず、医師や薬剤師に相談しておくと安心です。
塩化マグネシウムだけに頼るのではなく、家庭で血圧を確認しながら、食事や生活習慣、必要な治療を含めて無理なく血圧管理を続けていきましょう。