目次
はじめに
「高血圧だけれど、お酒は飲んでも大丈夫?」
「毎晩ビールや日本酒を飲んでいるけれど、1日にどのくらいまでならよいの?」と気になっていませんか。
健康診断や家庭で血圧を測ったときに高い数値が続き、夕食後の晩酌を続けてよいのか、量を減らしたほうがよいのか迷ってしまうことがありますよね。
この記事では、高血圧の人がお酒を飲む場合の1日の飲酒量の目安や、血圧への影響、飲酒時に注意したいポイントについて、順を追って説明していきます。
高血圧でもお酒は飲める?
「高血圧と診断されたら、お酒は完全にやめなければならない?」「少量なら飲んでも血圧に影響しない?」と疑問に感じる方もいるでしょう。
ここでは、高血圧と飲酒の関係について、飲酒量による血圧への影響や、飲酒直後と日常的な飲酒で生じる違いを順に説明します。
高血圧でも一律に禁酒が必要とは限らない
高血圧と診断されても、すべての人が必ず禁酒しなければならないわけではありません。
飲酒する場合は量を決め、飲みすぎないように意識することが大切です。
ただし、血圧の状態や服用している薬によっては飲酒を控える必要があるため、医師から指示を受けている場合はその内容を優先しましょう。
飲酒量が多いと血圧が上がる原因になる
飲酒量が多い状態が続くと、血圧が上がり、高い状態が続きやすくなることがあります。
特に毎日のように多量のお酒を飲んでいる場合は、血圧への影響にも注意が必要です。
高血圧の人がお酒を楽しむ場合は、適量を意識して飲みすぎを避けましょう。
飲酒直後と習慣的な飲酒では血圧への影響が異なる
飲酒直後はアルコールによって血管が広がり、一時的に血圧が下がることがあります。
一方、飲酒量が多かったり、習慣的な飲酒が続いたりすると、血圧が上がる原因になることがあります。
そのため、飲酒直後の血圧が低くても、お酒が血圧に影響していないとは判断しないようにしましょう。
高血圧の人が飲める1日の飲酒量の目安
「高血圧だけれど、1日にどのくらいならお酒を飲んでもいい?」「ビールや日本酒なら、具体的に何mlまでが目安?」と迷う方もいるでしょう。
ここでは、男性と女性で異なる飲酒量の目安を確認したうえで、ビール・日本酒・ワイン・焼酎・ウイスキーでは具体的にどの程度の量になるのかを順に説明します。
飲酒量は純アルコール量を基準に考える
飲酒量は、お酒そのものの量ではなく、含まれる純アルコール量で考えると比較しやすくなります。
純アルコール量は「飲酒量(ml)×アルコール度数(%)÷100×0.8」で計算でき、ビール500ml・5%なら約20gです。
男性と女性では飲酒量の目安が異なる
「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、エタノール量を男性は1日20~30ml以下、女性は10~20ml以下に抑えることが示されています。
一方、厚生労働省の男性40g以上・女性20g以上という基準は「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」の目安であり、飲んでもよい上限ではない点に注意しましょう。
ビール・日本酒・ワイン・焼酎・ウイスキーの目安量
純アルコール約20gは、ビール5%なら500ml、日本酒15%なら約180ml、ワイン14%なら約180ml、焼酎25%なら約110ml、ウイスキー43%なら約60mlが目安です。
同じ量のお酒でもアルコール度数によって純アルコール量は変わるため、種類に合わせて確認すると分かりやすいでしょう。
高血圧の人がお酒を飲むときの注意点
高血圧の人がお酒を飲む場合、「つい予定より多く飲んでしまう」「毎晩飲む習慣を変えられない」「おつまみで塩分を取り過ぎてしまう」といった点にも注意が必要です。
ここでは、1回に飲む量を決める方法、飲まない日を設ける考え方、塩分の多いおつまみを控えるポイントを順に説明します。
飲む量をあらかじめ決めて飲み過ぎを防ぐ
飲酒する前に、その日に飲む量を決めておくと飲み過ぎを防ぎやすくなります。
ビールなら500mlまで、日本酒なら180mlまでなど、お酒の種類に合わせて具体的な量を決めておきましょう。
決めた量を飲み終えたら追加せず、そこで飲酒を終えることが大切です。
毎日の飲酒を避けて飲まない日を設ける
毎日お酒を飲む習慣がある場合は、飲まない日を設けることも意識しましょう。
曜日を決めておくと予定に取り入れやすく、毎日の飲酒を避けるきっかけになります。
無理のない範囲から、飲酒する日と飲まない日を分けてみてください。
塩分の多いつまみを取り過ぎない
お酒を飲むときは、塩分の多いおつまみの取り過ぎにも注意が必要です。
塩分を多く取ると血圧が上がる原因になるため、栄養成分表示の食塩相当量を確認すると選びやすくなります。
食べる量もあらかじめ決めておくと、塩分の取り過ぎを防ぎやすいでしょう。
高血圧でお酒を控える・医師に相談したほうがよいケース
「血圧が高い状態でも、お酒を飲み続けて大丈夫?」「血圧の薬を飲んでいるけれど、飲酒について医師に確認したほうがいい?」と迷うことがあります。
ここでは、血圧の状態や服用している薬、医師からの指示を確認しながら、お酒を控えるべきケースや相談が必要なケースを順に説明します。
血圧が十分にコントロールできていない
家庭血圧で高い数値が続いている場合は、飲酒量を増やさず、お酒を控えて医師に相談しましょう。
上の血圧が135mmHg以上、または下の血圧が85mmHg以上の日が続く場合は、治療状況を確認するとともに、飲酒量を見直すことが大切です。
降圧薬を服用している
降圧薬を服用している場合は、飲酒してもよいか医師や薬剤師に確認しましょう。
薬の種類によっては、飲酒によって血圧が下がり過ぎたり、薬の作用に影響したりすることがあります。
服用している薬を伝え、飲酒量について確認しておくと安心です。
医師から飲酒を控えるよう指示されている
医師から飲酒を控えるよう指示されている場合は、自己判断で飲酒を再開せず、その指示に従いましょう。
どの程度まで控える必要があるのか分からない場合は、医療機関に確認しておくと安心です。
まとめ
高血圧だからといって一律に禁酒が必要とは限りませんが、飲み過ぎは血圧を上げる原因になります。
飲酒する場合は純アルコール量を意識し、男性は1日20~30ml以下、女性は10~20ml以下を目安に、無理のない範囲で量を調整していきましょう。
毎日の飲酒を避けて飲まない日をつくり、塩分の多いおつまみを控えることも血圧管理につながります。
血圧が高い状態が続いている場合や降圧薬を服用している場合は、自己判断で飲酒を続けず、医師や薬剤師に相談しながら自分に合った飲み方を確認してみてください。