はじめに
「セレンが不足すると、体にどんな症状が出るの?」
「普段の食事をしていても、セレン不足になることはある?」と気になっていませんか。
食生活が偏っていたり、食事量が減っていたりすると、セレンを十分に摂れているのか分からず、疲れやすさなどの体調変化までセレン不足と関係しているのではないかと不安になることもありますよね。
この記事では、セレンが不足したときに起こり得る症状や不足する原因、不足しやすい人の特徴、食事で補う方法について紹介します。
日本では通常の食生活ならセレン不足になることはある?
日本では、魚介類や肉類、卵などセレンを含む食品を日常的に食べる機会があるため、一般的な食生活を続けていれば不足するケースは多くありません。
ここでは、普段の食事でセレンを摂取しやすい理由と、不足を判断するときの注意点を説明します。
一般的な食事を続けていれば必要なセレンを摂取しやすい
日本では、魚介類や肉類、卵など、普段の食事に取り入れやすい食品からセレンを摂取できます。
そのため、さまざまな食品を組み合わせた食事を続けていれば、セレンが極端に不足することはまれです。
ただし、食事量が少なかったり、偏った食生活が長く続いたりすると、不足する可能性があります。
疲れやすさなどの症状だけでセレン不足とは判断できない
疲れやすさやだるさがあっても、それだけでセレン不足とは判断できません。
こうした症状はほかの原因でも現れるため、症状だけで原因を特定するのは難しいからです。
セレン不足が気になる場合は自己判断せず、普段の食事内容や栄養状態も含めて確認しましょう。
セレン不足になるとどうなる?
セレンが不足すると、体内でセレンが関わる働きが十分に保たれなくなり、筋肉や皮膚、爪などに変化が現れることがあります。
ここでは、セレン不足でみられる症状を初期から重度まで順に説明します。
初期には筋力低下や筋肉痛などがみられることがある
セレンが不足すると、初期には筋力低下や筋肉痛などがみられることがあります。
普段と同じ動作でも力が入りにくいと感じる場合がありますが、こうした症状だけでセレン不足と判断することはできません。
不足が続くと皮膚や爪などに変化が現れることがある
セレンが不足した状態が続くと、皮膚の変化や爪の変形などがみられることがあります。
ただし、こうした変化はほかの原因でも起こるため、症状だけでセレン不足と判断することはできません。
重度のセレン欠乏では心筋障害や不整脈につながることがある
セレンの欠乏が重度になると、心臓の筋肉である心筋に障害が起こり、不整脈につながることがあります。
そのため、重度のセレン欠乏では、筋肉や皮膚だけでなく心臓にも影響が及ぶ可能性があります。
セレン不足が起こる主な原因
セレン不足は、食事から摂る量が長期間少ない場合だけでなく、栄養の摂取方法や体の状態によって起こることがあります。
ここでは、セレン不足につながる主な原因を順に説明します。
食事から摂取するセレンが長期間不足している
食事から摂るセレンの量が少ない状態が長く続くと、体内で不足することがあります。
特に、食事量そのものが少なかったり、セレンを含む食品をほとんど摂らない食生活が続いたりすると、必要な量を確保しにくくなります。
長期の静脈栄養・経腸栄養でセレンが不足する
静脈栄養や経腸栄養を長期間続けている場合、栄養剤に含まれるセレンが必要量を下回ると不足することがあります。
そのため、食事から十分に摂取できない場合は、栄養管理のなかでセレンの補給量を確認することが大切です。
吸収障害や必要量の増加・体外への喪失によって不足することがある
セレンを摂取していても、消化管から十分に吸収できない場合は不足することがあります。
また、体が必要とする量が増えている場合や、セレンが体外へ失われる状態が続く場合も、必要な量を確保できず不足につながることがあります。
セレン不足になりやすい人
セレン不足は一般的な食生活を送っている人では起こりにくいものの、栄養の摂り方や消化吸収の状態によっては不足する可能性があります。
ここでは、セレン不足になりやすい人の特徴を具体的に説明します。
長期間にわたって静脈栄養・経腸栄養を受けている人
静脈栄養や経腸栄養を長期間受けている人は、栄養剤に含まれるセレンが必要量を下回ると不足する可能性があります。
食事から十分に摂取できない場合は、栄養管理のなかでセレンの補給量を確認することが大切です。
食事量が少ない状態や偏った食生活が長く続いている人
食事量が少なかったり、偏った食生活が長く続いたりすると、食品から摂るセレンが不足することがあります。
特に、セレンを含む食品をほとんど摂らない状態が続く場合は、必要な量を確保しにくくなります。
消化吸収に問題があり必要量を確保しにくい人
消化吸収に問題がある人は、食事からセレンを摂っていても、体内へ十分に取り込めないことがあります。
そのため、吸収できる量が少ない状態が続くと、必要なセレンを確保できず不足につながる可能性があります。
セレン不足が心配なときの確認と対策
セレン不足が心配な場合は、すぐにサプリメントで補うのではなく、まず普段の食事内容や栄養管理の方法を確認することが大切です。
ここでは、セレン不足が気になるときの確認方法と対策を説明します。
まずは食生活や栄養管理の状況を確認する
セレン不足が心配なときは、普段の食事量や食事内容を振り返り、セレンを含む食品を継続して摂れているか確認します。
静脈栄養や経腸栄養を受けている場合は、栄養剤からどの程度セレンを補給できているかも確認しておきましょう。
不足が疑われる場合は医療機関で相談する
セレン不足が疑われる場合は、症状だけで自己判断せず、医療機関へ相談しましょう。
受診時に普段の食事内容や栄養管理の状況を伝えると、必要に応じた検査などをもとに不足しているか確認してもらえます。
自己判断でセレンのサプリメントを大量に摂取しない
セレン不足が心配でも、自己判断でサプリメントを大量に摂ることは避けましょう。
セレンは必要な栄養素ですが、過剰摂取によって健康に影響することもあるため、利用する場合は商品に表示された1日の摂取目安量を守ることが大切です。
まとめ
セレンは体に必要なミネラルですが、日本で一般的な食生活を送っている場合、不足することはまれです。
一方、食事量が少ない状態や偏った食生活が長く続いている人、長期間にわたって静脈栄養・経腸栄養を受けている人、消化吸収に問題がある人では不足する可能性があります。
セレンが不足すると筋力低下や筋肉痛、皮膚・爪の変化などがみられ、重度の欠乏では心筋障害や不整脈につながることもあります。
セレン不足が心配な場合は症状だけで判断せず、食生活や栄養管理の状況を確認したうえで医療機関へ相談し、自己判断でサプリメントを大量に摂取しないようにしましょう。