はじめに
「花粉症に乳酸菌サプリは効果があるの?」
「どの商品を選べば、くしゃみや鼻水などの症状を和らげられるの?」と気になっていませんか。
花粉が飛ぶ季節になると、朝から鼻水やくしゃみが続いたり、目のかゆみで仕事や家事に集中できなかったりしますよね。
この記事では、花粉症と乳酸菌の関係や研究結果を紹介するとともに、おすすめの乳酸菌サプリ4商品を比較し、配合成分や価格を踏まえた選び方を解説します。
花粉症との関連が研究されている乳酸菌の種類

花粉症との関係が研究されている菌には、L-92乳酸菌やフェカリス菌EC-12、ビフィズス菌BB536などがあります。
ここでは、3種類の菌について、研究対象者や摂取期間、報告された結果をそれぞれ解説します。
L-92乳酸菌の研究対象者・摂取期間・確認された結果
L-92乳酸菌は、スギ花粉症の成人を対象に、2002年と2003年に摂取試験が行われています。
2002年は23人を対象に6週間、2003年は20人を対象に10週間、L-92乳酸菌を含む加熱処理した発酵乳を摂取してもらいました。
研究では、目の症状や薬の使用状況、日常生活への支障を示す評価点数に改善が確認されましたが、すべての花粉症症状に効果が認められたわけではありません。
フェカリス菌EC-12の研究対象者・摂取期間・確認された結果
フェカリス菌については、2011年にスギ花粉症患者20人を対象とした摂取試験が行われています。
試験では、フェカリス菌1,000億個を含む飲料200mLを1日1本、2か月間摂取してもらい、花粉を浴びた際の症状を比較しました。
その結果、鼻をかむ回数や目のかゆみに改善が確認されましたが、使用された菌がEC-12株かどうかは確認できていないため、EC-12株にも同じ働きがあるとは限りません。
ビフィズス菌BB536の研究対象者・摂取期間・確認された結果
ビフィズス菌BB536は、2005年にスギ花粉症患者44人を対象として、13週間の摂取試験が行われています。
試験では、BB536を摂取するグループとプラセボを摂取するグループに分け、花粉症の症状や薬の使用状況を比較しました。
その結果、BB536を摂取したグループでは、症状の悪化や薬の使用によって試験を途中で終了した人が少ないことが確認されましたが、誰でも同じ効果を得られるとは限りません。
花粉症対策の乳酸菌サプリ
花粉症対策として乳酸菌サプリを検討する際は、配合されている菌の種類や成分、研究結果を確認することが大切です。
ここでは、ディアナチュラ、DHC、ビヒダス、アレルケアの4商品について、配合成分や特徴を比較しながら紹介します。
アサヒグループ食品「ディアナチュラ 乳酸菌×ビフィズス菌+食物繊維・オリゴ糖」
アサヒグループ食品の「ディアナチュラ 乳酸菌×ビフィズス菌+食物繊維・オリゴ糖」は、4種類の菌に食物繊維とオリゴ糖を組み合わせたサプリメントです。
1日1粒で有胞子性乳酸菌1億個、ビフィズス菌20億個、殺菌乳酸菌EC-12を100億個、植物由来乳酸菌1億個を摂取でき、複数の成分をまとめて補える点が特徴です。
ただし、EC-12が含まれていても、この商品自体に花粉症の症状を改善する効果が確認されているわけではありません。
DHC「乳酸菌 EC-12」
DHCの「乳酸菌 EC-12」は、殺菌処理したフェカリス菌EC-12を中心に配合したサプリメントです。
1日1粒で乳酸菌EC-12を5,000億個以上摂取でき、ラクチュロースやラクトフェリン、ビタミン類も含まれています。
乳酸菌の配合量が明確で、毎日の健康管理に取り入れやすい商品ですが、花粉症の症状を改善する効果が確認されているわけではありません。
森永乳業「ビヒダス 大腸のキホン」
森永乳業の「ビヒダス 大腸のキホン」は、ビフィズス菌BB536を配合した機能性表示食品です。
1日2粒でBB536を150億個摂取でき、大腸の腸内環境や便通の改善に加え、花粉やホコリなどによる鼻の不快感を軽減する機能が報告されています。
ただし、花粉症を治療する医薬品ではないため、すべての人に同じ効果が期待できるわけではありません。
アサヒカルピスウェルネス「アレルケア」
アサヒカルピスウェルネスの「アレルケア」は、L-92乳酸菌を配合した粒タイプのサプリメントです。
1日2粒でL-92乳酸菌を20.7mg摂取でき、アレルギー物質28品目を原料に使用していない点も特徴です。
L-92乳酸菌にはスギ花粉症に関する研究結果がありますが、アレルケアを飲めば必ず症状が改善するわけではないため、日々の健康管理を補うものとして取り入れるとよいでしょう。
【比較表】花粉症対策の乳酸菌サプリ
| 比較項目 | ディアナチュラ | DHC「乳酸菌 EC-12」 | ビヒダス「大腸のキホン」 | アレルケア |
|---|---|---|---|---|
| 主な配合菌 | 有胞子性乳酸菌・ビフィズス菌・EC-12・植物由来乳酸菌 | フェカリス菌EC-12 | ビフィズス菌BB536 | L-92乳酸菌 |
| 1日あたりの配合量 | 乳酸菌など計122億個 | 5,000億個以上 | 150億個 | 20.7mg |
| 機能性表示食品 | いいえ | いいえ | はい | いいえ |
| 花粉症に関する研究 | EC-12株固有の効果は未確認 | EC-12株固有の効果は未確認 | スギ花粉症患者44人・13週間 | スギ花粉症患者23人・6週間、20人・10週間 |
| 鼻の不快感に関する機能性表示 | なし | なし | あり | なし |
| 内容量 | 20粒 | 20粒 | 60粒 | 120粒 |
| 1日の摂取目安量 | 1粒 | 1粒 | 2粒 | 2粒 |
