高血圧予防と血圧管理

血圧測定で息を止めると血圧は下がる?深呼吸との違いと正しい測り方

はじめに

「血圧測定のときに息を止めると、少しでも数値を下げられるのではないか」
「測定前に深呼吸をすると血圧が安定するのか、どの呼吸方法が正しいのか分からない」と感じていませんか。

健康診断や家庭での血圧測定では、腕にカフを巻いて数値が表示されるまでの短い時間でも緊張しやすく、普段より高く出ないように呼吸や姿勢を意識してしまうことがありますよね。

この記事では、血圧測定で息を止めた場合に起こる変化や、深呼吸との違い、正しい測定時の呼吸や姿勢について順を追って説明していきます。

血圧測定で息を止めると血圧は下がる?

血圧測定のときに「息を止めれば一時的に数値を下げられるのでは」と考える方もいますが、息を止めることが血圧を下げる方法になるとは限りません。

ここでは、息止めによる血圧への影響や、なぜ数値が変化することがあるのかを順を追って説明していきます。

息を止めれば血圧が下がるとは限らない

息を止めても、血圧が下がるとは限りません。

胸やお腹に力が入ることで血圧が一時的に変化し、測定時の状態によっては上がることもあります。そのため、低い数値を出そうとして息を止めても、普段の血圧を正しく確認することにはつながりません。

血圧を測るときは、体の力を抜いて自然な呼吸を続けましょう。

息止めによって血圧が変動する理由

息を止めると胸やお腹に力が入り、血液の流れや心臓に戻る血液量が変化するため、血圧も一時的に変動することがあります。

変化の仕方は、息を止める時間や力の入れ方などによって異なり、必ず上がる・下がると決まっているわけではありません。

そのため、血圧測定では意識して息を止めず、普段どおりに呼吸することが大切です。

息を止めるのと深呼吸では血圧への影響が違う

息を止める場合と深呼吸をする場合では、血圧に与える影響の仕組みが異なります。

ここでは、呼吸の仕方による血圧への影響について順を追って説明していきます。

ゆっくりした呼吸で血圧が下がることがある

ゆっくり呼吸すると緊張が和らぎ、血圧が一時的に下がることがあります。

呼吸を整えることで交感神経の働きが落ち着き、心拍数や血管の状態が変化するためです。ただし、深呼吸を数回すれば必ず血圧が下がるわけではなく、変化の程度には個人差があります。

血圧を下げようと無理に呼吸を変えるのではなく、自然に落ち着いた状態で測ることが大切です。

深呼吸で下がった数値を普段の血圧とは判断しない

深呼吸をしたあとに血圧が下がっても、その数値だけで普段の血圧を判断するのは避けましょう。

呼吸によって緊張が和らぎ、一時的に測定値が変化している可能性があるためです。

普段の血圧を確認したい場合は、できるだけ同じ時間帯や姿勢など、同じ条件で測定を続けると変化を把握しやすくなります。

血圧測定前の深呼吸と測定中の呼吸は分けて考える

血圧測定では、測定前に落ち着くために行う呼吸と、実際に血圧を測っている最中の呼吸は分けて考える必要があります。

ここでは、血圧測定の前後で呼吸をどのように考えればよいのかを順を追って説明していきます。

測定前は安静にして緊張を落ち着かせる

血圧を測る前は、座った状態で数分間安静にし、体を落ち着かせておきましょう。

測定直前まで歩いたり会話したりしていると、一時的に血圧が上がることがあります。

無理に深呼吸をして数値を下げようとするのではなく、体の力を抜いて自然に落ち着いてから測定することが大切です。

測定中は息を止めず自然に呼吸する

測定中は息を止めず、普段どおり自然に呼吸しましょう。

息を止めたり、意識して大きく呼吸したりすると、血圧が一時的に変化することがあります。

正確な状態を確認するためにも、呼吸を調整して数値を下げようとせず、体の力を抜いて測定することが大切です。

血圧は低く測るのではなく普段の値を正確に測る

血圧測定では、数値を少しでも低くすることよりも、自分の普段の状態を正しく把握することが大切です。

ここでは、血圧測定で意識したい考え方と、安静時の値を確認する方法について順を追って説明していきます。

意図的に血圧を下げて測定しない

血圧を測るときは、意図的に数値を下げようとしないことが大切です。

息を止めたり呼吸を調整したりして一時的に数値が変わっても、普段の状態を正しく確認しにくくなります。

無理に数値を下げようとせず、体を落ち着かせた自然な状態で測定しましょう。

できるだけ同じ条件で安静時の血圧を測る

普段の血圧を把握するには、できるだけ同じ条件で測定を続けることが大切です。

時間帯や姿勢、測定前の安静時間などをそろえると、数値の変化を比較しやすくなります。

毎回なるべく同じ条件で測ることを意識すると、自分の血圧の傾向もつかみやすくなるでしょう。

まとめ

血圧測定では、息を止めたり呼吸を意識して変えたりしても、普段の血圧を正しく確認できるとは限りません。

息止めや深呼吸によって一時的に数値が変わることもあるため、無理に血圧を下げようとせず、自然な状態で測ることが大切です。

測定前は座って数分間安静にし、体の力を抜いて落ち着いてから測定しましょう。

測定中も息を止めず、普段どおりの呼吸を続けることで、安静時の血圧を確認しやすくなります。

血圧は低い数値を出すことよりも、自分の普段の状態を知ることが大切です。できるだけ同じ時間帯や条件で測定を続けながら、日々の血圧管理に役立てていきましょう。

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