| 参考価格(税込) | 990円 | 961円 | 3,670円 | 3,780円(定期購入) |
| 1日あたりの費用 | 約50円 | 約48円 | 約122円 | 約63円 |
花粉症向け乳酸菌サプリの選び方
花粉症対策として乳酸菌サプリを選ぶ際は、配合されている菌株や研究結果、継続しやすさを確認することが大切です。
ここでは、菌株の選び方や機能性表示の確認方法、1日あたりの価格と飲みやすさについて解説します。
花粉症との関連が研究されている菌株で選ぶ
花粉症向けの乳酸菌サプリを選ぶ際は、花粉症患者を対象とした研究がある菌株に注目しましょう。
L-92乳酸菌は6週間と10週間、ビフィズス菌BB536は44人を対象とした13週間の試験で、花粉症の症状や薬の使用状況への影響が調べられています。
一方、フェカリス菌EC-12については十分な臨床試験の結果が確認できないため、商品に記載された菌株名と研究対象の菌株が一致しているかを確認することが大切です。
機能性表示食品の届出内容を確認する
機能性表示食品を選ぶ際は、消費者庁のデータベースで届出内容を確認しましょう。
例えば、ビヒダス「大腸のキホン」は、ビフィズス菌BB536によって花粉やホコリなどによる鼻の不快感を軽減する機能が報告されています。
ただし、機能性表示食品は国が個別に効果を審査・許可したものではないため、表示されている機能や対象者を確認し、花粉症の治療薬とは区別して選ぶことが大切です。
1日あたりの価格と飲みやすさで選ぶ
乳酸菌サプリを継続するなら、1日あたりの費用や飲みやすさも比較しましょう。
例えば、20粒入り990円で1日1粒の商品は約50円、60粒入り3,600円で1日2粒の商品は120円となり、30日間では約2,100円の差があります。
また、粒の大きさや1日の摂取粒数も商品によって異なるため、毎月の費用とあわせて確認し、無理なく続けられるものを選ぶとよいでしょう。
乳酸菌サプリの飲み方と摂取期間
乳酸菌サプリを取り入れる際は、商品に記載された摂取目安量を守り、無理なく継続することが大切です。
ここでは、乳酸菌サプリの摂取目安量や飲むタイミング、継続期間の考え方について解説します。
商品に記載された摂取目安量と飲むタイミング
乳酸菌サプリは、商品に記載された1日の摂取目安量を守って飲むことが大切です。
ディアナチュラとDHC「乳酸菌 EC-12」は1日1粒、ビヒダス「大腸のキホン」とアレルケアは1日2粒が目安となっています。飲むタイミングに指定がない場合は、朝食後など毎日同じ時間帯に飲むと習慣にしやすいでしょう。
ただし、多く飲めば花粉症への効果が高まるわけではないため、摂取目安量を守りましょう。
乳酸菌サプリはどのくらい継続して飲むべきか
乳酸菌サプリには、花粉症への効果を実感できるまでの共通した期間はありません。
L-92乳酸菌の研究では6〜10週間、ビフィズス菌BB536の研究では13週間の継続摂取によって、花粉症の症状への影響が調べられています。
ただし、同じ期間飲めば必ず症状が改善するわけではないため、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの変化を確認しながら、継続するか判断するとよいでしょう。
花粉症対策で乳酸菌サプリを飲むときの注意点
花粉症対策として乳酸菌サプリを取り入れる際は、治療薬との違いや安全な摂取方法を理解しておくことが大切です。
ここでは、治療薬との違いや併用時の注意点、妊娠中や持病がある場合に医師へ相談する必要性について解説します。
乳酸菌サプリは花粉症の治療薬の代わりにはならない
乳酸菌サプリは食品に分類されるため、花粉症の治療薬の代わりにはなりません。
花粉症の治療には、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどを抑える抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬などが使用されています。
一方、乳酸菌サプリは一部の菌株で花粉症との関連が研究されていますが、医薬品と同じ治療効果が認められているわけではないため、処方薬を自己判断で中止しないようにしましょう。
花粉症の薬と併用するときの確認事項
花粉症の薬と乳酸菌サプリを併用する場合は、配合成分や飲み合わせを確認することが大切です。
乳酸菌サプリにはビタミンや食物繊維、オリゴ糖などが含まれる商品もあり、成分によっては薬との併用に注意が必要な場合があります。
また、複数のサプリを飲んでいる方は成分の重複にも気をつけ、心配な場合は商品名や配合成分を医師や薬剤師に伝えて相談しましょう。
妊娠中や持病がある場合は医師に相談する
妊娠中や持病がある方は、乳酸菌サプリを飲み始める前に医師へ相談しましょう。
乳酸菌を含む食品でも、サプリメントとして継続摂取した場合の安全性が十分に確認されていない商品があり、特に免疫機能が低下している方は注意が必要です。
安心して取り入れるためにも、商品の原材料や摂取目安量を確認し、自分の健康状態や治療内容に合っているか相談するとよいでしょう。
まとめ
花粉症に対する乳酸菌の働きは、L-92乳酸菌やビフィズス菌BB536などで研究されており、一部の試験では症状の改善が報告されています。ただし、すべての人に同じ効果が期待できるわけではありません。
乳酸菌サプリを選ぶ際は、菌株の種類や機能性表示、1日あたりの費用、飲みやすさを比較し、自分に合った商品を選びましょう。
また、乳酸菌サプリは花粉症の治療薬の代わりにはならないため、症状がつらい場合は医療機関に相談し、適切な治療を受けることが大切です。